【初心者必見】春山登山でありがちな失敗10選とその対策

登山
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ポレポレ

高校から登山をはじめ、8年間。
山&旅好きな彼女と、国内外へ。
2人で協力して、[山]と[旅]の情報発信中!

はじめに

ぽかぽかと暖かい日差しに誘われて、「登山、始めてみようかな」と思う方が増える春。
木々が芽吹き、空気が澄んでいて、まさに登山デビューにはぴったりの季節です。

でも実は、春山には春山ならではの落とし穴がたくさんあります。
「春なのに寒い」「道がぬかるんで滑る」「思ったより体力が必要だった」など、
想像と現実のギャップに驚く初心者も少なくありません。

この記事では、春登山でありがちな注意点とその対策をわかりやすく解説します。
これから登山を始める方も、久しぶりに山に行く方も、ぜひ出発前にチェックしてみてください。

 

【初心者必見】春山登山でありがちな失敗10選とその対策


気温を甘く見て防寒対策が不十分だった

「春だし、暖かいでしょ」と思って薄着で登山へ。ところが標高が上がるにつれて一気に気温が下がり、山頂では風が強くて震える羽目に……。
これは春山登山あるあるの代表例です。

▶︎対策
春でもダウンジャケットやフリースは必須装備
さらに、登り中に汗をかきすぎると冷えるので、レイヤリング(重ね着)で調整できる服装がベストです。


雪解け・泥濘(ぬかるみ)を想定していなかった

登山道に足を踏み入れた瞬間、ドロドロ…。
「春なのにまだこんなにグチャグチャ?」と驚く初心者は多いです。雪解け水で登山道がぬかるんでいたり、アイスバーンが残っていたりすることも。

▶︎対策
防水登山靴+スパッツ(ゲイター)の装備があると足元が快適。
登山後のシューズ洗いも考慮して、靴ブラシや替えの靴下も用意しておくと安心です。

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急な天気の崩れに対応できなかった

春は比較的天気が安定している……と思いがちですが、山の天気は別物
下山途中に突然の雨、しかもレインウェアを持ってきていない。服もザックの中身もびしょ濡れに。

▶︎対策
レインウェア上下は必携装備です。防寒にもなり、風よけとしても使えるので軽視しないでください。
また、天気予報だけでなく登山アプリ(YAMAPやtenki.jp登山天気)で山頂天気を事前にチェックしましょう。

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日差しの強さ・紫外線対策を忘れた

「まだ春だし、日焼け止めはいらないかな」→翌日、顔と首が真っ赤。
春は空気が澄んでいて紫外線量が意外と高く、肌へのダメージも蓄積します。

▶︎対策
帽子・サングラス・日焼け止めの3点セットを忘れずに!
日焼け止めは汗で落ちるので、こまめに塗り直すことも大切です。

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登山計画がアバウトすぎた(時間配分ミス)

「登れると思ったら、想像以上に時間がかかった…」
予定より大幅に遅れて下山が夕方に。焦って足を滑らせそうに……という失敗もよく聞きます。

▶︎対策
登山前にコースタイムを地図や登山アプリで必ず確認
特に春は日没がまだ早いので、遅くとも15時までには下山するつもりで行動しましょう。

 


春の低体温症リスクを知らなかった

「汗をかいた直後、急に体が冷えて震えが止まらない」
これは春にありがちな“汗冷え”による低体温の前兆です。体力も奪われ、非常に危険です。

▶︎対策
汗をかいても冷えにくい吸湿速乾インナー(メリノウールや化繊)を着用しましょう。
行動後には保温着(ダウンなど)をすぐ羽織る
ことが重要です。


飲み水・行動食の量を甘く見た

「春だからあまり汗かかないと思って…」と、水を1本しか持たずに脱水症状に。
行動食も少なく、エネルギー切れでバテるというケースもあります。

▶︎対策
春でも水分補給は必要!
最低でも1.5L以上の水分と、こまめに摂れる行動食(ナッツ・チョコ・羊羹など)を準備しましょう。


春特有の花粉やアレルギー症状に対応できなかった

山に入った瞬間、目がかゆくて鼻水が止まらない…。
花粉症シーズン真っ只中の春山では、これも意外とある“失敗”です。

▶︎対策
マスク・花粉用メガネ・飲み薬など、花粉対策グッズは事前に用意。
特にスギ・ヒノキが多い山域では要注意です。


急登・急坂のあるコースを選んでしまった

「初心者向けって聞いたのに、かなりハードだった…」
ネットで見つけた山が実は登山中級者向けだったというケースも。

▶︎対策
初心者のうちは、標高1000m前後・整備された道・アクセスの良さを基準に選ぶのがベストです。
最初は高尾山・御岳山・宝登山などから始めましょう。


ヒートアップして装備を脱ぎすぎ、汗冷え→低体温に

登ってる最中に暑くなって、上着を全部脱いだら汗だくに。そのまま風が吹く稜線に出て一気に冷えて震える…というよくある展開。

▶︎対策
登山では「ちょっと肌寒いくらい」の服装がベスト。
こまめにジッパーを開けて熱を逃がすなど、着脱で体温調節しましょう。


この10の失敗は、すべて「初心者ならやりがち」なことばかりです。
でも、逆に言えば知っていれば避けられることばかり

まとめ

春の登山は魅力たっぷりですが、「寒くないだろう」「道は乾いてるだろう」などと油断しがちな季節でもあります。
実際には、寒暖差・残雪・泥濘・強風など、冬の名残がところどころに残っているのが春山の特徴です。

だからこそ、事前の準備と心構えがとても大切です。
しっかりと対策しておけば、春の自然を思い切り楽しめる最高のシーズンでもあります。

ぜひ今回紹介した注意点を頭に入れて、
安心・安全で気持ちのいい春登山デビューを迎えてください!