【2024年12月】ヘリ下山!ランタントレッキング体験談!4泊5日+移動日

ネパールトレック
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ポレポレ

高校から登山をはじめ、8年間。
山&旅好きな彼女と、国内外へ。
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はじめに

2024年12月に初のネパールトレッキングでランタントレキング4泊5日に挑戦しました。終わればあっという間でしたが、準備している時は、あらゆることが不安でした。自分以外にも下記のような不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

  • 空港からカトマンズ市街地の移動方法は?
  • 両替やSIMカードはどうするの?
  • カトマンズからシャブルベシまで移動方法は?
  • 山小屋の寒さや食事はどうなっているの?

そこで今回は、自分が事前に調べたこと・実際のトレッキング経験や海外トレッカーから見聞きしたことをもとにまとめました。この記事を読むことで下記の内容が分かるようになります。

  • 空港➝カトマンズ市街地➝シャブルベシの移動方法
  • 両替相場やSIMカードの手配方法
  • 4泊5日ランタントレックの難易度や感想
  • ヘリコプター下山の相場と感想

 

概要

場所

ランタンエリアはネパールの首都カトマンズから100km北上(車で5,6時間)した場所にあります。トレッキングの開始地点はシャブルベシという町で、そこからすぐトレッキングが始まります。

 

行程

前後移動3日+トレッキング4泊5日の計7日間の行程になりました。カトマンズ市街地シャブルベシへはプライベートジープで、6時間くらい。キャンジン・ゴンパ➝カトマンズ(トリブバン空港)へは、ヘリコプターで30分くらいの移動時間でした。

  • DAY-1:成田空港➝カトマンズ市街地
  • DAY0:カトマンズ市街地➝シャブルベシ(1460m)
  • DAY1:シャブルベシ➝ラマホテル(2420m)
  • DAY2:ラマホテル➝ランタン(3500m)
  • DAY3:ランタン→キャンジン・ゴンパ(3800m)
  • DAY4:キャンジン・ゴンパ↔ツェルゴリ(4800m)
  • DAY5:キャンジン・ゴンパ➝カトマンズ(ヘリ移動)

 

DAY1:成田空港➝カトマンズ市街地(タメル地区)

成田→トリブバン国際空港

ネパール航空はオンラインチェックインできず、必ず空港のチェックインカウンターでチェックインするため、余裕をもって出発する必要があるので要注意です。出国は30、40分遅れました。(友人も別便で遅れていたので、このくらい遅れるのはデフォルトではないだろうか)

また、成田 – カトマンズ行きの直行便は月曜日, 水曜日, 土曜日の週3運航なため、空港内は混雑していました。

機内食は2回で、チキンカレーを頼みました。

トリブバン国際空港➝カトマンズ市街地

行きは8時間ちょっとかかります。ネパール航空は、無料で2つまで合計30㎏まで預け荷物を持ち込むことができるので、トレッカーにとっては強い味方です。

カトマンズの緯度は沖縄と同じくらいですが、標高が1355mなので年末の時期はやや寒いです。長袖に薄手のダウンを着て過ごしました。

荷物回収を済ませ、空港で現地SIMカードを入手し、カトマンズ市街地までプリペイドタクシーで向かいます。

SIMカード事情

ネパールにはNepal TelcomとNcellの2つの大手通信会社があります。ランタントレック、アンナプルナエリアはNepal Telcomがおすすめらしいです。友人はNcellで契約したがランタンエリアでは電波が入らず、現地ガイドは皆Nepal Telcomでした。

↓空港で契約したNepal Telcomの相場

 

タクシー事情

空港↔カトマンズ市街地へは、プリペイドタクシーと普通のタクシーの2つがあります。両者ともに大切なことは価格を先に決めたうえで乗車するということです。私は念のためにプリペイドタクシーにしましたが、普通のタクシーでも価格交渉をしてから乗れば問題がない印象です。

