【2025年】登山の日焼け止めの選び方と登山歴8年の私のイチオシ

山道具
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ポレポレ

高校から登山をはじめ、8年間。
山&旅好きな彼女と、国内外へ。
2人で協力して、[山]と[旅]の情報発信中!

はじめに

登山で大切なことの1つに日焼け対策があります。紫外線量が増加する夏山はもちろんのこと、雪の紫外線反射率は80%と高く、冬山でも大切になります。要は、年中いつでも「登山をする=日焼け止めを使う」ということです。

しかしながら、以下の悩みを持つ方は多いと思います。

  • 登山用の日焼け止めの選択基準が分からない・・
  • SPF50+など日焼け止めの表示が分からない・・
  • 雨天でも使える日焼け止めが欲しい・・
  • 肌に気を使っているので絶対に焼けたくない・・
  • 日焼止め以外にも登山の日焼け対策を知りたい・・

そこで今回は、学生登山時代に一番肌がきれいだった知人に話を聞きながら、登山用の日焼け止めの選び方、おすすめの日焼け止め、その他の日焼け対策について紹介します。

この記事を読むことで下記の内容が分かるようになります。

  • 登山用の日焼け止めの選び方
  • SPF50+など日焼け止めの性能表示方法
  • 雨天でも使える日焼け止めの選び方
  • 私も実際に使用しているオススメな日焼け止め

 

登山における日焼け止めの重要性

なぜ紫外線対策が大切か?

太陽から自然界に放たれる紫外線には「UVA・UVB・UVC」の3つがあります。UVCは地球の大気圏で防がれますが、UVA・UVBはそのまま降り注いできます。

少しの量であれば、UVA・UVBは体内のビタミンD生成を刺激し循環を良くし、免疫系に良い効果がありますが、大量に浴びると下記のような悪影響があります。

  • UVA:シミ・しわ・たるみの原因
  • UVB:肌のヒリヒリ・水ぶくれの原因

そのため、紫外線は防ぐことが必要になります。

なぜ登山では紫外線対策が必要か?

紫外線の放射量に影響する要因は一般的には下記の6つと言われています。

  • 高度
  • 地理
  • 反射
  • 時刻
  • 時期
  • 気象条件

その中でも、登山は、「高度・反射・時期」の3つの要因がそろいやすいアクティビティです。

高度

高度が高くなるほど、大気中の空気密度が低下し、紫外線が届きやすくなります。標高が300m上がるごとに紫外線レベルが+4%と言われているため、夏の北アルプスなど標高3000mの山頂付近では、市街地に比べて+40%紫外線が当たるようになります。

反射

紫外線は上からだけでなく、地表に反射し、下からもあたります。砂地や岩場は約20%~40%の反射、水面は約10%~30%の反射、対して、雪は約80%もの紫外線を反射します。また、顔やあご下など思わぬ場所にあたるため注意が必要です。

時期

春から夏にかけての5月~8月は紫外線量が最も多くなり特に注意が必要です。また、冬も反射の関係で紫外線は要注意となります。

 

登山用の日焼け止めの選ぶ基準

登山用の日焼け止めを選ぶ判断基準は、下記の3つになります。

  • 紫外線防御効果
  • ウォータープルーフ
  • 日焼止めのタイプ

紫外線防御効果

NHKより引用

紫外線をどのくらい防ぐのかが最重要になります。改めてですが、紫外線には下記2つがあるためそれぞれの対策が必要です。

  • UVA:シミ・しわ・たるみの原因
  • UVB:肌のヒリヒリ・水ぶくれの原因

日焼止めでは、UVA・UVBをどれだけ防げるかの指標をPA値・SPF値で表記します。

  • UVA対策の強さ:PA値(Protection Grade UVA)
  • UVB対策の強さ:SPF値(Sun Protection Factor)

PA値

PA値はPA+~PA++++まであります。+の数が多いほど強い紫外線予防効果があります。

UVAは雲を通過し、皮膚に届くため登山ではなおのことPA++++がオススメです。

SPF値

SPF値はSPF1~SPF50+まであります。何も塗っていない状態を1とし、そこから数値が高くなるほど強い紫外線予防効果があるとされています。

登山では、炎天下の中、長時間工程になるため、SPF50+が推奨です。

 

ウォータープルーフ

NHKより引用

登山中の汗や雨で日焼け止めが流れてしまっては元も子もありません。ウォータープルーフの強さはUV耐水性で表示されます。

UV耐水性には下記の2つがあり、☆の数が多いほど強い耐水性ということになります。

  • UV耐水性☆
  • UV耐水性☆☆

登山では、海水浴ほど濡れるわけではないので、UV耐水性☆で大丈夫です。

日焼止めのタイプ

日焼止めのタイプは下記7つに大別されます。

  • ジェル
  • スティック
  • ミルク
  • スプレー
  • ローション
  • クリーム
  • パウダー

ニーズ別のオススメをするとなると下記になります。

  • 手軽さ重視:スティックやスプレー
  • しっかり対策:クリームやミルク

紫外線対策を特に気にする場合は、クリームかミルクが個人的にはオススメです。

 

結論

下記の4拍子そろった日焼け止めが登山用にピッタリです。

  • PA++++
  • SPF50+
  • UV耐水性☆
  • クリームタイプorミルクタイプ

 

私の、イチオシ日焼け止め

私のイチオシ、それは、「Obagi(オバジ)」の日焼け止めです。

Amazon:Obagi

この日焼止めすごいです。まず、先ほど紹介した日焼け止めを選ぶ基準はいずれもクリアしております。

  • PA++++:〇
  • SPF50+:〇
  • UV耐水性☆:〇
  • クリームタイプorミルクタイプ:〇

その上で、下記のような使い勝手の良さが魅力の日焼け止めになっています。

  • 使用感がよく、ベタつかない
  • 乳液が含まれ、朝塗っても冷たくない
  • 毛穴も隠れ、スキンケアにもある

山ではスキンケアをしにくいため、これ1本で日焼け止めから下地もファンデも完結できるのはありがたいです。

実際に、ネパールトレッキングでも相棒としてこの日焼止めを持っていきました。ネパールトレッキングでは最高標高4895m、晴天、雪の反射〇という紫外線が強くなる要素にあふれていましたが、まったく日焼しませんでした。美容系Youtuberが大絶賛しているのも納得でした。

Obagi(オバジ)」めちゃくちゃオススメです。

 

まとめ

この記事では、山での日焼け止め対策についてまとめました。

下記の4拍子そろった日焼け止めがオススメで、個人的イチオシは「Obagi(オバジ)」の日焼け止めです。

  • PA++++
  • SPF50+
  • UV耐水性☆
  • クリームタイプorミルクタイプ