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ソロ登山テントの選び方|ステラリッジを4年使い続けた経験と主要12モデルの整理

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プロフィール
この記事を書いた人
ぽれとり

登山歴10年。海外20か国。東京でサラリーマンとして働きながら、休暇を使って海外の山を歩いてきました。キリマンジャロ、ネパール、パタゴニア、ニュージーランドなど、これまで訪れた海外トレッキング先での経験をベースに、装備選びから現地手配、費用感まで、実用的な情報を発信しています。モットーは「世界を歩く。現役の、今この瞬間に」。仕事を続けながら、それでも世界の山に行きたい人へ。

はじめに

「結局、最初どのテントを買えば良いの?」

こんなお悩みありませんか?

テント泊登山を始めるとき、最初に向き合うことになる装備がテントです。10万円前後の買い物になるうえ、種類が多く、各メーカーが独自の設計思想を持っているため、選び方に迷うのは自然なことだと思います。

この記事では、登山用テントを選ぶ時の判断軸を整理した上で、ソロ用の主要モデルを並べて比較します。

私のプロフィールを簡単に共有しておきます。

  • 学生時代のワンダーフォーゲル部時代にモンベル・ステラリッジテント2型を購入
  • 国内では北アルプス・北海道の縦走で複数回使用
  • 海外ではニュージーランドのグレートウォーク、パタゴニアのフィッツロイ周辺に持参
  • 累計のテント泊は30〜50回ほど

実際のテント泊経験をもとに、初心者の登山用テントの選び方を解説します!

この記事の想定読者

テント選びは、登山経験や用途によって判断軸が大きく変わります。この記事では、次の3層を想定して書きました。

想定読者状況重視する判断軸
テント泊デビュー検討者山小屋泊や日帰り登山を経験済み、これからテント泊を始めたい価格・扱いやすさ・サポート
装備ステップアップ層既にテント泊経験あり、買い替えや2張目を検討中軽量化・居住性・海外対応
UL・上級者層軽量化を突き詰めたい、特定の登山スタイルに最適化したい重量・耐久性・トレッキングポール対応

登山用テントと一般キャンプ用テントは別物

学生時代栃木のとある山の中で

最初に確認しておきたいのが、登山用テントとオートキャンプ用のテントは別物だということです。

オートキャンプで使うようなドームテントは、車で運ぶ前提なので重量や収納サイズの制約がほとんどなく、その分、居住空間の広さや設営の楽さを優先して作られています。一方、登山用テントは自分で背負って稜線まで運ぶことが前提です。

両者の主な違いを整理すると、次のようになります。

観点登山用テントキャンプ用テント
重量1〜2kg程度4〜10kg以上
耐風性稜線の強風(風速15m/s超)に耐える設計平地のそよ風を前提
自立性多くが自立式(ペグなしで形を保つ)ペグ依存型が多い
ウォール構造ダブルウォールが主流用途で使い分け
ポール素材ジュラルミン・DAC社製グラスファイバーなどコスト重視

ホームセンターやアウトドア量販店で1万円台で売られているドームテントを登山に持っていくと、強度・軽量性の両面で不十分です。3,000m級の稜線で強風に遭遇したときに破損するリスクが高く、その場合は命に関わる場面もあります。登山用テントは、専門メーカーが山岳環境を想定して作っているものを選ぶのが前提になります。

テント選びの7つの判断軸

学生時代とある離島にて

登山用テントを選ぶときに、見ておきたい7つの軸があります。

  • 軸1:人数(ソロ/ペア/3人以上)
  • 軸2:重量(1.5kg以下/1.5-2.5kg/2.5kg以上)
  • 軸3:形状(ダブルウォール/シングルウォール/トレッキングポールテント)
  • 軸4:耐風性(山域・季節とのマッチング)
  • 軸5:自立式 vs 非自立式
  • 軸6:前室の有無とサイズ
  • 軸7:価格帯

それぞれ詳しく見ていきます。

軸1:人数(ソロ/ペア/3人以上)

最初に決めたいのが、何人で使うテントかです。テントは「1人用」「2人用」と書かれていても、実際に荷物を中に入れることを考えると、表記より一段大きいモデルを選ぶ方が快適です。

人数適した用途注意点
1人用ソロで身軽に動きたい、軽量化最優先ザックを内側に置くと窮屈
2人用ペア使用、ソロでもゆったり使いたいペアならぴったり、ソロなら荷物も入る
3人以上グループ登山、ファミリー重量とのバランスを要検討

