登山やキャンプの“山ごはん”に欠かせないのが、ガスバーナー。
とはいえ、
「風に弱い?」
「冬でも使える?」
「CB缶・OD缶の違いは?」
と、初めて選ぶにはわからないことだらけ。
この記事では、2025年最新版の登山用ガスバーナーおすすめ7選を紹介しつつ、初心者にもわかりやすい選び方のポイントを解説します。
登山バーナーの種類と違い
登山バーナーはざっくりと2つに分かれます。
一体型バーナー(直結タイプ)
分離型バーナー(ホースタイプ)
の2つです。
一体型バーナー(直結タイプ)
分離型バーナー(ホースタイプ)
比較まとめ表
項目 | 一体型バーナー | 分離型バーナー |
---|---|---|
携行性 | ◎ 超軽量・コンパクト | △ やや重くかさばる |
安定性 | △ 小型鍋向き | ◎ 鍋・フライパンもOK |
風への強さ | △ 機種による | ◎ 地面に近く安定 |
組立の手軽さ | ◎ ワンタッチ装着 | △ 接続作業が必要 |
初心者向け | ◎ 初購入におすすめ | △ 慣れてからの2台目にも |
一般的には、
「山でコーヒーとカップラーメン」くらいなら → 一体型バーナー
「炊飯・鍋・煮込みまでしたい」人や冬山志向 → 分離型バーナー
個人的には、
一体型バナー派です。部活で8人分のコッヘルで料理をしていましたが、一体型バナーで料理していました。(コッヘルを軍手で抑えながら料理すればOKです。)キャンプならば、分離型バーナーでも良いと思いますが、軽量化至上主義の登山においては、一体型バナーの方が使い勝手がよいです。
ガスバーナーの選び方5つのポイント
ガスバーナーの選び方は5つです。
観点 | ポイント |
---|---|
① 火力(出力) | 2,000kcal/h以上あればOK。風の影響も考慮しよう |
② 耐風性 | ゴトク形状・風防付きが◎(高山・稜線なら必須) |
③ 重量とサイズ | ソロ登山なら200g以下を目安に |
④ ガス缶の種類 | OD缶=山岳向け、CB缶=家庭用互換で安価 |
⑤ 使いやすさ | 点火装置の有無、五徳の広さ、分離式の安定性も重要 |
特に注意するべきは、OD缶とCB缶の違いです。
比較項目 | OD缶(アウトドア缶) | CB缶(カセットボンベ缶) |
---|---|---|
見た目 | 丸っこい背の低い缶(ねじ込み式) | 細長く家庭用コンロと同じ形状(差し込み式) |
対応バーナー | 主に登山・アウトドア専用品 | 一部のバーナーでのみ使用可 |
火力の安定性 | 高所・寒冷地でも安定しやすい | 寒さに弱く、低温下では着火不良の可能性 |
価格 | 高め(1本600~900円) | 安価(1本100円前後でドラッグストアでも入手可) |
収納性 | コンパクトで登山向け | 長くてかさばることがある |
安定性 | 小さい分、倒れやすいことも | 底面が広く、置きやすいことが多い(バーナーに依存) |
パッキングのしやすさと、高地での安定出力の観点からOD缶をおすすめします。
OD缶
メリット
・登山用として設計されているので、寒冷地や高所でも火力が安定
・ねじ込み式で安全性が高く、しっかり固定できる
・コンパクトで、ザックに入れてもかさばらない
デメリット
・価格が高い(特に冬用ガス缶)
・一般店舗では手に入りにくく、事前準備が必要
CB缶
メリット
・とにかく安くて入手しやすい(コンビニ・スーパー・100均でも売ってる)
・長くて安定しやすい形状なので、一部では調理がしやすい
・家庭と兼用できるので、初心者にも親しみやすい
デメリット
・寒さ・高所に弱い(5℃以下では火力が極端に低下)
・一部の登山バーナーでは使用不可(専用アダプターが必要な場合あり)
・サイズが長く、パッキングしにくい
登山用ガスバーナーおすすめ7選
2025年の登山用ガスバーナーおすすめ7選を紹介します!
