「モンベルのレインウェアが良いってよく聞くけど、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない…」
「登山用を選ぶポイントって何?値段も高いし、失敗したくない…」
こんなふうに悩んでいませんか?
確かにモンベルのレインウェアは、見た目もシンプルでかっこいいし、色もデザインも魅力的。つい「好み」で選びたくなりますよね。
でも実は、同じモンベルでもモデルごとに特徴や性能はバラバラ。
選び方を間違えると「思ってたのと違った…」なんてことも。
そこで今回は、元登山店員が、2025年最新の10モデルを徹底比較!
- モンベルのレインウエアの選び方
- モンベルのレインウェア10種の比較(2025年最新)

モンベルレインウエアの2つの特徴
モンベルレインウエアの特徴は2つです。
組み合わせが選べる「上下別売」
圧倒的コスパ
機能変わらず他登山メーカーより3割ほど安く購入ができます。開発~製造~販売まで一気通貫し中間マージンが発生しないことや市場調査を行わないことでのコストカットにより、モンベルは安いです。
他方、機能追及にも妥協がありません。スーパー ドライテックに代表される防水透湿性素材の開発はもちろんのこと縫製箇所が少ない独自のパターンや軽量なシームテープなど独自機能も盛りだくさんです。
組み合わせが選べる「上下別売」
出典:montbell
上下別販売で費用を抑えることができる点もポイントです。自分の場合はレインウエアの上はこだわりたかったので値段が張る高機能商品にしていましたが、レインパンツは一番低価格な商品を使っています。
モンベルのレインウエアの選び方
防水透湿性から選ぶ
出典:montbell
透湿性
防水性
水を弾くだけの「はっ水」と違い、「防水」は水の侵入自体を完全にシャットアウトする性能を指します。この防水性能は「耐水圧」という数値で示され、数値が高いほど水に強いとされています。
登山用としては、最低でも耐水圧20,000mm以上=「豪雨レベルの雨でも中に水がしみ込まない」を選ぶのが鉄則。
モンベルなら、すべて耐水圧20,000mm以上という厳しい基準をクリアしています。
透湿性
透湿性とは、雨の水滴は通さず、体から出る水蒸気(汗の湿気)だけを外へ逃がす機能のこと。レインウェアを着ていても、蒸れずに快適に保てるポイントになります。
この性能は「防水透湿性」とも呼ばれ、防水性能とセットでチェックされることが多い重要な要素です。
透湿性の目安としては、10,000g/㎡以上あれば登山向き。
さらに快適さを求めるなら、20,000g/㎡以上のモデルを選ぶと、汗による不快感をより軽減できます。
レインウエアの素材から選ぶ
2025年5月でのモンベルレインウエア素材は、大きく分けて3つの素材に分かれます。
スーパードライテック
ドライテック
項目 | ゴアテックス | スーパードライテック | ドライテック |
---|---|---|---|
メーカー | 米・ゴア社 | モンベル | モンベル |
特徴 | 世界標準の高性能素材 | モンベル独自の高性能素材 | モンベル独自の標準素材 |
メリット | 圧倒的な防水・透湿・耐久性 | 高性能・コスパが良い | 価格が安く必要十分な性能 |
デメリット | 高価格 | ゴアに比べ若干劣る? | 透湿・耐久性は控えめ |
おすすめな人 | 本格登山・長く使いたい人 | コスパ重視の中〜上級者 | 初心者・日帰り・街用も兼用可 |
ゴアテックス
ゴアテックスは、アメリカのゴア社が開発した世界的に有名な防水透湿素材です。微細な孔を持つ特殊なメンブレンが、雨を通さず汗の水蒸気だけを外に逃がす構造で、耐水圧20,000mm以上・高い透湿性を誇ります。登山やアウトドアの過酷な環境でも安心できる高性能が特徴で、モンベルでも主力モデルに採用。2024年からは、環境配慮型の次世代素材「ゴアテックスePE」も登場し、さらに注目されています。
