キリマンジャロ登山と高山病
キリマンジャロ登山の最大のリスクは高山病です。
キリマンジャロ登山に失敗する人の9割は高山病を悪化させて下山を余儀なくされるケースです。
高山病とは、
標高の高い高所に行った時に、その環境の変化(酸素の薄さ)に自分の体の順応が追い付かない時に起こる様々な不調(頭痛、吐き気、倦怠感、他)の相称の事を言います。
Kouki’s Kilimanjaro Tour & Informationより引用
高山病予防として日本出国前に下記のことを実施しました。
- 低酸素トレーニング
- 高山病の薬入手
それぞれについて紹介します。
低酸素トレーニング
私たちは大学でワンゲルに所属しており、普段から山には登っていましたが、いきなり5800mに行くのはリスクが高いと考えて事前に好日山荘の低酸素トレーニングを活用しました。
スケジュールの関係で1度しか実施することはできませんでしたが、4000mを超えた高所での運動の感覚や定員さんからの丁寧なアドバイスなど非常に学びが多かったです。
低酸素トレーニングとは?
酸素をたくさん取り込める体を作る『高所順応トレーニング』。平地でそれができるのが『低酸素トレーニングルーム』です。好日山荘では、標高3,000 ~ 4,000メートル級の低酸素環境でトレーニングできる設備を皆様に提供しています。富士登山等をお考えの方は、高山病にかからないためにも、事前に体を低酸素な環境に慣らして、高山病になりにくい体質に鍛えておくことが大切です。
店員さんからキリマンジャロ登山で重要なことは体の循環を促すことだというアドバイスを頂きました。
エベレストに登るような登山家も山で一番大事なのは「人前でトイレをできること」と語っているそうです。
このアドバイスをもとに、キリマンジャロ登山中は意識的に水を飲むようにし、整腸剤を飲み続けて体の循環を意識しました。
なお、好日山荘の低酸素トレーニングは人気で予約はとりにくいため余裕をもって予約することをオススメします。
ダイアモックス・レナデックス・シアリス
ダイアモックスが高山病の初期症状に効果てきめんとの情報を得たので、千駄ヶ谷インターナショナルクリニックで処方してもらいました。
ダイアモックスとは?
ダイアモックス(アセタゾラミド)には脳の血管を拡げる働きがあります。脳の血管が拡張すると脳内の血流が増すため、高地で生じる脳内の低酸素状態が改善されます。また、ダイアモックスを服用すると呼吸中枢が刺激され、呼吸回数が増えるため、血液中の酸素の量が増えます。
保険適応外であるため2万円と高価でしたが、高山病を悪化させず登り切ることができたので正解でした。
ダイアモックスに加えて、レナデックスとシアリスも処方してもらい、いつ何をどのくらい飲むべきかについての説明も受けました。
HPの下の方に、「当院に相談された方全員がキリマンジャロ登頂に成功しています。」とさりげなく書いてあるのに気がひかれ、なんだかご利益がありそうだったのでここに決めました。
実際に私たちも薬の手助けもあって登頂できたと思っています。
せっかく高いお金を払って挑戦するわけですから、登頂率を高めたい方はダイアモックスを処方してもらうことをおすすめします。