【保存版】ニュージーランド登山・トレッキング準備|予約・装備・検疫・移動手段を網羅的に解説

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ポレ鳥(ぽれとり)

「高尾山からキリマンジャロへ」

登山歴8年・元登山ショップ店員。 近所の里山歩きから、憧れの海外登山まで。初心者が一歩ずつステップアップするためのノウハウを丁寧に解説します。

はじめに

ニュージーランドでのトレッキングは、日本の登山とは「準備の考え方」がまったく違います。

私は2025年12月〜2026年1月に、男4人でニュージーランドのルートバーントラックやトンガリロ・クロッシングを実際に歩きました。その過程で、

・山小屋が数分で埋まる予約戦争
・トレイルのスタート地点に車をどう戻すか問題
・入国時に登山靴とテントをチェックされる検疫

など、日本の登山では想像もしないトラブルと準備が必要だと痛感しました。この記事では、その実体験をもとに「NZトレッキングに必要な準備を、時系列で失敗しない形」 に整理しています。

【時系列】必要な準備のすべて

ニュージーランドでトレッキングをする場合に手順はざっくりと分けると、↓のようなイメージです。

【出発6〜7か月前】
・パスポート
・DOC山小屋予約
・国際線の確保

【出発4〜5か月前】
・移動手段の確保
・宿の仮押さえ

【出発3~1か月前】
・国際免許
・保険
・装備準備

【出発3日前〜前日】
・NZeTA
・NZTD(検疫申告)
・最終パッキング

より細かく分けると12ステップあります。いつ・なんの準備をするべきかわからず苦労したためまとめてみました!

①パスポートの取得

NZトレッキングを思い立ったら、真っ先にパスポートの取得が必要です。飛行機や宿手配などあらゆる場面で必要になります。パスポートの取得は、外務省の「パスポートの取得から受領まで」をご参照ください。

②DOCで登山中の宿確保

NZトレッキングの一番の落とし穴が人気ルートの山小屋・テントサイトは事前予約が必要という点です。「10月末~4月」の夏シーズンに、グレートウォークを歩くためには山小屋・テントサイトの予約が必須になります。特にミルフォードやルートバーンは予約開始から数分で埋まることもあります。予約サイトの「DOC」は全世界同時に受付開始し、2025年度は日本時間で5月22日(木) 6:30から予約開始されました。私はオンタイムでアクセスしましたが、すでに500人以上がアクセスしており15分待ちになっていました。

  • NZのトレッキングルート比較を知りたい
  • DOCの予約のコツや注意点を知りたい
  • DOCでの実際の予約手順を知りたい
  • NZのテント泊と山小屋泊の特徴を知りたい

こんなお悩みを抱えている人はこちらへ↓
【11ルート比較】ニュージーランド・トレッキング完全攻略ガイド!初心者が失敗しないルート選び・予約・装備のすべて

③フライトの予約

フライトは、「スカイスキャナー」で安い航空券を探して取るのがオススメです。半年前に予約し、シンガポールでトランジットすることで、東京↔オークランドの往復191,160円で予約できました。今回シンガポール航空を利用しましたが、機内持込手荷物7kg+受託手荷物30kgの荷物制になります。また、オークランド↔クイーンズタウンの国内線は機内手荷物7kgの荷物制限で、超過する場合課金が必要になります。テントを持って行く場合、かなりパッキングを切り詰めないと7kgを超えるため、予約時に手荷物預けを追加するのがオススメです。(現地で手荷物預けをしていた友人は2倍の料金かかっていました)

④~⑥移動手段の確保

空港→トレッキング開始地点までの移動は、国内線・シャトルバス・レンタカーなどがありますが、長距離移動&男四人旅ということもあり、今回はレンタカーを空港で借りて移動しました。レンタカーの予約は「booking.com」経由で行い、クイーンズタウンでは「AVIS」、オークランドでは、「Snap Rentals」を使いました。NZトレッキングにおいて移動手段関係で注意するべきことは、トレッキングのスタート地点とゴール地点が違う場合、車回送サービスかシャトルバスを使う必要があるということです。南島のルートバーントレックでは、トレッキングの行程時間が長く到着時間の見通しが立たなかったため、車回送サービス「Trackhopper」を活用しました。北島のトンガリロでは、シャトルバスを「Tongariro Crossing Shuttle」で予約しました。なお、レンタカーや車回送サービスの予約した後に国際免許を取得する手順でOKです。