ゴアテックス製品が人気な理由のひとつは、「品質がしっかり保証されている安心感」です。各メーカーが独自に作るレインウェアは、性能にバラつきがあることもありますが、ゴアテックス製品はゴアテックス社が厳しいテストを行い、合格したものだけが売られています。
スーパードライテック
スーパードライテックは、モンベルが独自開発した高機能防水透湿素材です。耐水圧20,000mm以上、透湿性30,000g/㎡・24hという高い性能を誇り、雨の侵入を防ぎながら内部の湿気を効率よく逃がします。従来のドライテックよりさらに快適性を向上させており、ゴアテックスに匹敵するレベルの透湿性を備えつつ、価格を抑えた高コスパ素材として登山者から注目されています。
ドライテック
ドライテックは、モンベルが独自に開発した防水透湿素材です。耐水圧20,000mm以上・透湿性8,000〜15,000g/㎡・24hと、登山に必要な基準をしっかり満たしています。ゴアテックスほどの高性能ではありませんが、その分価格が手頃で、初めての登山用レインウェアとして選ばれることが多い素材です。3層タイプや2層タイプがあり、用途や予算に合わせて選べるのも特徴。コスパ重視の初心者におすすめの素材です。
【2025年】モンベルの登山用レインウエア10選
2025年5月に登山用レインウエアとして主なものは10種類あります。
実は、モンベル2025年春秋にレインウエアのラインナップをガラッと変えています。象徴的なのは、40年以上にわたりモンベルレインウエアのフラグシップ的存在な「ストームクルーザー」の素材をゴアテックス→スーパードライテックに刷新している点です。
レイントレッカー
ピークシェル
ストームクルーザー
トレントフライヤー
バーサライト
レインハイカー
サンダーパス
コンバーチブルレイン
パックラップレイン
次項から、ゴアテックス、スーパードライテック、ドライテックスの3つの素材ごとに分けて商品比較をしていきます。
ゴアテックス素材のレインウェア3種を比較
※mont-bell公式
比較項目 | テンペスト | ピークシェル | レイントレッカー |
---|---|---|---|
価格 | ¥35,200前後 | ¥32,000前後 | ¥29,200前後 |
重量 | 247g | 185g | 301g |
耐水圧 | 50,000mm相当以上 | 50,000mm相当以上 | 実用防水(シームテープあり) |
透湿性 | 非公開(非常に高いとされる) | 高透湿(具体値非公開) | 約43,000g/㎡・24h |
生地構造 表地デニール |
3層 20デニール |
3層 15デニール |
2層 50デニール |
特徴・強み | 軽量・高透湿・高耐久・ 最新技術搭載 |
超軽量・コンパクト・ 本格登山対応 |
軽さ・透湿性・ 価格のバランスが良い |
おすすめユーザー | 本格登山・縦走・ アクティブな登山者 |
軽量志向・スピードハイク・装備軽量化派 | 日帰り登山・ライトハイク・コスパ重視 |
テンペスト
テンペストジャケットは、モンベルの最新技術を結集した新・フラッグシップモデル。次世代ゴアテックスePEメンブレン採用で、従来の高い防水性はそのままに、環境配慮・軽量・高透湿を実現。約247gと3層モデルとは思えない軽さで、長時間の行動でもムレにくく快適。ベンチレーションや立体裁断など機能面も充実しており、天候が読めない縦走やアクティブな山行にぴったり。価格以上の満足度を得られる一着です。
ピークシェル
ピークシェルジャケットは、超軽量・コンパクト設計が魅力の本格GORE-TEXモデル。3層構造ながら約185gという驚きの軽さで、荷物を極力減らしたい登山者に最適です。生地は薄手10デニールながら高い防水性を備え、軽さと機能性を両立。スピードハイクやファストパッキング、日帰り登山にぴったりの一着です。耐久性よりも軽さや携帯性を優先したい人におすすめ。必要最低限の機能に絞ったシンプルなデザインも人気です。
レイントレッカー
