ISUKA(イスカ)とは?
出典:Rakuten
イスカは、40年以上の歴史を持つ、大阪の老舗寝袋メーカーです。「3D」構造×「ディファレンシャルカット」×厳選素材でふっかふかな点が魅力。保温力を高める構造や冷気侵入を防ぐディテール設計が光ります。
ISUKA(イスカ)の登山用シュラフを使うメリット
快眠のための「3D」構造
最高品質の素材
出典:ISUKA公式HP
厳しい縫製基準
出典:ISUKA公式HP
イスカの寝袋を選ぶ際の注意点・デメリット
イスカの寝袋を選ぶ際の注意点は下記3つです。
- 価格帯が高め:高品質な素材と国内生産によるため、価格はやや高めです。
- 重量があるモデルも:保温性を重視したモデルは重量が増す傾向があります。
- 初めての方には選択が難しい場合も:多彩なラインナップがあるため、初心者には選択が難しいことがあります。
イスカの寝袋の選び方
イスカのシュラフは厳密に分けると29種類ありますが、縦軸(想定シーズン)と横軸(性能と費用の兼ね合い)の2軸をもとにベストな1品を選ぶことができます。
想定シーズンと温度帯を確認
イスカのシュラフは、15℃~-30℃まで5℃刻みに分類されています。
無雪期登山の場合は、3シーズン(-5℃~10℃)対応が無難です。
-5℃以下対応の場合、夏場ではオーバースペックになり、10℃以上のみ対応の場合、春・秋山や夏場でも高所登山では肌寒くなります。
ちなみに、モンベルは-10℃以下対応のシュラフは2つですが、イスカは9つと、極寒地における豊富なバリエーションが特徴ですね。
性能と価格の兼ね合い
シュラフの性能・機能を決定するのは次の4つの要素だとされています。
- 構造と仕様
- 縫製
- 生地素材
- ダウン
【ISUKA】6種モデル比較表
モデル名 | 構造と仕様 | 縫製 | 生地素材 | ダウン・中綿 |
---|---|---|---|---|
エアプラス | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 15デニール級の極薄ナイロン | 820FP ホワイトグースダウン |
エアドライト | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 15デニール級の極薄ナイロン | 770FP 撥水ダックダウン |
ダウンプラス | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 50デニール ポリエステル | 720FP ダックダウン |
アルファライト | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 1.5デニールマイクロ繊維 +3,4デニールポリエステル繊維 |
Micro Lite™ (中空ポリエステル繊維) |
RECTA | 封筒タイプ | 3cmに18針 | 50デニール ポリエステル | 620FP ダックダウン |
BASIC | シンプル設計 | 3cmに18針 | 50デニール ポリエステル | 化繊中綿(ポリエステル) |
ISUKA6種のうち、特にエアプラス・エアドライト・ダウンプラスは性能が高く、人気モデルになっています。
エアプラスorエアドライト
出典:ISUKA
出典:ISUKA
エアプラスとエアドライトの違いは「ダウン・中綿」のみです。逆に、シュラフの構造や縫製・記事素材は同じであるため、見た目のみでは判断が難しいです。
モデル名 | 構造と仕様 | 縫製 | 生地素材 | ダウン・中綿 |
---|---|---|---|---|
エアプラス | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 15デニール級の極薄ナイロン | 820FP ホワイトグースダウン |
エアドライト | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 15デニール級の極薄ナイロン | 770FP 撥水ダックダウン |
ダウンプラス | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 50デニール ポリエステル | 720FP ダックダウン |
アルファライト | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 1.5デニールマイクロ繊維 +3,4デニールポリエステル繊維 |
Micro Lite™ (中空ポリエステル繊維) |
RECTA | 封筒タイプ | 3cmに18針 | 50デニール ポリエステル | 620FP ダックダウン |
BASIC | シンプル設計 | 3cmに18針 | 50デニール ポリエステル | 化繊中綿(ポリエステル) |
グースダウンorダックダウン
項目 | 820FP ホワイトグースダウン | 770FP 撥水ダックダウン |
---|---|---|
ダウン種別 | ホワイトグース(ガチョウ) | ダック(アヒル) |
フィルパワー(FP) | 820FP(非常に高性能) | 770FP(高性能) |
保温性 | 非常に高い(同量でもより暖かい) | 高い(ややグースに劣る) |
撥水性能 | 撥水加工なしが一般的(※モデルにより異なる) | 撥水加工済み(湿気・結露に強い) |
軽量性 | ◎ 非常に軽くコンパクト | ◯ 軽量だがグースより若干劣る |
圧縮性 | ◎ よく圧縮できる | ◯ 多少かさばる |
価格 | 高価(希少性が高い) | やや安価(グースより流通量が多い) |
向いている用途 | 冬季登山、縦走登山、UL志向 | 3シーズン登山、テント泊、湿気の多い環境など |
特徴まとめ | 軽くて暖かくコンパクト、性能重視の上位モデル | 撥水性に優れ、コスパも高い万能ダウン |
まとめると、
- 性能を最重視したい登山者や厳冬期に使う人は「820FP ホワイトグースダウン」
- 湿気対策やコスパ重視、3シーズン使用が中心なら「770FP 撥水ダックダウン」
エアドライトorダウンプラス
出典:ISUKA