  • レンタカーの具体的な予約手順を知りたい
  • 車回送サービスの活用イメージがわかない
  • NZでのガソリン給油方法を知りたい
  • NZの駐車事情・交通ルールが不安
  • 車の保険加入時の注意点を知りたい

こんなお悩みを抱えている人はこちらへ→coming soon

⑦宿の予約

宿の予約は、「booking.com」で行いました。予約時のポイントは、「キャンセル無料」がついているかどうかです。旅程が変わった際に柔軟に対応できるようにするためです。実際に使った宿は下記です。

NZは先進国ということもあり、ほぼすべての宿(テント場以外)にドライヤー・シャンプーが備え付けられており、お湯も出ました。

Name
12/27:Holiday Inn Express & Suites Queenstown by IHG(クイーンズタウン市街地)
12/28:Haka House Lake Tekapo(テカポ湖周辺)
12/29:Routeburn Flats Hut(ルートバーントレックのテン場)
12/30:Pinewood Queenstown(クイーンズタウン市街地)
12/31:Plateau Lodge(トンガリロ近く)
1/1:Auckland Airport Lodge(オークランド空港近く)

⑧国際免許の取得

今回レンタカーを活用する計画だったので、国際免許を取得しました。国際免許の取得は極めて簡単にできます。

取得方法は2パターンあり、①即日発行の場合→運転免許試験場か運転免許更新センターで30分~1時間でサクッととれます。②後日発行(約2週間)の場合→指定の警察署で取得ができます。

私は①で取得しましたが、申請にあたっての準備物は、4.5×3.5cm証明書、パスポート、手数料2,250円、免許証のみです。試験等もなく、その場で申請したらすぐにもらえました。

注意点は3つで、有効期限は「1年間」であること、基本的に「平日のみ」受付であること、NZでの運転時は、「国際免許」と「日本の免許証」の両方を携帯する必要があることが注意点です。

⑨保険の加入

私はエポスカードに自動でついてくる海外旅行傷害保険を活用しました。適用範囲はこちらになります。山岳登はんは保険の対象外になりますが、整備されたトレイル(Great Walks)を歩く「ハイキング・トレッキング」とみなされるため、補償対象になると判断しました。(電話で確認するのがより正確です)

⑩各種装備の準備

ニュージーランドでトレッキングをする際の準備のPOINTは、①NZ旅行自体に必要な荷物、②NZトレッキングに必要な荷物を分けて考えることです。それぞれについて必須・推奨に分けて下記のように整理してみました。私が持って行って良かったものについては、Amazonのリンクを張り付けています。

NZ旅行で必要な荷物(必須)

NZ旅行自体に必要なもののうち、最低限持って行くべきものリストです。なお国際免許・日本の免許証はレンタカーを借りない場合不要です。また、2026年1月時点で、北島の街中は半袖+1枚羽織るものがあれば十分で、南島は加えて薄手のダウンがあるとちょうどよかったです。(日本の夏より涼しい)なお、現金は1回も使わずすべてクレカ決済でOKでした。通信については、①ahamo海外プラン、②e-sim契約、③simカード手配3パターンあります。

・パスポート
・クレジットカード
・国際免許
・日本の免許証
モバイルバッテリー
・シムカード
・変換器
・充電用コード
・着替え
・歯ブラシ&歯磨き粉
・各種医療品(私は腹痛・鼻炎・風邪対策)

NZ旅行で必要な荷物(推奨)

ボトルやプラティパスがあると、空港や宿で飲み水を入れて持ち運ぶことができるためオススメです。また、現地でのコミュニケーションに不安がある場合は紙&ボールペンがあると、何かと便利です。

・ボトルorプラティパス
・紙&ボールペン
・ウエストポーチ
・アイマスク
・ウエットティッシュ(手を洗える場所少ない)
・ティッシュorトイレットペーパー
・タコ足回線(コンセントが少ない宿アリ)
・爪切り
・スリッパ
・洗剤(50ml未満の容器に移し替え)
・買い物用の袋
・圧縮袋(着替えの嵩を減らせます)
・首まくら(長時間フライトのお供に)

