キリマンジャロ登山の成功率は?
キリマンジャロ登山の成功確率は、65%です。
キリマンジャロ登山の成功を、標高5895mの山頂「ウフルピーク」に到達することと定義しています。
日本人の平均登頂率が50%といわれるのは、ご年配の方が挑戦するケースが多く、成功確率がやや下がるからといえるでしょう。
つまり、1週間程度の休みを設けて、50万円~100万円近い費用をかけても、3人に1人が失敗するのがキリマンジャロ登山の現実です。
では、キリマンジャロ登山に成功する人と失敗する人の最大の違いはどこにあるのでしょうか?
たった1つの違いとは?
キリマンジャロ登山に登頂できるかどうかの分かれ目は、「高山病」を悪化させるかどうかです。
キリマンジャロ登山の失敗理由の90%が高山病の悪化により、撤退を余儀なくされるケースであると聞きました。
標高を下げることが、急性高山病のすべての型に対する最善の治療となります。(こちらの記事より)
そのため、キリマンジャロの山頂に向かう途中に高山病になってしまえば、標高を下げるほかなく失敗に終わってしまうのです。
では、高山病にならないためにはどうすれば良いのでしょうか?
高山病対策はどうすればよいか
キリマンジャロ登山において、高山病対策としては
- 適切なルートと日数を選ぶ
- 事前にダイアモックスの入手
- 行程中は常にポレポレ
この3つは欠かせません。
それぞれ解説します!
適切なルートと日数を選ぶ
キリマンジャロ登山のルートは7つあり、それぞれ高地順応をしやすいのか、どのくらいの日数が必要なのかが異なります。
詳しくは、こちらの記事で解説していますが、登山ルート7つを高地順応しやすい順に並べるとこのようになります。
- ノーザンサーキットルート
- マチャメルート
- レモショルート
- ロンガイルート
- マラングルート
- シラルート
- ウンブウェルート
1位のノーザンサーキットルートは、8泊9日かかるため高地順応を最もしやすいが、最も費用が掛かります。
一方で、5位のマラングルートは最短4泊5日でいけるため高地順応をしにくいが、最安で行けるというメリットがあります。
費用&日数と高地順応のしやすさはトレードオフであるため、どの程度リスクをとれるのかを考えるのが良いです。
ちなみに、私はお金がなくてかつかつだったので、最安でいけるマラングルート4泊5日を選択しました。その分事前の高地順応トレーニング、ダイアモックスの服用、登山中のペース管理は細心の注意を払いました。
事前にダイアモックスの入手
次に大事なのが、高山病対策としてダイアモックスを入手することです。
ダイアモックスがあることで、キボハット(4000m地点)での高山病の初期症状を緩和し、最終日まで高山病を悪化させることなく登ることができました。
ダイアモックスの入手方法は、
- 事前に日本で処方してもらう
- 現地ツアー会社に手配してもらう
この2つがあります。
私は、事前に日本で処方してもらいましたが、保険適用外であるため2万円以上かかってしまいました。現地ツアー会社との契約の際に、ダイアモックスを欲しいと伝えれば多分込み込みにできたので、後悔しています。
行程中は常にポレポレ
キリマンジャロ登山中にガイドの方から一番言われたスワヒリ語は「ポレポレ」です。日本語では、「ゆっくりゆっくり」とのことです。
キリマンジャロ登山では、日本で見ることのできない景色にテンションが上がり、ペースも早くなりがちです。グッとこらえて、とにかくいつも以上にゆっくり歩くことで高地順応がすすみ、成功確率が上がります。
その他の対策はこちらの記事で詳しく解説しています!
まとめ
この記事では、
- キリマンジャロ登山の成功確率が65%しかないこと。
- 失敗する理由の90%が高山病の悪化であること
- 高山病対策では3つのことが大切だということ
について解説しました!
あなたのキリマンジャロ登山の成功確率が1%でも上がることを願っています!