​【2025年最新】登山初心者必見!失敗しないザックの選び方とおすすめ5選

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ポレポレ

高校から登山をはじめ、8年間。
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登山を快適かつ安全に楽しむためには、自分に合ったザック(リュックサック)の選択が不可欠です。適切なザックは荷物の持ち運びを楽にし、疲労を軽減します。本記事では、登山ザックの選び方、主要ブランドの特徴、おすすめモデルについて詳しく解説します。

登山ザックの選び方

容量の選定

登山のスタイルや日数に応じて、適切な容量のザックを選ぶことが重要です。

  • 日帰り登山: 20~30リットル程度が適切です。必要最低限の装備を収納できます。

  • 山小屋泊(1泊): 30~40リットル程度が目安。着替えや防寒具など、追加の荷物を収納できます。

  • テント泊(複数泊): 50リットル以上が推奨されます。テントや寝袋、食料など、多くの装備を持ち運ぶ必要があります。

実体験からのアドバイス:40L登山ザックが個人的に一番使いやすく重宝しています。日帰り登山のみなら30Lでも問題ありませんが、宿泊を伴う場合シュラフや調理器具でかさ張り容量不足です。50L~の場合、ショルダーベルトががっちりしてくるためザックのベースウェイトが重くなり背負っていて疲れます。

フィット感と背負い心地

長時間の登山では、ザックのフィット感が疲労度に大きく影響します。以下のポイントを確認しましょう。

  • 背面長の調整: 自分の背中の長さに合わせて調整できるモデルを選ぶと、荷重が均等に分散され、快適に背負えます。

  • ショルダーハーネスとヒップベルト: 肩や腰にしっかりフィットし、荷重を適切に分散できるものを選びましょう。特にヒップベルトは、腰で荷重を支えるため、重要な役割を果たします。

機能性とアクセサリー

登山ザックには、多くの便利な機能があります。自分の登山スタイルに合わせて、必要な機能を備えたザックを選びましょう。

  • レインカバーの有無: 突然の雨に備えて、レインカバーが付属しているか、別途購入できるかを確認します。

  • ポケットの配置: サイドポケットやヒップベルトポケットなど、小物を取り出しやすい配置になっているかをチェックします。

  • 通気性: 背面がメッシュ構造になっているものは、通気性が良く、汗蒸れを軽減します。

主要な登山ザックブランドとおすすめモデル

グレゴリー(GREGORY)

アメリカ発のバックパック専門ブランドで、人間工学に基づいた快適な背負い心地が特徴です。

オススメ商品:スタウト45

・容量: 45リットル
・重量: 約1.47kg
・背面長調整: 背面長を調整可能で、個々の体型に合わせたフィット感
・通気性
: 背面パネルがメッシュ構造で、通気性が高い
・ポケット
: 複数のポケットが配置

スタウト45は、初心者にも使いやすい設計で、山小屋泊や1泊程度の登山に適しています。

オスプレー(OSPREY)

高品質でエコフレンドリーな製品作りに定評があり、耐久性と機能性を兼ね備えています。

オススメ商品:ファーポイント 40

容量: 40リットル
重量: 約1.6kg
デザイン: スーツケースのように大きく開くメインコンパートメント
快適性: 調整可能なハーネスとサスペンションシステム
耐久性: 耐久性のある素材と構造

多くの旅行者から高評価を受けており、特に長期間の旅行やバックパッキングに適しています。

ミレー(MILLET)

フランスの老舗ブランドで、耐久性と機能性を兼ね備えた製品が特徴です。

オススメ商品:サースフェー NX 40+5

・容量: 40リットル+5リットルの拡張機能
・重量: 約1.56kg
・耐久性: シリコン加工を施したナイロン素材で、耐久性と撥水性に優れる
・フィット感: 快適な背負い心地を実現する『SAAS FEE BACK』システム
・収納力: チェストベルトのメッシュポケットなど

サースフェー NX 40+5は、1~2泊の登山に必要な装備を収納でき、初心者にも扱いやすいモデルです。

モンベル(mont-bell)

日本のブランドで、日本人の体型や気候に合わせた製品作りが特徴です。

オススメ商品:チャチャパック 45

・容量: 45リットル
・重量: 約1.47kg
・耐久性: 高強度素材バリスティック®ナイロンを使用
・フィット感: 日本人の体型に合わせた設計
・機能性: シンプルなデザインながら、必要な機能アリ

チャチャパック 45は、初心者から上級者まで幅広く支持されており、山小屋泊や1泊程度の登山に最適です。

ドイター(deuter)