アライテント・エアライズ2を1人で使うユーザーが多いと言われるのも、2人用をソロで広く使えるためです。私のステラリッジ2も、ペアで使うこともソロで使うこともあります。

軸2:重量(1.5kg以下/1.5-2.5kg/2.5kg以上)

登山用テントの重量は、3つのレンジに分けて考えると整理しやすいです。

重量レンジ主なモデル特徴
1.5kg以下カミナドーム、タニ オズモ、ホーネット、ハバNX・ハバハバNX、VLシリーズ、ステラリッジUL寄り・3シーズン用の標準帯
1.5〜2.5kgムーンライト、エアライズ3、ヒルバーグ・ソウロ居住性・耐久性重視、4シーズン対応モデルも
2.5kg以上3〜4人用、本格的な厳冬期・遠征用ファミリー登山・雪山テント泊向け

軽さは大事ですが、軽くしすぎると生地が薄くなり、扱いに気を使う必要が増えます。3シーズン用なら1.2〜1.5kgあたりを基準に、自分の経験と用途で増減を考えるのがちょうどいいと思います。

軸3:形状(ダブルウォール/シングルウォール/トレッキングポールテント)

テントの構造は、大きく3つに分けられます。

形状特徴主なモデル
ダブルウォールインナー+フライの2層、結露しにくい・雨に強い・初心者向きステラリッジ、エアライズ、カミナドーム、タニ、ハバNX
シングルウォール1枚の防水透湿生地、軽量・設営早いが結露注意・高価ヒルバーグ系の一部、UL系
トレッキングポールテント専用ポール不要、トレッキングポールで設営、軽量化最強Zpacks Plex Solo、Lunar Solo、Tarptent各種

私自身が使っているステラリッジ2はダブルウォールです。ニュージーランドのルートバーントレックでテント泊したとき、夜に蚊のような小さな虫がテント内に入ってきたことがありました。ダブルウォール構造のおかげで、フライ側で換気しつつ、インナーで虫の侵入をある程度抑える設計になっています。それでも侵入された経験から、ダブルウォールであることの価値は実感しています。

初めての1張なら、まずはダブルウォールから検討するのが無難です。

軸4:耐風性(山域・季節とのマッチング)

テントの耐風性は、ポール本数・素材・フレーム構造で決まります。

ポール構造耐風性主なモデル向く用途
ポール2本クロス標準的、3シーズン稜線で十分ステラリッジ、エアライズ、カミナドーム、タニ国内3シーズン稜線テント泊
ポール3本以上高い、4シーズン対応ヒルバーグ・ソウロ、アクト冬山・強風が予想される海外遠征
トレッキングポール1本劣る、設計次第Lunar Solo、Plex Solo等のULテント低山・穏やかな気候のキャンプサイト

選び方の目安は次のとおりです。

  • 北アルプス・南アルプス・八ヶ岳の3,000m級稜線テント場で使う → ポール2本以上のクロス構造
  • 低山の樹林帯テント場、海外のキャンプサイト中心 → ULテントも視野に
  • 冬山や厳冬期テント泊を視野に入れる → ポール3本以上の4シーズン対応モデル、または別売スノーフライ対応モデル

私のステラリッジ2は、パタゴニアのフィッツロイ周辺で強い風を経験しましたが、必要な耐風性は確保できていました。3シーズン用の山岳テントとしての設計強度が、海外でも実用十分だったという感覚があります。

軸5:自立式 vs 非自立式

ペグなしでもテントの形が保たれるかどうかの軸です。

構造特徴主なモデル
自立式ペグなしで形を保つ、岩場でも設営可能、汎用性高いステラリッジ、エアライズ、カミナドーム、タニ、ハバNX、ソウロ
非自立式ペグ・張り綱必須、軽量だが慣れが必要Lunar Solo、Plex Solo、ヒルバーグ・アクト
半自立式フレームの一部だけ自立、軽量化と扱いやすさを両立ニーモ・ホーネットオズモ系

日本の山岳テント場は岩や小石が多く、ペグが地面に刺さりにくい場所もあるため、自立式の汎用性は高いです。初心者には自立式の方が扱いやすく、特に日本の山岳テント場との相性が良いと思います。非自立式は、ある程度経験を積んでから軽量化を目的に検討するのが現実的だと思います。

