【2025年1月】マルディヒマールトレッキング体験談(2泊3日+移動)

ネパールトレック
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ポレポレ

高校から登山をはじめ、8年間。
山&旅好きな彼女と、国内外へ。
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はじめに

2025年1月に初のネパールトレッキングでマルディ・ヒマ―ル2泊3日に挑戦しました。終わればあっという間でしたが、準備している時は、あらゆることが不安でした。自分以外にも下記のような不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

  • 空港からカトマンズ市街地の移動方法は?
  • 現地のホテルやSIMカードはどうするの?
  • カトマンズからポカラまで移動方法は?
  • 山小屋の寒さや食事はどうなっているの?
  • 現地ガイドへのチップ支払いはどうなのか?

そこで今回は、自分が事前に調べたこと・実際のトレッキング経験や海外トレッカーから見聞きしたことをもとにまとめました。この記事を読むことで下記の内容が分かるようになります。

  • 空港➝カトマンズ市街地➝ポカラの移動方法
  • 現地ホテルやSIMカードなどの手配方法
  • 2泊3日マルディ・ヒマ―ルの難易度や感想
  • 現地ガイドへのチップの相場と渡し方

 

Day1:成田➝カトマンズ市街地

成田→トリブバン国際空港

成田空港には2時間半前に到着。余裕かと思いきや意外とカツカツだった。というのも、成田⇔カトマンズの直行便は週3本であり、需要が偏るからだ。

すでに50人以上が並び、長蛇の列。

ネパール航空のチェックインをしようとした際に、「支払いが完了していない」と言われたが、問題なくチェックインできた。友人も同様だったので、ネパール航空あるあるではないだろうか。他方、Trip.com経由で予約した友人は問題なくチェックインできていた。

機内食は2回で、計8時間のフライトを経てトリブバン国際空港に到着。

トリブバン国際空港→カトマンズ

入国後、空港内にあるタクシーカウンターでカトマンズ行きのPaid Taxiを手配する。

流れのタクシーの場合は価格交渉のリスクがあると聞いたので、Paid Taxiにしたが乗車前に価格交渉をすれば問題ないのではないだろうか。宿で出合った日本人の人は価格交渉してNPR10000だったと言っていた。

空港からカトマンズ市街地までは距離にして5kmで15分程度で着いた。夕方は渋滞に巻き込まれる可能性があるのでもう少し長い。

宿は、評判の良い「Yakty Yak Hostel」に泊まる。(トレッキング後も再度宿泊したが、清潔感があり安価で、宿の人もとても丁寧だった。南京錠は自分で持っていくスタイルだったため、例えばこのTSAロックなどあると良いと思う。)

なお、Yakty Yak HostelはBooking.comから事前に予約した。

しばらく休憩した後市内散策をしたが、どこもかしこも登山関係の店が多くテンションが上がる。

SIMカードについては市街地の小売店で入手。ネパールの大手通信会社にはNepal TelcomとNcellの2つがあるが、トレッキングに行く場合はNepal Telcomがオススメらしい。ただ、私は見つけられなかったのでNcellを購入。

顔写真は必要なかった一方で、顔写真と指紋、パスポート確認があった。さくっと5分ぐらいで$5だった。

Ncellは登山中使いにくいと聞いていたが、マルディ・ヒマールトレッキングの2日目までは問題なく使用できた。(ちなみに、ランタントレッキングのガイドは皆Nepal Telcomらしい)

夕飯は、ネパール最初のご飯ということで無難に「地球の歩き方」で紹介されていた料理店に向かう。

ネパールと言えばということで、モモを注文。4パターンの食べ方があったが、個人的にはスープで食べるスタイルが好きだった。

 

Day2:カトマンズ市街地➝ポカラ

カトマンズ→ポカラ

ポカラに向けては片道1600円ほどでツーリストバスが出ているが、我々は時間の都合上プライベートジープを使った。プライベートジープではご飯のタイミングやトイレのタイミングをより調整できるためお腹が緩い人などはオススメ。(ちなみに海外では毎回ストッパ下痢止めを持ち歩く。)

7時半から宿泊地近くのカフェで朝食をとる。朝食は簡素なメニューだが、出てくるのが遅くて集合時間がやや遅れる。Whatsupで、旅行代理店に連絡を取るがOKと連絡をいただく。(ちなみに、ポカラのツアー会社はこちらの記事で比較しております)