空港↔カトマンズ市街地の2024年12月の相場は下記でした。カトマンズ市街地から空港に戻る方がやや安くすみます。

空港➝カトマンズ市街地(タメル地区)

  • $8:空港でprepaidタクシー手配
  • NPR800:空港でタクシー手配(ネパールの知人が交渉)

カトマンズ市街地(タメル地区)→空港

  • NPR650:ホテルでタクシー手配

市街地の為替事情

市街地の両替相場はこんな感じでした。

2024年年末ではNPR1=JPY8.35-8.55が相場でした。タメル地区には両替所がたくさんあるので少し散策してから一番レートのよいところで両替するのをおすすめします。

私たちは3万円を両替したのだが、NPR1000が最大の紙幣だったため財布が閉まらなくなりました。

 

ホテル事情

ネパールには多くの手頃なドミトリーがあるが、初日は中級ホテルを選びました。

  • フェアフィールド・バイ・マリオット:$64(2人部屋+2人分の朝食つき)

DAY2:カトマンズ市街地➝シャブルベシ(1460m)

カトマンズホテルからシャブルベシというトレッキング開始の町までプライベートジープで移動日。この日かかった費用は下記の内容です。

  • 4WDチャーター:$160(5人)←相場より高めかもしれません
  • 4WDチャーターチップ:NPR100/人
  • 入園許可証:NPR3000/人

事前に手配していたジープがホテルに来てくれました。荷物はジープの上に載せる形式です。

朝食後、朝8時に出発し、14時にはシャブルベシにつきました。(昼休憩が1時間だったので、移動時間5時間ぐらいでした。)

途中で入園許可証を支払います。

おしりが浮くほどの悪路で道はかなり悪いです。みんなで酔い止めを飲みました。

ROYAL HIMALAYA HOTEL&LODGEというホテルに宿泊します。

ホテルはたくさんあるので好きなところを選べばいいと思います。またトレッキング装備も一部売っていましたが、色々揃えたいならカトマンズのタメル地区で買うことをおすすめします。

ホテル近くに下記の橋があり、その先右に曲がると温泉がありました。(混浴)

翌日のトレッキングに備えて、この日はゆっくりしました。

 

DAY3:シャブルベシ➝ラマホテル(2420m)

ホテル出発➝昼休憩

ROYAL HIMALAYA HOTEL&LODGEを7時半出発。ホテルからいきなりトレッキングを開始し、行程を進めました。

ホテルから300mくらいのところに、下記の橋がありここからランタントレッキングがスタートするイメージでした。(橋の先を左に行く)

初日は、Hotel Namaste guest house くらいまで、ずっと工事している道が続いていました。(将来的にはここまで車で来れるのだろうか)

また、初日は眺望がなく、日本の里山のような雰囲気でした。違う点といえば、ロバの糞が落ちていてやや臭いぐらいでしょうか。粉塵が舞うので口元を覆う手ぬぐいなどあれば役立つと思いました。

10時半頃にBamboo Tibet Hotelで昼食をとりました。だいたい1時間ぐらいです。昼食は、メニューから選ぶ形式でした。モモを選ぶ場合、生地から作るケースがあり1時間以上時間がかかるかもということ。ガイドもポーターも現地のネパール人はみんなダルバートなので、ダルバートがスムーズかと思います。しかもおいしくてお代わり自由。

5人だったので、お湯を大ポットで購入し、保温ボトルに入れて持ち運びました。(朝昼夜で大ポットで購入し、ボトルに入れていたため水を購入することはありませんでした。ちなみに、水を購入する場合は、NPR250以上でした。)

昼食後1時間で、また休憩所がありベイビーヤクウールショップがありました。品数が一番豊富で、帰りにお土産に購入するのがよさそうでした。(ちなみに、靴下はここにしか売っていませんでした。)