SOTO アミカス(OD缶)
初心者でも使いやすい“定番の1台”「SOTO アミカス」
重量:約81g
火力:2,600kcal/h
点火方式:手動(ライター必要)
特徴:軽量・4本ゴトクで耐風性◎・コスパ最強
価格帯:4,000〜5,000円
おすすめポイント:
コンパクトで失敗が少ない。バーナーデビューにぴったり。
SOTO フュージョントレック
風に強く安定感抜群。中〜上級者にも人気「フュージョントレック」
・重量:約250g
・火力:2,800kcal/h
・点火方式:手動
・特徴:耐風性◎・分離型で鍋料理にも対応
・価格帯:8,000〜9,000円
おすすめポイント:
安定感と火力にこだわる人はこれ。風の強い稜線にも対応。
EPIgas REVO-3700
高火力で本格調理もこなせる一台「EPIgas REVO-3700」
・重量:約190g
・火力:3,700kcal/h(驚異的)
・点火方式:手動
・特徴:極寒でも使える高性能モデル
・価格帯:10,000円前後
注意点:
火力が強い分、燃費はやや悪め。風防併用推奨。
ちなみに、自分が所属してた登山部はほぼ全員これを購入していました。軽さと安定性のベストミックスなバーナーだと感じます。
プリムス P-153 ウルトラバーナー
軽量+火力+風への強さを兼ねたバランスモデル「プリムス P-153 ウルトラバーナー」
・重量:約110g
・火力:3,600kcal/h
・点火方式:手動
・特徴:登山家にも信頼される定番バーナー
・価格帯:9,000〜10,000円
おすすめポイント:
ソロ登山〜縦走まで幅広く対応。収納性も◎
ジェットボイル スタッシュ
燃費と風対策の革命児。湯沸かし特化型バーナー「ジェットボイル スタッシュ」
・重量:約200g(本体+クッカー)
・火力:不明(非常に効率的)
・点火方式:ライター必要
・特徴:湯沸かしスピードと燃費のバランスが神
・価格帯:18,000〜20,000円
注意点:
炒め物・炊飯には不向き。
キャプテンスタッグ オーリック小型バーナー(CB缶)
コスパ重視ならこれ!家庭用ガス缶で使えるモデル「キャプテンスタッグ オーリック小型バーナー(CB缶)」
・重量:約300g
・火力:3,000kcal/h
・点火方式:圧電点火あり
・特徴:CB缶対応でコスパ◎、荷物がかさばる点だけ注意
・価格帯:3,000円台
おすすめポイント:
車中泊やファミリー山行にも向いています。
イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
街でも山でも人気の“ミニマルクッカー”「イワタニ ジュニアコンパクトバーナー」
・重量:約274g
・火力:2,300kcal/h
・点火方式:圧電点火あり
・特徴:五徳がしっかりしていて安定感がある
・価格帯:4,000〜5,000円
おすすめポイント:
CB缶派の軽登山ユーザーにおすすめ。コスパも魅力。
使用スタイル別のおすすめバーナー
スタイル | モデル例 |
---|---|
初心者/軽量装備 | SOTO アミカス・プリムス P-153 |
本格調理派 | EPIgas REVO-3700・SOTO フュージョントレック |
湯沸かし&燃費重視 | ジェットボイル スタッシュ |
安く始めたい/車中泊 | イワタニ/キャプテンスタッグ(CB缶) |
まとめ
登山バーナー選びは、自分の山行スタイルによってベストな選択肢が変わります。
まずは、「何を作りたいか」「どの季節に使うか」「荷物の量はどれくらいか」を基準に考えましょう。
最初の1台は「軽さ」「風への強さ」「使いやすさ」で選びましょう
-
風に強く安定性重視→SOTO フュージョン or REVO-3700
-
湯だけでいい→ジェットボイル
迷ったらまずは、軽くて安定感のある一体型バーナーから始めてみてください!
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