ネパールトレッキング中に、一番見た商品が「辛ラーメン」。なぜ山小屋に大量にストックされているのかについて、考えたことをあれこれと。
論点整理
「論点:ネパールトレッキングでは、なぜ大量の辛ラーメンを目にするのか?」
- 論点:山小屋主人が辛ラーメンを備蓄する合理的な理由は何か。
- 論点:トレッカーが辛ラーメンを購入する合理的な理由は何か。
供給サイド
- 論点:山小屋主人が辛ラーメンを備蓄する合理的な理由は何か。
- 仮説:辛ラーメンは軽量で壊れにくいため、馬やヤクを用いた、トレッキングルートの輸送に適し、ロジスティクスの側面での利便性が高いのではないか。
- 仮説:辛ラーメンは保存性が高く、高地で乾燥する山岳地帯において長期保存が可能な商品ではないのか。
- 仮説:他の食品と比較して調達コストが安価で、ロッジ側にとって利益率が高いのではないか。
- 仮説:お湯を注ぐだけで完成するため、山小屋の担当者の力量に左右されず、安定したサービス提供をできるのではないか。
メモ:山小屋で食料品を普及させるためには、運びやすさ、保存、コスト、楽さに優れたインスタント系商品がやはり相性が良さそう
需要サイド
- 論点:トレッカーが辛ラーメンを購入する合理的な理由は何か。
- 仮説:そもそもネパールトレッキングは、標高が高く寒冷であるため、辛くて暖かいものをたべたくなるのではないか。
- 仮説:ネパールトレッキングは、2週間の工程になることもあり、地元食(ダルバート)では味の単調さにトレッカーが飽き、代替食として辛ラーメンを食べたくなるのではないか。
- 仮説:韓国人トレッカーの割合が多く、母国の味として辛ラーメンの需要が強いのではないか。
- 仮説:K-POPや韓国料理人気の普及により韓国の食文化の国際的な影響力が強く、各国のトレッカーが安心して辛ラーメンを購入できるのではないか。
メモ:日常のダルバートに変わる非日常の「食」の楽しみ、各国のトレッカーが安心できる信頼性の観点は面白そう。
おまけ
ネパールのロッジでは辛ラーメンにローカル食材(野菜、卵、ヤクチーズなど)を加えて提供することが増えている。これにより、辛ラーメンが「ローカルなカスタマイズ」によって進化し、独自の味わいが生まれている。
➝辛ラーメンは国際的な即席食品であるにも関わらず、ネパールの食文化との融合が進み「ローカル化」している。この現象は、グローバリゼーションとローカリゼーションの融合の一例として興味深い。
まとめ
上記を考慮すると、「お茶漬けのフリーズドライ」とかもはやりそう。供給サイドの4つの観点は満たすことに加え、健康×日常食のダルバート、非健康×非日常食の辛ラーメンの間、健康×非日常食のポジショニングを取れたり、商品品質に厳しい日本だからできる、eat in Japanの信頼性も付与できたり。
なんて風に考えていると辛ラーメン食べたくなってきませんか?(笑)
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