上のストールがNPR2000ぐらいでしたが、私は、NPR1300で購入できました。

似たような景色が続きながら、少しずつ標高を上げていく行程です。

Rimcheのホテルはトタン板で声が筒抜けで、寒かったとのことです。(前回ここに泊まった同行者曰く、設備は良くなかったが景色はよかったそう)

↑ヤクと牛の交雑種

ラマホテル(2420m)

Rimcheから15分ぐらい下って、14時半頃に、Sherpa hoel and lodge-Lama Hotelに到着しました。

コンセントはインターナショナルタイプで変圧器は必要ありませんでした。トイレは共用で1つありません。(洋式)

ラマホテルでは、シュラフを使わずに備え付けの布団で十分寒さをしのぐことができました。またオフシーズンであったため、布団をもう一枚お願いすると快く貸していただきました。

なお、ホテル周辺にはyellow throated martenが数匹いました。

 

DAY4:ラマホテル➝ランタン(3500m)

Lama Hotel発

前日に引き続き7時半頃出発です。

樹林帯の中を引き続き歩きます。石の階段をひたすら進みます。ランタンエリアはきれいだが、そこまでの道のりはやや単調でした。

天気はあまり優れなかったものの、遠くにランタンエリアの山々が見えたことで気分が高まりました。この日ランタンでは雪が降ったらしい。全行程の中でこの日のみ天気が悪かったです。

道中にある標高3000mのホテルのレストラン(GHODA TABELA)で昼休憩です。

Himalayan Langurの群れもいました。引き続き、この日もダルバートで英気を養っていきます。

なんだかんだして、標高を+1000ぐらいこの日も稼ぎました。

LANGTANG(3455m)

14時頃、世界一綺麗な谷と言われるランタンに到着。天気が微妙で正直この日は「これが世界一なのか、、」と思いました。

ちなみに、ランタンを「世界一美しい谷」と評したティルマンは、ローインパクトの法則(自分が足を踏み入れたことが、その土地への悪影響にならないようにすること)を実践した先駆者でもあったらしい。

ランタンの宿泊地(3500m)

14時頃に、サンライズホテルに宿泊。ホテルの布団だけではやや寒くシュラフを活用しました。また、各部屋(1泊1部屋、二人でNPR1000)にトイレがあり夜でも行きやすかったです。

この日の朝からダイアモックスを飲みます。夜はトイレとしびれでなかなか眠れなくなりました。ダイアモックスを飲むと利尿作用で夜トイレに頻繁に行きたくなります。

このエリアではサンライズホテルが一番オススメです。(現地ガイド推奨で、同行者もリピート)

ホテルから眺望もよく、宿の女将さんの人柄もとても素敵でした。

アミノバイタルのすすめ

ちなみに宿泊地(2420m)➝ランタン(3500m)で持っていって良かったものは、アミノバイタルです。

食欲がない時でも気軽にチャージできて助かりました。別パーティ―のオーストラリア人の男性はここから高山病になっており、食欲不振になっていた。吐き気がするときに固形のものを食べるのはしんどいのでゼリーなどあると安心だ。

ちなみに2023年に登ったキリマンジャロではピークアタック前日になにも食べることができず(食欲不振)胃が空の状態で6時間ほど動き続けた。今回はその辛い反省のもとアミノバイタルのゼリーを持っていったのが功を奏した。

 

DAY5:ランタン→キャンジン・ゴンパ(3800m)

ランタン発

前日は曇りで微妙だなと思ったランタンだが、朝焼けに照らされたランタンはそれは見事なものでした。谷にも関わらず、開けていて荘厳な景色を拝むことができました。一泊延長してここにとどまりたいぐらいでした。

天気も最高で一同テンションが上がる。ヤクも見ることができました。(標高4000m近くにならないとみることができないらしい)

道中、ガイドが一匹増えました。(他登山ブログにも掲載されていたが、登山者になつっこい犬だった)