レイントレッカージャケットは、コストと機能のバランスが魅力の軽量レインウェア。ゴアテックス インフィニアムを採用し、約300gと軽やかな着心地ながら、シームテープ処理でしっかり雨を防ぎます。透湿性は43,000g/㎡と非常に高く、蒸れにくさは上位モデル並み。価格は2万円以下と手に取りやすく、日帰り登山やライトハイクにぴったりです。軽快に山を楽しみたい初心者から中級者まで、幅広く使える高コスパモデルです。
スーパードライテック素材のレインウェア3種を比較
※mont-bell公式
比較項目 | ストームクルーザー | トレントフライヤー | バーサライト |
---|---|---|---|
価格 | ¥22,000前後 | ¥23,200前後 | ¥24,200前後 |
重量 | 約254g | 約186g | 約143g |
耐水圧 | 20,000mm相当以上 | 20,000mm相当以上 | 20,000mm相当以上 |
透湿性 | 約40,000g/㎡・24h | 約50,000g/㎡・24h | 約50,000g/㎡・24h |
生地構造・表地デニール | 3層・30デニール | 3層・15デニール | 3層・7デニール |
特徴・強み | バランス抜群の定番モデル。防水・透湿・耐久性◎ | 超軽量・超高透湿のスピードハイク向けモデル | モンベル最軽量・超コンパクトモデル |
おすすめユーザー | オールラウンドに使いたい登山者 | 軽さ・蒸れにくさを重視する登山者 | とにかく軽量化したいUL志向の登山者 |
※2025年5月の価格
ストームクルーザー
ストームクルーザーは1982年以降モンベルを代表する定番レインウェア。防水性・透湿性・耐久性・軽さのバランスが抜群で、迷ったらこれといえる安心モデルです。約250gと軽量ながらベンチレーションやポケットも充実し、日帰りから縦走まで幅広く使えます。登山初心者から上級者まで、長く愛用できる一着です。
トレントフライヤー
トレントフライヤーは、モンベル最軽量級のGORE-TEXレインウェア。約186gと超軽量ながら、防水・透湿性能は最高クラス。透湿性50,000g/㎡で汗による蒸れをしっかり排出し、スピードハイクや夏山縦走にぴったりです。3層15デニールでやや薄手ですが、その分パッキングもコンパクト。耐久性よりも軽さと快適性を最優先したい、アクティブ志向の登山者におすすめです。
バーサライト
バーサライトジャケットは、モンベル最軽量・最コンパクトなレインウェア。わずか約143gで、手のひらサイズに収納可能。透湿性50,000g/㎡とムレに強く、ゴアウインドストッパー採用で実用防水もしっかり確保。耐久性は控えめですが、ULハイクやトレラン、サブウェアとして最適です。必要最低限の機能で装備を極限まで軽くしたい人向けの、割り切った超軽量モデルです。
ドライテック素材のレインウェア4種を比較
※mont-bell公式
比較項目 | レインハイカー | サンダーパス | コンバーチブルレイン | パックラップレイン |
---|---|---|---|---|
価格 | ¥12,980前後 | ¥15,400前後 | ¥18,150前後 | ¥17,000前後 |
重量 | 252g | 325g | 243g | 293g |
耐水圧 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 | 20,000mm以上 |
透湿性 | 約8,000g/㎡・24h | 約15,000g/㎡・24h | 約15,000g/㎡・24h | 約15,000g/㎡・24h 相当(推定) |
生地構造・表地デニール | 2層・50デニール | 3層・50デニール | 3層・15デニール | 3層・50デニール |
特徴・強み | 最安モデル。価格重視でまず試したい人向け | コスパ重視の定番。耐久性・快適性もバランス良し | 袖が取り外せる珍しい2WAY仕様。温度調整◎ | ザックごと雨を防げる特殊設計。ザックカバー不要 |
おすすめユーザー | 低予算で揃えたい初心者 | 安さと快適さのバランスを求める人 | 季節や気温変化に柔軟に対応したい人 | 大型ザックを背負う縦走登山や雨対策を重視する人 |
※2025年5月の価格