出典:ISUKA
モデル名 | 構造と仕様 | 縫製 | 生地素材 | ダウン・中綿 |
---|---|---|---|---|
エアプラス | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 15デニール級の極薄ナイロン | 820FP ホワイトグースダウン |
エアドライト | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 15デニール級の極薄ナイロン | 770FP 撥水ダックダウン |
ダウンプラス | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 50デニール ポリエステル | 720FP ダックダウン |
アルファライト | 3D立体構造 | 3cmに18針 | 1.5デニールマイクロ繊維 +3,4デニールポリエステル繊維 |
Micro Lite™ (中空ポリエステル繊維) |
RECTA | 封筒タイプ | 3cmに18針 | 50デニール ポリエステル | 620FP ダックダウン |
BASIC | シンプル設計 | 3cmに18針 | 50デニール ポリエステル | 化繊中綿(ポリエステル) |
エアドライトとダウンプラスの大きな違いは「生地素材」です。「ダウン・中綿」についてもエアドライトの方が軽量面・撥水面で秀でていますが他は同じです。
15デニール級の極薄ナイロンor 50デニール ポリエステル
項目 | 15デニール級 極薄ナイロン | 50デニール ポリエステル |
---|---|---|
デニール(太さ) | 15デニール(非常に細い) | 50デニール(中厚手) |
軽量性 | ◎ 非常に軽量 | △ やや重め |
携行性(収納性) | ◎ 小さく圧縮しやすい | ◯ 標準的な収納サイズ |
引き裂き強度 | △ ややデリケート(細心の注意が必要) | ◎ 丈夫で扱いやすい |
通気性 | △ 通気性はやや低め | ◯ 標準的 |
防風性 | ◎ 高い | ◯ 標準的 |
肌触り | ◎ しなやか・ソフト | △ ややざらつきあり |
寒冷地向け | ◎ 軽量&高断熱性で保温性に優れる | ◯ コスパ良く、風除け・防寒性は標準 |
向いている用途 | 軽量登山/縦走登山/ウルトラライト(UL)志向者 | キャンプ/車中泊/初心者〜中級者に広く対応 |
価格帯(素材コスト) | 高価(高機能生地) | 安価(大量生産に向く) |
まとめると、
- 15デニールナイロンは「とにかく軽量・コンパクトを求める登山者」向け。高性能だが繊細な扱いが必要。
- 50デニールポリエステルは「丈夫さ・コスパ・扱いやすさ重視のキャンパー」に最適。
選び方まとめ
無雪期登山の場合、下記に該当するのが無難なシュラフです。
- 3シーズン(-5℃~10℃)対応
- エアドライトシリーズ

イスカのおすすめモデル
出典:ISUKA公式HP画像をポレポレ編集部が加工
無雪期登山におけるイスカの最強・登山シュラフは「エアドライト480」です。
【ISUKA】エアドライト480
【ISUKA】エアドライト480の基本スペックは下記です。
- 最低使用温度:-6℃
- 中綿:750FP 撥水ダックダウン(羽毛量480g)
- 重量:約870g
- 収納サイズ:直径16×長さ32cm
- サイズ:78×213cm
- 構造:上部ボックス構造+下部シングル構造、3D立体構造
- 生地:15デニール級の撥水ナイロン
【ISUKA】エアドライト480のメリット
①優れた重量性能比(Warmth-to-Weight Ratio)
本体重量約870gに対し、羽毛量480gという設計はダウン比率55%以上という高効率構造で、非常に優れた重量性能比を実現。UL装備では特に重要な「1gあたりの保温力」を最大化したモデルです。
②撥水ダウン(DWR加工)による湿潤環境耐性
750FPの撥水ダックダウンには耐久撥水(DWR)加工が施されており、結露や湿気の多いテント内でもロフト低下を防ぎ、保温性の持続性に優れます。湿度が高い日本の山岳環境に非常に適しています。
③ハイブリッド構造による断熱効率最適化
- 上部:ボックス構造(立体キルト)でダウンの偏りや冷気侵入を防止
- 下部:シングル構造で軽量性を担保
このハイブリッド構造により、「放熱の多い上部は保温性強化」「圧縮を受けやすい下部は軽量設計」と、機能別に断熱効率を最適化しています。
④3D立体構造による熱効率の最大化
イスカ独自の3Dフィッティングパターンは、人体の曲線に沿った裁断と縫製でデッドスペース(空気の無駄な空間)を最小化。これにより、最小限のダウン量で最大の保温効率を引き出します。
⑤パッキング効率を高める設計
収納時サイズは直径16×長さ32cmと、冬寄りの3シーズンモデルとしては非常にコンパクト。
リュック容量が30L〜40Lの登山者でも、他の装備を圧迫せず携行可能です。
【ISUKA】エアドライト480のデメリット
①厳冬期の単体使用には不向き
最低使用温度が-6℃のため、厳冬期の単体使用は推奨されません。寒冷地での使用時は、インナーシュラフや防寒着との併用が必要です。
②保温・防水機能の簡素化
軽量化を優先しているため、ショルダーウォーマーやドラフトチューブなどの保温補助機能は省かれています。そのため、冷気の侵入を感じる場合があります。
【ISUKA】エアドライト480がオススメな人
下記4つのいずれかに当てはまったら「エアドライト480」オススメです。
- 軽量・コンパクトな装備を求める登山者やキャンパー
- 春〜秋の3シーズンでの使用を考えている方
- 夏の高山(2000m級)でのテント泊を計画している方
- 冬季はインナーシュラフとしての使用を検討している方
まとめ
イスカのシュラフは、高品質な素材と精密な縫製技術により、快適な睡眠を提供する信頼性の高い製品です。
使用シーンや季節に応じた多彩なラインナップがあり、個々のニーズに合わせた最適なシュラフを選ぶことができます。登山やキャンプをより快適に楽しむために、イスカのシュラフを検討してみてはいかがでしょうか。