軸6:前室の有無とサイズ

前室は、フライシートとインナーテントの間にできる土間スペースで、登山靴やザックを置いたり、雨の日に調理したりするのに使います。

入口の位置メリットデメリット主なモデル
短辺側強風時の設営に有利、狭いスペースでも設営可能、軽量前室が狭い、出入りしにくいステラリッジ(従来)、エアライズ
長辺側前室が広い、出入りしやすい、暑い時季に快適強風時に設営しにくい、やや重いカミナドーム、タニ オズモ、ステラリッジ トレール、トレックライズ

どちらが優れているという話ではなく、設営場所のスペースが狭い縦走中心なら短辺側、居住性や前室の広さを優先するなら長辺側、という選び分けになります。

軸7:価格帯

参考までに、2026年5月時点での価格レンジを整理しておきます。

価格帯レンジ主なモデル
エントリー2〜5万円クロノスドーム、MSR エリクサー
ミドル5〜8万円ステラリッジ、エアライズ、VLシリーズ、ハバNX・ハバハバNX、カミナドーム1、ダガー オズモ
ハイエンド8〜12万円カミナドーム2、タニ オズモ
プレミアム15万円以上ヒルバーグ・ソウロ・アクト、ZPacks Duplex

価格が高いほど性能が高いとは限らず、用途に合うかどうかが本質です。

【ソロ用テント】主要モデル比較

北アルプスの縦走中にて

ソロ向けの主要モデルを並べていきます。「軸1の人数」で書いたとおり、1人用と2人用を1人で使う両方の選択肢があり得るため、両方を取り上げます。

主要モデル比較表(ソロ向け)

モデル最小重量構造シーズン価格(税込)
ニーモ ホーネット エリート オズモ 1P657g半自立式・ダブル3S約7万円
ニーモ ホーネット ストーム 1P765g半自立式・ダブル3S約4〜5万円
ニーモ ホーネット オズモ 1P820g半自立式・ダブル3S約6.2万円
MSR ハバNX1.12kg自立式・ダブル3S約5.8万円
ファイントラック カミナドーム 11.13kg自立式・ダブル4S約4.6万円
モンベル ステラリッジ テント 11.14kg(本体+フライ)自立式・ダブル3-4S約4.3万円
ニーモ タニ オズモ 1P1.18kg自立式・ダブル3S約7.2万円
プロモンテ VL161.21kg自立式・ダブル3-4S約4.7万円
ヒルバーグ アクト1.3kg非自立式・ダブル4S約13万円
アライテント エアライズ 11.36kg自立式・ダブル4S約5.1万円
モンベル ムーンライト テント 11.49kg自立式・ダブル(Aフレーム)3S約3.5万円
ヒルバーグ ソウロ2.0kg自立式・ダブル4S約15万円

価格は2026年5月時点の概算で、為替や在庫状況で変動します。「最小重量」はメーカー表記の本体+フライ+ポールの重量で、実際にはペグ・ガイライン・スタッフバッグなどを含めて100〜200g程度加わります。

ブランド別の特徴

モンベル

国内最大手のアウトドアブランド。テントは大きく分けて「ステラリッジ」(軽量山岳テント)と「ムーンライト」(設営簡単な汎用テント)の2系統があります。

ステラリッジ テント1の主な仕様:

  • 本体重量:0.80kg(本体のみ)/1.14kg(本体+別売フライ)
  • 総重量:1.34kg(ペグ・張り綱・スタッフバッグ含む)
  • 価格:本体30,250円+レインフライ12,650円=約4.3万円(税込)
  • 素材:本体は10デニール高強力ポリエステル、フロアは30デニール・バリスティック®ナイロン、フライは20デニール・バリスティック®ナイロン
  • フライ色:4色(サンライトイエロー、ピーコック、オフホワイト、タイム)
  • 設営方式:独自の吊り下げ式
  • シーズン対応:3シーズン(別売スノーフライで4シーズン対応)
  • 2026年春:長辺入口の「ステラリッジ テント トレール」も併売開始

ムーンライト テント1の主な仕様:

  • 重量:1.49kg(本体+フライ)
  • 価格:約3.5万円(税込)
  • 特徴:1979年発売以来のロングセラー、2020年リニューアル
  • 構造:月明かりでも簡単に設営できるAフレーム構造
  • 素材:20デニール・ポリエステル・リップストップ(日本の雨の多い気候を意識)
  • ステラリッジより重いが、設営の簡単さと居住性で勝る

