はじめに
登山の宿泊といえば「テント泊」と「山小屋泊」の二択ですが、
初めての宿泊登山なら、山小屋泊がおすすめです。
体力的・精神的なハードルがぐっと下がり、登山そのものをしっかり楽しめるからです。
ただし、山小屋泊にも最低限必要な持ち物があり、油断すると不快な思いをすることも。
この記事では、山小屋泊で快適に過ごすために絶対に必要な持ち物10選を、初心者向けにわかりやすく解説します!
山小屋泊ならではの注意点とは?
テント泊と違って、山小屋泊は「屋根のある場所」で寝泊まりできるため、
・暴風雨や寒さのリスクが減る
・テントやマットなど大型装備を持たなくてよい
・体力消耗が少なく、行動範囲が広がる
といったメリットがあります。
一方で、「設備は最低限」と思っておくことが重要です。
寝具や食事は基本的に提供されますが、
・トイレや洗面設備は簡素
・暖房がないことも多い
・他人と相部屋が基本(プライバシーなし)
といった特徴があります。
装備の観点で注意するべきは、「他人と相部屋が基本(プライバシーなし)」です。
相部屋が基本になるため、
・貴重品管理→サコッシュ
・風邪対策→マスク
・睡眠対策→耳栓/アイマスク
が、大切になります。
【山小屋泊】必要な持ち物リスト8選
装備名 | 必要な理由・ポイント |
---|---|
サコッシュ | 小物類(財布・スマホなど)の携帯に便利。紛失防止にも効果的。 |
現金 | 山小屋では現金払いが基本。小銭も含めて準備しておくと安心。 |
サンダル | 小屋内移動用。登山靴を脱いで足を休めるために必須。 |
マスク | 密室環境での感染対策・乾燥対策。呼吸しやすいタイプがおすすめ。 |
アイマスク | 常夜灯や他人のライト対策に。光を遮って安眠を確保できる。 |
耳栓 | いびき・話し声・足音対策。低反発素材の耳栓が快適でおすすめ。 |
防寒具(ダウン・フリース) | 夜間・早朝の冷え込み対策に必須。軽量コンパクトなものを選ぶ。 |
シュラフカバー | 布団の衛生面対策や寒さ対策に有効。防水透湿素材だとなお安心。 |
必要な持ち物リスト8選解説
サコッシュ(小型ショルダーバッグ)
小屋内や休憩時、必要な小物だけをサッと持ち歩くのに便利です。
財布、スマホ、ヘッドライトなどの必需品を常に身につけておけるため、紛失防止にもつながります。
選び方は、軽量でシンプルなデザイン、ファスナー付きで中身が飛び出さないものがおすすめです。
現金(小銭も含む)
山小屋では、ほぼ現金のみ対応です。
食事代、飲み物代、追加布団代など、予想以上に現地で現金が必要になることもあります。
事前に小銭も含めて準備しておきましょう(例:100円玉、500円玉など)。
サンダル
山小屋到着後、登山靴を脱いでリラックスするために必須です。
小屋によっては内履き用サンダルを貸し出していない場合もあるので、軽量コンパクトなマイサンダルを持参すると安心です。
踵を固定できるストラップ付きだと、ちょっとした移動も楽になります。
マスク
山小屋は密になりやすい環境です。
感染症予防、埃対策、乾燥対策としてもマスクの持参は必須です。
登山中に使用する場合は、呼吸しやすい登山用マスクを選びましょう。
アイマスク
山小屋内は、夜間も非常灯がついていたり、早朝から人の出入りが多かったりします。
光を遮断して安眠を確保するために、アイマスクは必須アイテムです。
選び方は、フィット感がよく、バンド調整できるものが快適です。
耳栓
山小屋泊最大の敵とも言える「いびき・話し声・足音」。
これをシャットアウトして熟睡するために、耳栓は絶対に持っておきたいアイテムです。
おすすめは、低反発素材で耳にフィットするソフトタイプ。予備も数セット持っておくと安心です。
防寒具(ダウンジャケット・フリース)
山小屋の中でも、夜間・早朝は驚くほど冷え込むことがあります。
室内でも寒さ対策は必須。
軽量で収納性に優れたダウンジャケットや、重ね着できるフリースを持参して、快適な夜を過ごしましょう。
シュラフカバー
山小屋では布団が提供されますが、布団の衛生面が気になる場合や寒い時期にはシュラフカバーが役立ちます。
結露・湿気防止にもなるため、寝具を清潔に保ちつつ快適に休むために持参しておくと安心です。
選ぶなら、防水透湿素材の軽量モデルがおすすめです。
まとめ
山小屋泊は、軽くでき、初心者でも挑戦しやすい宿泊スタイルです。
しかし、快適に過ごすためには「小屋任せ」になりすぎず、自分で快適さを確保するための準備が欠かせません。
今回紹介したサコッシュ、現金、サンダル、マスク、アイマスク、耳栓、防寒具、シュラフカバーは、
どれも「山小屋ならではの環境」で快適に過ごすために必要なアイテムばかりです。
とくに、耳栓・アイマスク・防寒具は、睡眠の質を左右する重要アイテム。
「持ってきてよかった!」と実感できるので、忘れずに準備しておきましょう。
しっかりと装備を整えれば、山小屋泊は登山の疲れを癒し、
翌朝には最高のコンディションで山を楽しむことができます。
ぜひ万全の準備をして、快適な山小屋泊デビューを迎えてください!