【冬山手袋】「高いグローブを買ったのに寒い」のはなぜ?元店員が教える最強のレイヤリング術

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ポレ鳥(ぽれとり)

「高尾山からキリマンジャロへ」

登山歴8年・元登山ショップ店員。 近所の里山歩きから、憧れの海外登山まで。初心者が一歩ずつステップアップするためのノウハウを丁寧に解説します。

はじめに:冬の手袋選びは「単体」で考えるな!

「冬山用のグローブって、どれが一番温かいですか?」

お店に立っていた頃、よく聞かれた質問です。

でも、実はこれ、「一番温かいダウンジャケットはどれ?」と聞くのと同じくらい危険な質問なんです。

なぜなら、冬山で指先が冷たくなる最大の原因は、外の寒さではなく「自分の手汗(汗冷え)」だからです。

どんなに分厚い3万円のグローブを買っても、汗処理ができていなければ、指先は氷のように冷たくなります。そこで重要なのが、ウェアと同じく「手袋もレイヤリング(重ね着)する」という考え方です。

今回は、失敗しない「冬山手袋のシステム」を元店員目線で解説します。

なぜ「一体型」より「レイヤリング」なのか?

冬用グローブには、全てがくっついた「一体型」と、バラバラにできる「分離型(レイヤリング)」があります。 初心者に絶対おすすめなのは「分離型」です。

理由①:濡れても乾かしやすい

手袋は必ず濡れます(汗や雪で)。一体型の分厚い手袋は、一度濡れると山小屋やテントの中で一晩経っても乾きません。分離型なら、インナーだけ寝袋に入れて乾かすことができます。

理由②:温度調節ができる

登りは暑く、稜線は寒い。レイヤリングなら「暑いからアウターだけ外そう」「寒いからインナーを厚手にしよう」といった調整が可能です。

基本の「3層構造」を理解しよう

手袋のレイヤリングは、基本的にこの3枚で構成します。

ベースレイヤー(インナーグローブ)

役割:肌をドライに保つ 素手に直接はめる薄手の手袋。ウールや化繊素材が基本です。

  • ポイント: スマホ対応は必須!ここでスマホ非対応だと、写真撮影のたびに素手になり、凍傷リスクが跳ね上がります。

例えば、ミレーのインナーグローブなど。

ミドルレイヤー(保温材)

役割:デッドエア(空気の層)を作って温める フリースや厚手のウール素材。アウターとセットになっていることも多いですが、独立していると便利です。

アウターシェル(オーバーグローブ)

役割:雪・風・水を防ぐ 一番外側につける防水・防風の手袋。5本指タイプとミトンタイプがあります。っています。

  • ここに薄手のインナーグローブ(メリノウールなど)を買い足せば完成。
  • マイナス10度〜20度の世界でも戦える、登山者の制服的存在です。

サイズ選びの落とし穴「キツめはNG!」

靴選びと同じくらい、手袋のサイズ感は重要です。

❌️ ピッタリすぎるサイズ 血流が悪くなり、空気の層(保温層)が潰れて寒くなります。

⭕️ 指先に少し余裕があるサイズ インナーを重ねても圧迫感がないサイズを選びましょう。

意外と忘れる「予備グローブ」の重要性

最後に、一番大事なことを言います。 「冬山では、インナー手袋を必ず2セット持ってください」

意識をしていても、ふとした時に必ず手袋は濡れてしまいます。

手袋が濡れること=指を失うこと(凍傷)に直結します。 予備は、高価なものでなくてOKです。インナー手袋は必ず予備を持って行って、ザックの底に入れておいてください。それが命綱になります。

学生時代も、予備手袋の重要性を言われ続けました。

まとめ

  • 高い手袋1つより、3枚の重ね着が最強。
  • サイズは「ちょい緩め」を選ぶこと。
  • 必ず予備のインナー手袋を持って行くこと。

手袋選びを制する者は、冬山を制します。 指先の冷えから解放されて、銀世界を思いっきり楽しみましょう!

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