道の途中には、寺(ゴンパ)があり、ガイドはお参りをしていました。

昼前にはキャンジン・ゴンパに到着したので、そちらでご飯を食べました。

富士山よりも高い標高で人々が生活しているのが不思議です。

また、冷え込む年末であるが乾季のためこの時点には雪は積もっていませんでした。ネパールは大体沖縄と同じ緯度だそうです。

キャンジン・ゴンパ(Nurling Guest House)

キャンジン・ゴンパでは、Nurling Guest Houseに連泊しました。

キャンジン・ゴンパで朝食を済ませて、荷物を置いてから、キャンジン・リに向かいます。(キャンジン・ゴンパ周辺には4つのミニトレッキングがあるため、高地順応ができ、時間に余裕がある場合は訪れるのがオススメです)

ちなみに、キャンジンゴンパではスリッパではなくオンの靴がオススメでした。(スリッパだとむき出しで寒すぎます)また、かなり冷え込むので味噌汁などあると最高です。

キャンジン・ゴンパからKYANGJIN RIの小ピーク4500mまで往復2時間で下記写真のように素晴らしい景色を楽しむことができます。

4700mのKYANGJIN RIまで向かうが、午後で曇ってきました。

眺望という観点では、小ピークまででも良かったかもと思います。

小屋の中から見る夕焼けも綺麗でした。

耳当ての活用

ちなみにランタン(3500m)➝キャンジン・ゴンパ(3800m)で持っていって良かったものは、耳当てです。

標高が高く気温が低く-15度ぐらいなため、耳が擦り切れそうな寒さでした。

 

DAY6:キャンジン・ゴンパ↔ツェルゴリ(4800m)

キャンジン・ゴンパ発

朝6時にシェルパシチューを食べて、英気を養います。

この日はツェルゴリに向かってから再びキャンジン・ゴンパにもどってくるため不要な荷物を置いていきます。水や貴重品は持ち歩きました。(➝ノースのメイフライパック22を使いました)

ツェルゴリまでの道のりで外ポケットに入れていた水は凍っていました。

ツェルゴリ(4985m)

高山病に気を付けながら標高を上げて、10時20分ごろにツェルゴリ(4985m)に到着しました。(岩の上に立つと5000mに達する)

血中酸素濃度は86%程度に低下し(90%を切ると呼吸に気を付けた方が良いらしい。なお、アップルウォッチでの計測なのでそれほど詳細ではない)息が苦しくなりました。

ツェルゴリは360度のパノラマヴュー。

ツェルゴリからの下りはチェーンスパイク必須です。

14時手前に再びキャンジン・ゴンパに戻ってくる。登山中はアドレナリンが出ていたが、宿でゆっくりしていると頭痛がしてきました。頭痛薬のカロナールを飲むと気分がよくなっていったです。薬は偉大と感じました。

天気が良かったため服を天日干しにしました。(メリノウールをつかったものは臭いが取れていた)

夕飯は再びダルバートです。早い、安い、うまい、たくさん食べれるの4拍子で最高の登山飯でした。

DAY7:キャンジン・ゴンパ➝カトマンズ

キャンジン・ゴンパ➝カトマンズへヘリを使った移動日です。

キャンジン・ゴンパ発

もう少し景色を堪能してから帰りたかったのですが、午後は天気が崩れやすくヘリが飛ばなくなる可能性などもあるので朝7時半頃に乗りました。

ヘリコプターの料金は、$2080(パイロット1人+乗車客5人)です。5人で乗ると、1人$416で、62,400円ぐらいでした。($1=\150計算)

ヘリコプター機内はこんな感じです。

初めてのヘリコプターだったので少し緊張しました。そのまま30分ぐらいであっという間にカトマンズへ。我々の4日分の歩きが、ヘリで30分とは。やや寂しい。

カトマンズ到着後は、再度タクシーで市街地へ。ひたすらにゆっくりしました。

 

まとめ

この記事では、ランタントレッキングについて体験談をまとめました。

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