NZトレッキングで必要な荷物(必須)

トレッキングで必要な荷物のうち忘れてはならないのは、防寒&雨天対策と、日焼け対策です。オークランド市街地では半袖でも快適に過ごせましたが、早朝の山中ではフリース・ダウン・レインウエアを着てもやや寒く感じました。ニュージーランドの紫外線は日本の約1.4倍。日本の夏山レベルの対策では足らず日焼け止めが必須となります。また、早朝発の場合ヘッドライトも必須になります。(NZの夏は朝6時日の出、夜21時日の入りであるため、夜は緊急時以外使いません)登山中水場は無く、ソーヤミニ等の濾過器が無い場合は事前調達必須です。

・登山用の服上下(綿製品は厳禁)
・レインウエア上下
テント一式(テント泊の場合)
ヘッドライト(朝早い場合)
・シュラフ(3シーズン)
シュラフカバー(結露対策)
・銀マット(結露対策)
・登山靴(防水推奨)
ザック(35l~40l推奨)
・ザックカバー
・フリース
・ダウン
日焼け止め
・サングラス
・帽子
・水(1日当たり1.5~2l推奨)
・行動食&食事(スーパーで調達)

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NZトレッキングで必要な荷物(推奨)

日本の蚊とは違うサンドフライ(sandfly)という小さな吸血昆虫が山に生息し、刺されると痛い&痒いため虫よけ&虫刺されが必要です。(私は携行しておらず刺されたあと2~4日腫れました)また、ゲイターを使うことで、汚れがズボンに付着せず携行するズボンの本数を減らせるためオススメです。登山用アプリを入れることで現在地が明確になり、残りの工程を見積もることができるため海外トレッキング初心者には推奨です。

・虫除け&虫刺され(蚊が痛い)
・手袋
・ゲイター
・速乾性タオル
・登山用アプリ

https://tozannosusume.com/1812/

⑪入国準備

NZに入国する際にビザ取得は必要ありませんが、下記2つの申請が必要です。

NZeTAは最大で72時間かかるため、出国の3日前までに申請完了するのがオススメです。NZTDはニュージーランド行きの最初のフライトが出発する24時間前から申請可能です。

整理すると下記になります。

項目NZeTA (電子渡航認証)NZTD (渡航宣言)
役割ビザ免除国の渡航認証(実質的なビザ)税関・検疫の申告(入国カードの電子版)
申請時期出発の72時間以上前を推奨24時間前から
有効期限2年間有効1回の入国ごとに必要
費用有料(アプリなら約NZ$50程度、IVL含む)無料

トレッキング目的で入国する場合、NZTD(渡航宣言)のフォームにある、「Outdoor equipment(アウトドア用品)」に関する質問にYESと答えなければなりません。「新品ではない、外で使ったことがある」道具はすべて対象です。(綺麗に洗浄していてもYES)ニュージーランドは世界でもトップクラスに検疫が厳しい国で、特にトレッキング目的の場合、「持ち込む道具がNZの生態系を脅かさないか」、「土(泥)」「種子」「水分」が付着していないかの観点で、非常に厳しくチェックされます。私も実際に空港で登山靴とテントが汚れていないか確認され、「Not bad」とのことでした(笑)

⑫食事系の準備

トレッキングの食事はすべてスーパーで調達しました。ガス缶を現地調達して、料理することも考えましたが、荷物を軽くしたかったためスーパー調達にしました。スーパーのサンドイッチ1つで、NZ$5~8(450円~720円)ぐらいのイメージです。大きさが日本の1.5倍ぐらいあるので十分です。

NZに住んでいた友人に聞いたのですが、CountdownとPak’nSaveがNZではオススメの大型スーパーとのことでした。実際に、Pak’nSaveに行ったのですが、安くて、うまい食事を調達できるのでおすすめです。

まとめ

今回は、ニュージーランドでトレッキングをする場合に必要な準備について12ステップに分けて解説しました。


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