【2025年版】登山用ガスバーナーおすすめ7選|軽量・風に強いモデルと選び方のコツ

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ポレポレ

高校から登山をはじめ、8年間。
山&旅好きな彼女と、国内外へ。
2人で協力して、[山]と[旅]の情報発信中!

登山やキャンプの“山ごはん”に欠かせないのが、ガスバーナー
とはいえ、

「風に弱い?」
「冬でも使える?」
「CB缶・OD缶の違いは?」

と、初めて選ぶにはわからないことだらけ。

この記事では、2025年最新版の登山用ガスバーナーおすすめ7選を紹介しつつ、初心者にもわかりやすい選び方のポイントを解説します。


登山バーナーの種類と違い

登山バーナーはざっくりと2つに分かれます。

一体型バーナー(直結タイプ)
分離型バーナー(ホースタイプ)

の2つです。

一体型バーナー(直結タイプ)

軽量・コンパクト 本体+ゴトクだけなので、100g前後の製品も多い。
組み立てが早い ガス缶に直接ネジ込むだけ。初心者でも扱いやすい。
携行しやすい ソロ登山やUL装備にぴったり。クッカーに収納可能。
安定性が低い 鍋やフライパンが大きいと不安定になりやすい。
強風に弱いことがある ゴトクが小さい製品は風の影響を受けやすい。
高所や寒冷地ではやや不利 OD缶であっても、熱が伝わりにくく火力低下しやすい。
向いている人・使用シーン
日帰り or 1泊程度の軽量装備登山者
湯沸かし・カップラーメン中心の食事スタイル
初心者・初めてのバーナー購入を考えている人
春〜秋の3シーズン使用を想定している人

分離型バーナー(ホースタイプ)

安定感が高い 低重心でゴトクが広い。鍋やフライパンにも対応しやすい。
風に強い バーナーヘッドが地面に近く、風防を併用しやすい。
冬山・高所でも安定稼働 ガス缶を逆さにして使用できるモデルも多く、寒冷地適性◎。
本体がやや重い。ホースと構造の分だけ一体型より100〜150g重い
セットアップが少し手間 ホース接続や脚展開が必要。
緊急時は少し時間がかかる。
価格が高め 高性能モデルが多く、8,000〜12,000円程度が主流。
向いている人・使用シーン
鍋料理・炒め物・炊飯など、しっかり調理したい人
冬山や稜線泊など、風と寒さにさらされる環境で使う人
2人以上のテント泊登山者・縦走登山者
「軽さより快適さ・安全性」を重視する中〜上級者

比較まとめ表

項目 一体型バーナー 分離型バーナー
携行性 ◎ 超軽量・コンパクト △ やや重くかさばる
安定性 △ 小型鍋向き ◎ 鍋・フライパンもOK
風への強さ △ 機種による ◎ 地面に近く安定
組立の手軽さ ◎ ワンタッチ装着 △ 接続作業が必要
初心者向け ◎ 初購入におすすめ △ 慣れてからの2台目にも

一般的には、
「山でコーヒーとカップラーメン」くらいなら → 一体型バーナー
「炊飯・鍋・煮込みまでしたい」人や冬山志向 → 分離型バーナー

個人的には、
一体型バナー派です。部活で8人分のコッヘルで料理をしていましたが、一体型バナーで料理していました。(コッヘルを軍手で抑えながら料理すればOKです。)キャンプならば、分離型バーナーでも良いと思いますが、軽量化至上主義の登山においては、一体型バナーの方が使い勝手がよいです。


ガスバーナーの選び方5つのポイント

ガスバーナーの選び方は5つです。

観点 ポイント
火力(出力) 2,000kcal/h以上あればOK。風の影響も考慮しよう
耐風性 ゴトク形状・風防付きが◎(高山・稜線なら必須)
重量とサイズ ソロ登山なら200g以下を目安に
ガス缶の種類 OD缶=山岳向け、CB缶=家庭用互換で安価
使いやすさ 点火装置の有無、五徳の広さ、分離式の安定性も重要

特に注意するべきは、OD缶とCB缶の違いです。

比較項目 OD缶(アウトドア缶) CB缶(カセットボンベ缶)
見た目 丸っこい背の低い缶(ねじ込み式) 細長く家庭用コンロと同じ形状(差し込み式)
対応バーナー 主に登山・アウトドア専用品 一部のバーナーでのみ使用可
火力の安定性 高所・寒冷地でも安定しやすい 寒さに弱く、低温下では着火不良の可能性
価格 高め(1本600~900円) 安価(1本100円前後でドラッグストアでも入手可)
収納性 コンパクトで登山向け 長くてかさばることがある
安定性 小さい分、倒れやすいことも 底面が広く、置きやすいことが多い(バーナーに依存)