アライテント

エアライズ 1の主な仕様:

  • 重量:1.36kg(本体+フレーム+フライシート、付属品約220g追加)
  • 価格:約5.1万円(税込)
  • 素材:本体28デニール・リップストップナイロン、フライ30デニール・リップストップナイロン(PUコーティング)
  • フレーム:NSL9フェザーライト(DAC社製)
  • 設営方式:スリーブ式(末端が袋状で、ソロでも比較的設営しやすい)
  • オプション:冬用外張、夏用カヤライズ、DXフライシートで4シーズン対応
  • 付属:シームコート(防水液)、リペアチューブ(緊急フレーム補修用)

トレックライズ 0は1人用のロングセラー。長辺側に出入口があり前室が広め。3シーズンのみ対応(冬用外張オプションなし)。

ファイントラック

日本のアウトドアブランド。テントは「カミナドーム」の1系統のみ。

カミナドーム 1の主な仕様:

  • 本体重量:1.13kg
  • 総重量:1.28kg(ガイライン・収納袋・ペグ8本含む)
  • 価格:約4.6万円(税込)
  • 素材:66ナイロンリップストップ、独自のイザナス®テープで強度確保
  • 耐水圧:アウター1,600mm、インナーボトム1,800mm(いずれも初期値)
  • 入口:長辺側1箇所、前室広め
  • 収納形状:弁当箱型の四角形で、ザックでデッドスペースを作りにくい
  • 注意点:設営にコツが必要という辛口レビューもあり

プロモンテ

HCS社が展開する日本の山岳ブランド(2005年設立、源流は約50年)。

VL16の主な仕様:

  • 重量:1.21kg(本体+フライ+ポール)
  • 価格:約4.7万円(税込)
  • 素材:本体・フライともにポリエステル(紫外線に強く、加水分解しにくい)
  • 製造:日本国内
  • ラインナップ変遷:VL15→VL16/VL26/VL36(2017年リニューアル)→VL17/VL27/VL37(2020年、DAC NFLポール採用で軽量化)

ニーモ(NEMO)

アメリカ・ニューハンプシャー州2002年設立のアウトドアブランド。日本市場向けに最適化されたモデルが多いのが特徴。

タニ オズモ 1Pの主な仕様:

  • 最小重量:1.18kg
  • 価格:約7.2万円(税込)
  • 設計コンセプト:NEMOチームが日本の厳しい山岳フィールドのために特別設計したフラッグシップモデル
  • 素材:独自開発のオズモ™ファブリック(ナイロンとポリエステルのブレンド、100%リサイクル素材、PFASフリー)
  • 特徴:水を含んでも伸びにくく、設営時のテンションを朝までキープ、撥水性が従来比4倍長持ち
  • 設営:新開発のAxial™コーナーアンカーシステム

ホーネット シリーズ(ULライン、3モデル):

モデル最小重量価格(税込)特徴
ホーネット ストーム 1P765g約4〜5万円1kgを切る軽量ダブルウォール
ホーネット オズモ 1P820g約6.2万円2023年発売、オズモ™ファブリック採用
ホーネット エリート オズモ 1P657g約7万円ホーネット系最軽量、軽量性を突き詰めたモデル

いずれも半自立式・Y字フレームで、軽量性と居住性のバランスを工夫しています。生地は10〜15デニールと薄く、丁寧な取り扱いが必要です。

MSR

アメリカ発の老舗山岳テントブランド。日本ではモチヅキが正規代理店。2022年以降はハバ・ハバハバ「シールド」シリーズに進化。

ハバNXの主な仕様:

  • 総重量:1.29kg
  • 最小重量:1.12kg
  • フロア面積:1.67m²(216×76cm)
  • 前室面積:0.84m²
  • 価格:約5.8万円(税込)
  • ポール:DAC Featherlite NFL×1本(ハブ構造)
  • 素材:フライにエクストリームシールド加工(シームテープ不要、従来比約3倍長持ち)
  • 特徴:長年のMSRの欠点であった加水分解によるべたつきを克服

ヒルバーグ

スウェーデンの山岳テント専業ブランド(1971年創立)。テントは4カテゴリ展開:

