【中級者向け】次に登りたいおすすめの山10選|絶景・達成感・静けさを求めるあなたに

登山
プロフィール
この記事を書いた人
ポレポレ

高校から登山をはじめ、8年間。
山&旅好きな彼女と、国内外へ。
2人で協力して、[山]と[旅]の情報発信中!

はじめに|次のステップに迷ったら

初心者向けの山をひととおり登った方からよく聞く悩みが「次はどこを登ればいい?」というもの。
そこで今回は、日帰りでも登頂可能な山から、縦走・テン泊にも挑戦できるような“中級者向け”の山を10座厳選して紹介します。

この10座を選んだ理由

  • 標高1,500〜2,300m程度で登りごたえがある
  • 景色・植生・地形など自然の多様性が豊か
  • 登山道がある程度整備されていてアクセス可能
  • 登山後の達成感・満足感が高く、口コミ評価も良好

 

注意点(登る前に確認したいこと)

  • コースタイムが長い山も多く、登山届と時間管理は必須
  • 雨天や残雪期には滑落や道迷いリスクもあるので、天候確認を徹底
  • 高山植物の保護区域では踏み荒らし厳禁。自然を大切に

 


中級レベルの山10選【東北編】

岩木山(青森県)

標高:1,625m|選定理由:展望抜群+初心者卒業に最適|注意点:岩場の下りは慎重に

「津軽富士」の愛称で親しまれる岩木山は、なだらかな裾野を広げる美しい独立峰。
車やリフトを使って8合目までアクセスできるため、登山初心者から中級者へのステップアップに最適です。
山頂からは日本海や津軽平野を一望でき、360度の大パノラマが広がります。
ただし、山頂直下は急傾斜の岩場となっており、特に下山時は滑落に注意が必要です。


八甲田山(青森県)

標高:1,584m|選定理由:変化に富んだルート構成|注意点:ガスでの視界不良に注意

湿原、ブナ林、火山性の地形といった多彩な自然環境が広がる八甲田山。
ロープウェイを使えば標高1,300m地点までアクセスでき、山上の田茂萢湿原(たもやちしつげん)からは軽いハイキングも可能。
酸ヶ湯温泉からのルートは本格登山向けで、変化に富んだルートが楽しめます。
ガスが発生しやすいため、視界不良時の道迷いに要注意。地図・コンパス・GPSの携行が安心です。


岩手山(岩手県)

標高:2,038m|選定理由:本格登山の入門編として人気|注意点:登山道が長く、体力勝負

堂々たる火山である岩手山は「南部富士」とも呼ばれ、美しい円錐形の山容が魅力です。
複数の登山口があり、網張温泉や焼走り登山口からのルートが有名。
標高差が大きく、6〜8時間の登山となるため、行動食や水分の計画的な摂取が鍵になります。
山頂付近からは岩手山特有の火口地形も楽しめます。

火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が出ており現在登山できません。(https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/207.html)

 


早池峰山(岩手県)

標高:1,917m|選定理由:高山植物の宝庫|注意点:滑りやすい蛇紋岩地帯に要注意

早池峰山は、6〜7月にかけて咲く固有種「ハヤチネウスユキソウ」が有名な花の百名山です。
登山道は距離こそ短めですが、蛇紋岩の滑りやすい岩場や鎖場もあり、慎重な足運びが求められます。
小田越ルートは比較的短時間で登れるが、登山経験が少ない人は事前の準備が必須です。

登山靴おすすめ2025|初心者に最適な1足の選び方【キリマンジャロでも使える?】


鳥海山(山形・秋田県)

標高:2,236m|選定理由:海を望むスケール感ある山容|注意点:天候変化と長時間行動に備えること

日本海側に位置する独立峰で、晴れた日には山頂から海が見える絶景スポット。
鉾立登山口からのルートが一般的で、標高差は大きいものの道は比較的整備されています。
雪渓が初夏まで残るため、軽アイゼンの携行や滑落対策が重要です。
天候変化が激しく、ガスや突風にも備える必要があります。


朝日岳(山形県)

標高:1,870m|選定理由:静けさと自然の原始性|注意点:アクセス・水場が少ないため計画的に

朝日連峰の主峰であり、豊かな自然と静かな登山道が魅力。
登山口までのアクセスが不便で登山者が少ないため、静けさを求める人には最適。
ただし、長時間歩くうえに水場が少なく、途中での補給が難しいため、飲料水は多めに準備を。


飯豊山(福島・山形・新潟県)

標高:2,105m|選定理由:縦走登山デビューに◎|注意点:天候悪化時の避難計画も忘れずに

「東北のアルプス」と呼ばれる本格的な縦走山域。
2泊3日を前提にした縦走登山やテン泊登山に挑戦でき、登山力のステップアップに最適です。
山小屋があるものの天候悪化時は避難困難な場所もあるため、事前の天気予報チェックとエスケープルートの確認が必須です。

【初心者必見】山小屋泊に必要な持ち物リスト8選を徹底解説!

【初心者必見】テント泊に必要な持ち物リスト10選|寒さ・底冷え対策も徹底解説

 


磐梯山(福島県)

標高:1,819m|選定理由:火山地形+展望の良さ|注意点:登山者が多いためマナーを守ること

明治の噴火によって生まれた荒々しい火口壁と、裏磐梯の湖沼群を見渡せる絶景が楽しめる山。
八方台からのルートは標高差が少なく、日帰り登山者にも人気です。
観光客も多く訪れるため、すれ違いや登山マナーに気を配りましょう。


会津駒ヶ岳(福島県)

標高:2,133m|選定理由:山頂の湿原が感動的|注意点:ぬかるみや足場に注意

会津駒ヶ岳の魅力は、山頂近くに広がる高層湿原と池塘の絶景。
夏には高山植物が咲き乱れ、カメラを持った登山者にも人気です。
木道が設置されているものの、雨後は滑りやすくなるため注意が必要。
会津檜枝岐村からのアクセスも含めて山旅感のある登山が楽しめます。


燧ヶ岳(福島県)

標高:2,356m|選定理由:尾瀬の眺望を堪能|注意点:人気ルートゆえ混雑に注意

尾瀬国立公園のシンボルであり、至仏山と並ぶ「尾瀬を見下ろす絶景山」。
御池登山口からのルートはよく整備されていますが、ハイシーズンには登山者で混雑します。
午前中の早い時間に出発すれば、すれ違いの混雑も避けやすく、尾瀬ヶ原を朝靄の中から見下ろせるご褒美も。

 


まとめ|一歩先の「本格登山」へ

登山は一段ステージを上がるたびに、景色も経験値も一気に広がります。
今回の10座はどれも、「登ったことが一生の思い出になる」山ばかり。

  • スキルや体力が問われるからこそ、計画と準備が命
  • 同じ山でも季節で景色は一変。何度登っても楽しい
  • 自分に合ったペースと山を選び、安全第一で挑もう

次の一歩が、きっとあなたの「登山観」を変えるはずです。