こんにちは、ポレポレです。
「登山のヘッドライトを買いたいけど、結局どれがオススメなの?」
と思っている登山者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、
- 登山歴8年の私の経験
- 高校/大学の登山部経験(計100名の部員)
をもとに、登山ヘッドライトを27商品比較し、オススメの3選を紹介します!また、「ヘッドライトにまつわる失敗」についてもお伝えします。
登山ヘッドライトおすすめランキング
最初に私のおすすめランキングを紹介します。登山ヘッドライトを選ぶ4つの観点(機能性、使用環境、利便性/携行性、コスト)をもとに、選びました。
最大400ルーメンの明るさを持ち、USB充電対応で利便性が高いモデルです。防水性能はIPX8で、重量は約75gと軽量です。価格は約7,000円前後で、機能と価格のバランスが良好です。私も、夏の北ア縦走から、キリマンジャロ登山、沢登りまで3年間ずっと使っていますが、故障・不満0です。
最大350ルーメンの明るさで、単4電池3本で駆動します。防水性能はIPX8で、重量は約83gです。価格は約5,000円前後で、コストパフォーマンスに優れています。
最大300ルーメンの明るさを持ち、単4電池3本で動作します。防水性能はIPX4で、重量は約82gです。価格は約4,000円前後で、初心者にも適したモデルです。
なぜヘッドライトが必要なのか
登山中の遭難事故において、「道迷い」は主要な原因の一つです。警察庁のデータによれば、2021年の山岳遭難者3,075人のうち、1,277人(約41.5%)が「道迷い」によるものでした。
道迷いは夕暮れ以降の暗くなった時間帯に発生する傾向があります。山道でヘッドライトが無いと、正直詰みです。
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私の体験談もお伝えします。
春先、大学の登山サークルで日帰り登山に出かけました。メンバーには経験豊富な上級生も多く、天気も穏やかだったため、正直、少し油断していたのです。しかし、この油断が思わぬ事態を招くことになりました。
登山道のコンディションもよく、途中までは順調そのものでした。ただ、今回のメンバーには登山経験が浅い下級生が数名おり、ペースがいつもよりもゆっくりでした。最初は余裕を感じていましたが、予想外に時間がかかり、山の中で日が傾き始めていました。
「ヘッドライトも持ってきているし、大丈夫だろう」と思っていましたが、点灯するとバッテリーが弱く、明かりがどんどん暗くなっていくのです。実は、家で準備をしていたときにヘッドライトの電池を入れっぱなしにしていたせいで、すでに残量が少なくなっていたことに気づきました。さらに、替えの電池も持っておらず、焦りがこみ上げてきました。
時間が経つにつれて、周りは徐々に暗くなり、明瞭だった登山道も見えにくくなってきました。幸い、団体だったため他のメンバーが照らしてくれたり、ルートを確認し合えましたが、もし自分が一人で行動していたら、完全に身動きが取れなくなっていたかもしれません。先輩が「日帰りだからって油断せずに準備が必要だ」とアドバイスしてくれた意味が、今になって本当に理解できました。
この経験を通じて、「日帰り登山でも万全な準備が必要である」ということ、そしてヘッドライトの電池管理を怠らない大切さを痛感しました。
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ヘッドライトは遭難事故防止の生命線と言えます。
ヘッドライトを選ぶ基準は?
