キナバル登山の登頂率は90%?難易度について徹底解説!

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ポレポレ

はじめまして、ポレポレです。
当ブログでは、海外登山・日本の名峰について徹底解説します!

▶私の登山遍歴
・高校・大学は山岳部
・某登山ショップのバイト経験
・100名山は50座程度
・2023年キリマンジャロ登頂
・2024年キナバル登頂

多くの個人ブログの情報に助けられ、これまで登山を楽しんできました。このブログがきっかけで登山を始めたり、登頂確率が高まれば幸せです!

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はじめまして!

登山未経験だけど、キナバルって登れる?

こんな疑問をお持ちではありませんか?

この記事では、キナバル登山の難易度について、2024年2月に登った経験をもとに徹底解説します!

 

キナバル登山の難易度は?

キナバル登山の難易度は、総合的に低いというのが結論です。

富士山を超える4000m級の高所登山である点や、一日165名限定の登山枠の確保が難しいと感じる一方で、整備された登山道や1泊2日の余裕のある工程のため登山自体は容易です。

個人的には、山頂アタックの時は現地ガイドがペース管理をしてくれるため富士山よりも登るのが簡単でした。

キナバル登山の登頂率は90%

海外の情報によると、キナバル登山の頂上達成率は90%です。

キナバルは登山家からバックパッカー、観光客、定年後のシニア、サラリーマン、子づれの家族まで幅広く登っている山です。

 

キナバル登山の難易度が低い理由

キナバル登山の難易度が低い理由はこのようなものがあります。

・山頂までずっと登山道が整備されていること
・ガイド付きの登山なためペース管理がしやすい
・1泊2日の工程で無理なく登れる
・山頂までは約9kmで到達可能
・山小屋で体を休めることができる
・(2日目は)荷物を山小屋に置いていける
・(任意で)ポーターに荷物を持ってもらえる

個人的には、1泊2日の工程で無理なく登ぼる計画であることがキナバルを初心者でも登頂可能な山にしている最大の理由と考えます。

日本の富士山(3776m)の場合、体力に自信があれば往復8~10時間で登頂可能ですが、急に高度を上げるため適応が追い付かず高山病になりやすいといわれています。

一方で、キナバル(4028m)の場合、ルール上日帰り登山が禁止されているため高地順応がしやすいしくみになっています。

キナバル登山の難易度が高い理由

登頂率90%ですが、10人に1人は登頂を断念しているのも事実です。実際にコタキナバルの知り合いは高山病が原因で山小屋から上に行けなかったと語っていました。

キナバル登山の難易度が高い点はどこにあるのでしょうか?

キナバル登山の難易度が高い理由はこれらがあげられます。
(私の個人的な登山経験をもとに書きました)

・4000m級が原因の高山病
・綿製の衣服を原因とする汗冷え
・その他体調不良

解決策は?

いずれもちょっとしたことで対策可能です。

・4000m級が原因の高山病
➝①適切なペース配分(速ければガイドに伝える)
➝②水分を適切にとる
➝③不安ならダイアモックス入手

・綿製の衣服を原因とする汗冷え
➝①登山中は化繊の服を着る

・その他体調不良
➝①登山数日前から体調を整える
➝②日ごろから運動習慣を身に着ける

 

キナバル登山の技術的な難易度

キナバル登山は、技術的にはまったく難しくありません。ピッケルやロープ、ハーネスを用いることもなく、歩いて標高を上げるというトレッキングの枠をでません。

一方で、合計600段の階段があったり、初日は6時間、2日目は山頂まで3時間歩き続ける体力勝負なハイクとなります。

ツアーガイド付きでの登山になるため、単独者や初心者でも挑戦することができます。実際に現地であった韓国人は、初登山でキナバルを登っていると言っていました。

ただし、一定以上の体力や、山道で転ばない体幹は必要であるため、日本の低山で足慣らしをするのがオススメです。

 

キナバル登山と高山病

登頂率90%のキナバル登山ですが、2023年4月には高山病によって死者が出ているとCNAが報じています。

キナバル登山と高山病についてここでは詳しく解説します。

高山病は誰にでも可能性あり

まずは、高山病は年齢・性別・運動習慣関係なく全員に起こる可能性が高いという事実です。

自分は、普段から運動しているから高山病にならない!というのは浅はかです。こちらの記事では、やや古いですがキナバル登山で高山病にならないためにはどうすればよいのかについて、医学博士が解説しています。

 

高山病を防ぐ8つの方法

箇条書きにしてみると、

  • ラバンラタ(宿泊地)まではゆっくり登る
  • ラバンラタで水分補給
  • ラバンラタで仮眠する
  • 軽い頭痛程度なら平気
  • 2日目は自分のペースでゆっくりと
  • 2日目は必要最低限な荷物だけ
  • ダイアモックスは効果あるが、必須ではない
  • キナバル登山の1~2週間間に低山に

実際にキナバルに登ってみて重要だと感じたのは、

・ラバンラタで仮眠する
・軽い頭痛程度なら平気

この2つです。

7人のパーティー登山でしたが、過半数のメンバーがラバンラタでしっかりと眠れずに焦ったと言っていました。1日目の6時間の行程で疲れていても、体が順応していない高地ですぐに寝ることは難しいです。

眠れなかった時、いかに焦らず、体を休めることに集中できるかが以外と大事だったりします。

また、私自身寝不足もあり2日目の朝に起きた際には軽く頭痛がありましたが、問題なく登頂できました。

「完璧に休まないと!」と焦らず、ちょっと疲れている自分を受け入れるのがキナバル登頂のコツかもしれません。

 

キリマンジャロ登山の知見を活かすなら

2023年の夏にキリマンジャロ登山で5895mに登った時に、登山ショップ店員・現地ガイドからもらった高山病に対するアドバイスとして、

  • 高山病対策①|ひたすらゆっくり歩く
  • 高山病対策②|循環を意識し水を飲む
  • 高山病対策③|呼吸は深く行う
  • 高山病対策④|ダイアモックスを飲む

この4つがありました。

この中でもとくに、ひたすらゆっくり歩くことが大切とひたすら言われていました。

ゆっくり歩くことで、エネルギーを節約し、消耗することなく環境に順応できます。

キナバル登山も、1日目2日目ともに自分たちのペースで焦らずゆっくり登ったことも成功の一因になっていると思います。

 

まとめ

キナバル登山の難易度は低く、登頂率は90%です。

整備された登山道を歩くため、特別な技術も必要ありません。

一方で、高山病で死者が出ているのも事実で、ある程度の対策は必要となります。

キナバルは、日本からも近く、富士山を超える4000mというロマンがあります。

ぜひ、挑戦してみてください!

なお、多くの人が挫折しそうな山小屋の枠の確保については、こちらの記事で詳しく解説しました!