パッキングのしやすさと、高地での安定出力の観点からOD缶をおすすめします。

OD缶

メリット
・登山用として設計されているので、寒冷地や高所でも火力が安定
・ねじ込み式で安全性が高く、しっかり固定できる
・コンパクトで、ザックに入れてもかさばらない

デメリット
・価格が高い(特に冬用ガス缶)
・一般店舗では手に入りにくく、事前準備が必要

 

CB缶

メリット
・とにかく安くて入手しやすい(コンビニ・スーパー・100均でも売ってる)
・長くて安定しやすい形状なので、一部では調理がしやすい
・家庭と兼用できるので、初心者にも親しみやすい

デメリット
・寒さ・高所に弱い(5℃以下では火力が極端に低下)
・一部の登山バーナーでは使用不可(専用アダプターが必要な場合あり)
・サイズが長く、パッキングしにくい

 


登山用ガスバーナーおすすめ7選

2025年の登山用ガスバーナーおすすめ7選を紹介します!


SOTO アミカス(OD缶)

初心者でも使いやすい“定番の1台”「SOTO アミカス

重量:約81g
火力:2,600kcal/h
点火方式:手動(ライター必要)
特徴:軽量・4本ゴトクで耐風性◎・コスパ最強
価格帯:4,000〜5,000円

おすすめポイント
コンパクトで失敗が少ない。バーナーデビューにぴったり。


SOTO フュージョントレック

風に強く安定感抜群。中〜上級者にも人気「フュージョントレック

・重量:約250g
・火力:2,800kcal/h
・点火方式:手動
・特徴:耐風性◎・分離型で鍋料理にも対応
・価格帯:8,000〜9,000円

おすすめポイント
安定感と火力にこだわる人はこれ。風の強い稜線にも対応。


EPIgas REVO-3700

高火力で本格調理もこなせる一台「EPIgas REVO-3700

・重量:約190g
・火力:3,700kcal/h(驚異的)
・点火方式:手動
・特徴:極寒でも使える高性能モデル
・価格帯:10,000円前後

注意点
火力が強い分、燃費はやや悪め。風防併用推奨。

ちなみに、自分が所属してた登山部はほぼ全員これを購入していました。軽さと安定性のベストミックスなバーナーだと感じます。


プリムス P-153 ウルトラバーナー

軽量+火力+風への強さを兼ねたバランスモデル「プリムス P-153 ウルトラバーナー

・重量:約110g
・火力:3,600kcal/h
・点火方式:手動
・特徴:登山家にも信頼される定番バーナー
・価格帯:9,000〜10,000円

おすすめポイント
ソロ登山〜縦走まで幅広く対応。収納性も◎


ジェットボイル スタッシュ

燃費と風対策の革命児。湯沸かし特化型バーナー「ジェットボイル スタッシュ

・重量:約200g(本体+クッカー)
・火力:不明(非常に効率的)
・点火方式:ライター必要
・特徴:湯沸かしスピードと燃費のバランスが神
・価格帯:18,000〜20,000円

注意点
炒め物・炊飯には不向き。


キャプテンスタッグ オーリック小型バーナー(CB缶)

コスパ重視ならこれ!家庭用ガス缶で使えるモデル「キャプテンスタッグ オーリック小型バーナー(CB缶)

・重量:約300g
・火力:3,000kcal/h
・点火方式:圧電点火あり
・特徴:CB缶対応でコスパ◎、荷物がかさばる点だけ注意
・価格帯:3,000円台

おすすめポイント
車中泊やファミリー山行にも向いています。


イワタニ ジュニアコンパクトバーナー

街でも山でも人気の“ミニマルクッカー”「イワタニ ジュニアコンパクトバーナー

・重量:約274g
・火力:2,300kcal/h
・点火方式:圧電点火あり
・特徴:五徳がしっかりしていて安定感がある
・価格帯:4,000〜5,000円

おすすめポイント
CB缶派の軽登山ユーザーにおすすめ。コスパも魅力。


使用スタイル別のおすすめバーナー

スタイル モデル例
初心者/軽量装備 SOTO アミカス・プリムス P-153
本格調理派 EPIgas REVO-3700・SOTO フュージョントレック
湯沸かし&燃費重視 ジェットボイル スタッシュ
安く始めたい/車中泊 イワタニ/キャプテンスタッグ(CB缶)

まとめ

登山バーナー選びは、自分の山行スタイルによってベストな選択肢が変わります。

まずは、「何を作りたいか」「どの季節に使うか」「荷物の量はどれくらいか」を基準に考えましょう。

最初の1台は「軽さ」「風への強さ」「使いやすさ」で選びましょう

迷ったらまずは、軽くて安定感のある一体型バーナーから始めてみてください!

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