ヘッドライトを選ぶ基準は、下記4つです。
- 機能性
- 使用環境
- 利便性/携行性
- コスト
以下では具体的に特に重視するべき項目について整理します。
機能性
機能性については、明るさ、光の色温度が特に大事です。
明るさは、富士山登山や低山の場合100ルーメンで大丈夫ですが、縦走を検討している場合は、最低でも300ルーメン以上がおすすめです。縦走登山の場合、日の出前の4時に行動開始するケースも多く、最も暗い時間帯に行動開始となるためです。
バリエーションルートを通る可能性があるならば、400ルーメン以上がオススメです。これは、経験上300ルーメン以下だと、獣道と正規ルートの判別がつかないためです
また、光の色温度が地味に大事です。北アなど人気エリアでは他グループのテントが隣接するため、夜間に行動時に他テントを照らすと迷惑になってしまうからです。
他項目については、老舗ヘッドライトブランドであれば問題ありません(周りだと、ハードに登山をしている人ほどブラックダイアモンドを愛用しているイメージがあります)
使用環境
使用時間・稼働時間については注意が必要です。
稼働時間についてですが、登山後ヘッドライトに電池を入れっぱなしにすることで、あっという間にバッテリー持続時間が減ります。私は、登山後にバッテリーを取り外すこと、予備バッテリーを持っていくことで対策しています。
利便性・携行性
特に大事なのは、操作性です。
価格帯が上がると高機能化し、モード切替が煩雑になる傾向があります。シンプルな設計をしたヘッドライトを選ぶのが大事です。(モード切替についても慣れれば問題ありません)
コスト
最後に大事なのはコスパの良さです。
個人的には、いきなり10000円以上のヘッドライトを購入する必要はないですが、4000円に満たない安物は避けるべきだと思っています。
「安物買いの銭失い」の言葉がある通り、中途半端な性能のものを買っても、すぐに新しいものを購入する必要が出ています。実際に、ケチって、モンベルのコンパクトヘッドランプ(2420円で60ルーメン)を購入していた知人は、あまりに周りが見えず翌日別のヘッドライトを購入していました。(もちろんモンベルにもおすすめのヘッドライトはあります)
上記を踏まえて、ヘッドライトを購入する際の個人的判断軸は下記3つです。
- 明るさが300lm以上か(できれば400lm)
- 老舗ヘッドライトメーカーか(Black Diamondなど)
- コストパフォーマンスが高いか(4000円~10000円)
このポイントを押さえて、登山時に頼りになる一台を選びましょう。
ヘッドライトおすすめ3選
このパートでは、上記の観点をもとに、登山歴8年の私がオススメする登山用ヘッドライト3選を紹介します!
最大400ルーメンの明るさを持ち、USB充電対応で利便性が高いモデルです。防水性能はIPX8で、重量は約75gと軽量です。価格は約7,000円前後で、機能と価格のバランスが良好です。私も、夏の北ア縦走から、キリマンジャロ登山、沢登りまで3年間ずっと使っていますが、故障・不満0です。
抜群のコスパの良さ
最大350ルーメンの明るさで、単4電池3本で駆動します。防水性能はIPX8で、重量は約83gです。価格は約5,000円前後で、コストパフォーマンスに優れています。
比較的手ごろな価格で購入可能
こまめな明るさ調整や予備電池の携行推奨
最大300ルーメンの明るさを持ち、単4電池3本で動作します。防水性能はIPX4で、重量は約82gです。価格は約4,000円前後で、初心者にも適したモデルです。
コストをギリギリまで抑える
【28種比較】ブランド別ヘッドライト!
先ほど紹介した3つ以外にもブランド別オススメなヘッドライトを紹介します!
ブラックダイアモンド
ストーム500-R
スポット400
コズモ350
スプリント225
リボルト350
アイコン700
スポット400-R
➝アメリカ発のアウトドアブランドで、登山・クライミング分野での高品質なギアで定評があります。ちなみに私もブラックダイアモンドの愛用者です。
petzl
アクティック コア
ティカ
ユニ ビンディ
➝登山、クライミング、アウトドア分野で長年愛されるフランスの老舗ブランドで、高品質なヘッドライトで有名です。
照らす対象物との距離や環境に合わせて、光量が自動調整される自動調光機能や、バッテリー残量が減っても光の明るさを一定に保つコンスタントライティングに強みがあります。
レッドレンザー
MH7
MH5
➝ドイツ発の高品質なライトブランド。スポットライト(遠距離)とワイドビーム(近距離)の切り替えがスムーズに行える「アドバンスフォーカスシステム」に強みがあります。
montbell
ヘッドランプ 750
EXパワーヘッドランプ
ヘッドランプ 330
リチャージャブル パワーヘッドランプ
ヘッドランプ 200
コンパクトヘッドランプ
コンパクト マルチランプ
➝安価に購入できお財布にやさしい一方で、性能については注意が必要。個人的な印象ですが、モンベルは、登山ウエアのコスパは抜群ですが、ギア類は注意が必要な気がします。(周りの登山部員も、ヘッドライトだけブラックダイアモンドで、他モンベルで購入してるケースがありました)
その他
Nitecore:NU25 UL マイルストーン:MS-H2 / Hybrid Model Warm マイルストーン:MS-G4 Everbeam:H6 Pro ヘッドランプ WAQ:WAQ-HL1 ジェントス:コンパクトヘッドライト KEWISI:ヘッドライト Lepro:ヘッドライト
➝他にも色々ありますが、私の経験では使用している人はあまり見ない印象です。
まとめ
この記事では、登山ヘッドライトのおすすめランキングについて紹介しました。