ドイツの老舗ブランドで、通気性の高い背面システムが特徴です。

オススメ商品:フューチュラ プロ 40

・容量: 40リットル
・重量: 約1.62kg
・背面システム: エアコンフォートシステムを採用し、高い通気性と快適な背負い心地
・収納性: 2気室構造で、荷物の整理がしやすい
・レインカバー: 標準装備されており、突然の雨にも対応可能

このモデルは、日帰りから山小屋泊まで幅広く対応でき、初心者にも扱いやすい設計となっています。

登山ザックのお手入れ方法

日常的なお手入れ方法

  1. 使用後のケア:

    • 登山から帰宅したら、まずザックの中身をすべて取り出し、ポケットの中も確認します。

    • ジッパーをすべて開け、風通しの良い日陰で乾燥させます。

    • 軽い汚れは、固く絞った濡れタオルで拭き取ります。

  2. 部分的な汚れの対処:

    • 泥汚れなどがある場合は、汚れを乾燥させた後、ブラシで優しく払い落とします。

    • 頑固な汚れには、中性洗剤を含ませたタオルで叩くようにして汚れを落とし、その後、清水で絞ったタオルで洗剤を拭き取ります。

汚れがひどい場合の洗濯方法

ザック全体が汚れている場合や、汗の臭いが気になる場合は、以下の手順で手洗いを行います。

  1. 準備:

    • 外せるパーツ(フレーム、レインカバー、ショルダーハーネスなど)はすべて取り外します。

    • ジッパーをすべて開けておきます。

  2. 洗濯:

    • 浴槽や大きな容器にぬるま湯を張り、中性洗剤を適量溶かします。

    • ザックを浸し、優しく押し洗いをします。汚れがひどい部分は、スポンジや柔らかいブラシで軽くこすります。

  3. すすぎ:

    • 洗剤が残らないよう、きれいな水で何度もすすぎます。

  4. 水切り:

    • ザックを逆さまにして水気を切り、タオルで余分な水分を拭き取ります。

  5. 乾燥:

    • 直射日光を避け、風通しの良い日陰で完全に乾燥させます。

注意: 洗濯機や乾燥機の使用は、生地やパーツを傷める原因となるため避けてください。

保管時の注意点

  • 破損の確認:

    • バックルの割れやショルダーハーネスのほつれなど、破損箇所がないか確認し、必要に応じて修理を行います。

  • 形状の維持:

    • ザックの型崩れを防ぐため、内部に新聞紙や緩衝材を詰めて形を整えます。

  • 保管場所:

    • 直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所で保管します。

定期的な手入れと適切な保管を行うことで、登山ザックを長持ちさせることができます。日頃からのメンテナンスを心がけ、次回の登山も快適に楽しみましょう

こだわって登山ザックを選ぶ場合

背面システムの種類

背面の構造は、快適性や通気性に大きく影響します。

  • メッシュパネルタイプ: 背中とザックの間に空間を作り、通気性を高める設計。暑い季節や汗をかきやすい方に適しています。

  • 密着タイプ: ザックが背中に密着する設計で、重心が安定しやすく、バランスを取りやすい。岩場やテクニカルな登山に向いています。

アクセス方式

荷室へのアクセス方法も使い勝手に影響します。

  • トップローディング: 上部から荷物を出し入れする方式。シンプルで容量の調整がしやすい。

  • パネルローディング: 前面が大きく開くジッパー式で、荷物の出し入れが容易。整理整頓がしやすい。

調整機能

体にフィットさせるための調整機能も重要です。

  • 背面長の調整: 背面の長さを調整できるモデルは、個々の体型に合わせやすく、快適な背負い心地を提供します。

  • ショルダーハーネスとヒップベルト: これらが適切に調整できることで、荷重を効果的に分散し、疲労を軽減します。

耐久性と防水性

登山環境は過酷なため、ザックの耐久性と防水性も考慮すべきポイントです。

  • 素材の強度: 高デニールのナイロンなど、耐摩耗性に優れた素材を使用したザックは、岩場や藪こぎでも安心です。

  • 防水加工: 突然の雨に備えて、防水性のある素材やレインカバーが付属しているか確認しましょう。

重量

ザック自体の重量も、長時間の登山では重要な要素となります。

  • 軽量モデル: 軽量なザックは、総重量を抑えられ、疲労軽減につながります。ただし、軽量化のために耐久性や機能性が犠牲になっていないか確認が必要です。

追加機能

使用目的に応じた追加機能もチェックポイントです。

  • ギアループやデイジーチェーン: ピッケルやトレッキングポールを外付けできるループがあると便利です。

  • ハイドレーション対応: 内部にハイドレーションパックを収納できるスペースと、チューブを通す穴があると、水分補給が容易になります。

これらの観点を踏まえて、自分の登山スタイルや体型に合ったザックを選ぶことで、より快適で安全な登山を楽しむことができます。