カテゴリ用途主なモデル
レッドレーベル軽量3シーズンソウロ、ナロ、アラック、ウナ
ブラックレーベルエクスペディションソウロBL、ケロン、スタイカ
イエローレーベルUL3シーズンアクト、エニアン
ブルーレーベル単目的(専門用途)

主要モデル:

モデル最小重量シーズン価格(税込)
アクト(イエローレーベル)1.3kg4S約13万円
ソウロ(レッドレーベル)2.0kg4S約15万円
ソウロBL(ブラックレーベル)4S約20.9万円

ソウロは3本ポール(他社が2本のところ)で耐風性が圧倒的。冬山ソロテントの定番として登山者から高く評価されています。

UL系(ZPacks、Six Moon Designs、Big Agnesなど)

UL層・上級者層向けの選択肢。

モデル重量素材価格
ZPacks Plex Solo500g前後DCF(ダイニーマコンポジット)20万円超
Six Moon Designs Lunar Soloシルナイロン4〜5万円台
Big Agnes Tiger WallシルナイロンZPacksより抑えめ

いずれも非自立式・シングルウォール(またはハイブリッド)で、設営にコツが必要です。

シチュエーション別のおすすめ

初めてのテント泊(無雪期、稜線)

最初の1張なら、自立式・ダブルウォールの定番モデルが扱いやすいです。

  • モンベル・ステラリッジ テント1(本体+フライで約4.3万円)
  • ファイントラック・カミナドーム1(約4.6万円)
  • プロモンテ VL16(約4.7万円)
  • アライテント・エアライズ1(約5.1万円)

価格と耐久性のバランスが取れていて、修理対応も日本国内で受けやすいです。

軽量化重視(縦走、UL)

縦走で装備全体を軽くしたいなら以下が候補です。

  • ファイントラック・カミナドーム1(1.13kg)
  • MSR ハバNX(1.12kg)
  • ニーモ・ホーネット オズモ 1P(820g)
  • ニーモ・ホーネット エリート オズモ 1P(657g、さらに軽量化を追求する場合)
  • ULテント(Zpacks Plex Solo、Lunar Solo、Big Agnes Tiger Wall)

厳冬期対応

冬山テント泊までやるなら以下が選択肢です。

  • アライテント・エアライズ1+冬用外張
  • モンベル・ステラリッジ テント1+スノーフライ
  • ヒルバーグ・ソウロ(最初から4シーズン対応)

コスパ重視

価格を抑えつつ実用的な選択肢として以下が候補です。

  • モンベル・ムーンライト テント1(約3.5万円)
  • モンベル・ステラリッジ テント1(本体+フライで約4.3万円)
  • ファイントラック・カミナドーム1(約4.6万円)
  • プロモンテ VL16(約4.7万円)
  • ニーモ・ホーネット ストーム 1P(約4〜5万円)

3〜5万円台で実用十分なソロテントが揃います。

テント以外に必要な装備

テントだけ買えばテント泊できるわけではなく、関連装備も同時に揃える必要があります。

主な必要装備:

  • スリーピングマット(マット選びの記事で詳述予定)
  • グランドシート(フットプリント):テントのフロアを保護
  • ペグとガイラインの追加検討:強風時用、ガイラインを全て張る用途
  • シュラフ(寝袋)
  • テント泊用ザック(40〜60L)
  • ヘッドライト
  • バーナーとクッカー(自炊する場合)

スリーピングマットは、テントの中に直接寝袋を敷くと、夜中に地面の冷気が伝導熱で伝わってきて、思っているより寒くなります。マットを敷くと、この伝導熱を遮断できるので、断然快適に眠れます。マットには、エアマット、インフレータブルマット、クローズドセルフォームマットなどの種類があります。

シュラフ・マット・ザックについては、それぞれ別の記事で詳しく書く予定です。

テント泊で実感してきたこと

テント選びと並行して、テント泊を重ねる中で実感してきたことを共有しておきます。テント本体だけでなく、使い方の知識も結果として満足度を左右します。

マットは必須

テントの中に直接寝袋を敷くと、夜中に地面の冷気が伝導熱で伝わってきて、思っているより寒くなります。気温自体は高くても、地面との接触面から熱が奪われ続けるので、結果として体が冷えて眠れません。マットを敷くと、この伝導熱を遮断できるので、断然快適に眠れます。

設営場所選びは想像以上に大事

テント場についた時、空いているスペースに何となく張るのではなく、地面の状態をよく観察してから決めた方がいいです。特に注意したいのは、水の通り道に張らないことです。

避けたい設営場所:

  • わずかに低くなっている場所
  • 登山道や沢筋に近い場所
  • 芝生でも水が滞留しそうな場所

選びたい設営場所:

  • わずかに高くなっている場所
  • 地面が締まっている場所
  • 周囲に水の逃げ道がある場所

平らに見えてもよく観察すると微妙な傾斜があったり、雨が降ったときに水がどう流れるかが見えてきたりします。テント泊を始めた頃は気づかなかったポイントですが、経験を重ねるにつれて、設営前に5〜10分かけて場所を観察する習慣がついてきました。

レインフライはちゃんと張る

レインフライは、被せただけだとインナーテントとの隙間が確保できず、結露でインナーが濡れたり、雨が直接インナーに触れたりします。

レインフライ設営時のポイント:

  • ガイラインのテンションを取る
  • ペグをしっかり打つ
  • フライとインナーの間に空気の層を確保する

設営時に少し手を抜くと、その分が翌朝の不快さに直結します。この基本を毎回守ることが、結果として睡眠の質を左右します。

失敗しないテント購入の流れ

テントは10万円前後の高額装備になることが多く、購入後に「失敗した」と感じても買い替えが難しい性質があります。次の流れで購入を進めると、失敗を減らせます。

ステップ1:実店舗での試し張りを確認

モンベル・アライテント・ファイントラックの直営店や、好日山荘・石井スポーツ・L-Breath等の登山用品店では、店頭で実物を見られる場合があります。可能なら、設営展示や実物確認をしてから判断すると失敗が減ります。

確認したいポイント:

  • ザックを背負った時にテントがどう収まるか(収納サイズ感)
  • 設営のしやすさ(吊り下げ式・スリーブ式・グロメット式の違い)
  • 天井高や前室の広さ

スペック表だけでは伝わらない部分です。

ステップ2:レンタルで試す選択肢を検討

装備として高額なテントを、いきなり購入する前にレンタルで一度試すという選択肢は、初心者にとって現実的だと思います。

レンタルサービスの例:

  • やまどうぐレンタル屋:モンベル・ステラリッジテント2型、ファイントラック・カミナドーム1・2など主要モデル対応
  • 料金:1〜2泊のテント泊で4,000〜8,000円程度

実店舗で試し張りができないモデルでも、レンタルで一晩過ごしてみると、設営の手間や居住性、自分の使用スタイルとの相性を体感できます。

最初のテント泊は、装備を全部レンタルで揃えて、行って、戻ってきて、「これは自分に合いそうだ」と感じたら購入を検討する、という順番でも全然遅くないと思います。

ステップ3:購入後の練習

テントを購入したら、自宅やキャンプ場、公園(設営可能な場所)で何度か試し張りをして、設営手順を体で覚えておくと、本番のテント場で慌てずに済みます。

設営の練習で確認したいポイント:

  • ポールの組み立て手順
  • インナーテントの設置順
  • フライシートのテンション調整
  • ガイラインの張り方
  • 撤収時の畳み方と収納袋への入れ方

夜のテント場でヘッドライト1本の灯りで設営する場面もあるので、明るい時間に何度か練習しておくと、暗闇でも体が動くようになります。特に撤収時の畳み方は、慣れないと収納袋に入りきらず、撤収に時間がかかります。

まとめ

ここまで、登山用テントの選び方について7つの判断軸と、ソロ用・ペア用の主要モデル、購入の流れを整理してきました。

選び方の道筋を最後にまとめると、次のような流れになります。

用途・タイプおすすめ候補
初心者の最初の1張モンベル・ステラリッジ、アライ・エアライズ、ファイントラック・カミナドーム、プロモンテVL
軽さを優先する縦走・ULカミナドーム、タニ オズモ、ホーネット、MSR ハバNX、Big Agnes、ZPacks
長期使用・耐久性優先ヒルバーグ・アクト、ソウロ
ペアでのテント泊表記より一段大きいサイズが快適
海外トレッキング持参3シーズン用の国産山岳テントが実用十分

どのモデルを選ぶにしても、購入後に自宅やキャンプ場で何度か試し張りをして、設営手順を体で覚えておくと、本番のテント場で慌てずに済みます。

テント選びは、自分の登山スタイル・予算・好みで判断するものです。この記事が、選ぶ時の参考材料の1つになれば嬉しいです。