朝食を食べたら宿に戻り、Private Jeepに乗る。事前にWhatsupで共有してもらっていたナンバープレートと運転手の名前を照らし合わせて乗車。ネパール語のナンバープレートは123・・ではないため読解が難しい。集合時間に遅れてしまったが、PrivateJeepなので時間に融通が利きやすくてありがたい。

カトマンズ➝ポカラの陸路は都市部は基本的に下記のように整備されていたが、山間部になるにつれて道が荒れて通過に時間がかかる。道中1か所、道路工事で泊まっている場所があり時間がかかるが、他の所はスムーズに進んだ。

昼休憩やトイレ休憩は比較的自由に取れる感じで、ドライバーも途中でダルバートを食べていたりした。途中途中に食品店やお土産屋があり見て回るのも楽しかった。

ポカラの入り口には門があるが、門番はいなかった。道が荒れている関係で、落ち着いて睡眠をとることは難しかったが、十分にゆっくりすることができた。

 

ポカラ

ポカラは湖の周りに町が形成されており、空気がおいしい街だった。道中知り合った人もポカラが一番きれいとと言っていた。車で宿まで運んでもらい、一時休憩。

17時前に街中に繰り出す。ちょうど新年祭をしているタイミングで、街中お祭り騒ぎだった

歩いて湖まで向かう。夕焼けに照らされた湖は綺麗だった。

ポカラに訪れた旅行者にオススメしたいのが、「ポカラディズニーランド」(非公認)だ。入場料は無料で、アトラクションごとに支払いが必要なスタイルだ。やや不気味なミッキーが出迎えてくれる。

最大の魅力は、通常の5,6倍で高速回転する観覧車だ。たしかNPR250で乗車することができる。乗客の歓喜の声(悲鳴)が聞こえながら、ギジギシ揺れる観覧車を見るのはなかなか興味深い経験だった。

一通り楽しんだ後、事前に手配をお願いしていた現地ツアー会社のオフィスに向かう。

実施事項としては、

  • 挨拶
  • ツアー内容の確認
  • ツアー料金+ジープ代の支払い
  • 必要な装備の確認(トレッキングポールはここで借りた)
  • 翌日の集合場所・時間の決定

合計で20分ぐらいでささっと終了。

再び街中を散策する。夕食は決起会もかねて豪華に実施。

 

Day3:Rest Camp(2600m)まで

ポカラ➝Dampus(1799m)

この日は、トレッキング開始日で、ポカラ(900m)からトレッキング開始地点Dampus(1799m)までJeepで90分移動、その後トレッキング開始する計画だ。(ちなみにDampusからはプーンヒル・トレッキングとアンナプルナBCトレッキングの拠点ともなっている)

ホテルの朝食を食べた後、宿まで迎えに来てくれたJeepに乗り込む。高山病対策のダイアモックスの利尿作用で水分が失われやすいため、水やスープをたくさん飲むようにアドバイスをもらう。

マルディ・ヒマ―ルトレックを2泊3日の工程で実施し、スタートポイントの標高を上げる必要があるため、車で移動すること90分程度のDampus(1799m)からトレッキングを開始する。

Dampusでは、今回の最終目的地であるマチャプチュレを近くに見ることができる。

Dampus(1799m)➝Rest Camp(2600m)

Dampusでトイレを済ませた後、入山地点や登山開始の掛け声もなく、ぬるっと登山が始まる。ちょっと拍子抜け。

最初の工程は樹林帯で、これといった眺望はないが、ネパールというだけで気分が高まる。ガイドは基本的に自分たちより、だいぶ後ろを歩いていた。

しばらく歩くと、開けてきた。目の前に見えるのがアンナプルナ・サウス。

昼食は途中にあるホテルで1時間ぐらいかけてゆっくり食べる。

メニューの中から自由に注文する形式だった。(今後のすべての食事も似たメニュー表から選ぶためだんだん飽きてくる)

17時頃に標高2600m地点にあるRest Campに泊まる。ホテルの手配はガイドがしてくれた。

ホテルに宿泊客は少なく、イギリス人のベテラントレッカーと交流することができた。

彼に教えてもらったのは下記のTips

  • 10月11月より12月~2月がすいていてオススメ
  • TIMSカードは今チェックされておらず、ACAPのみ必要
  • 2025年1月時点で現地ガイドは必須ではない
  • アンナプルナサーキットが一番オススメ

次回のトレッキングに生かしていく。

 

Day4:Rest Camp(2600m)➝High Camp(3550m)

7:00に日の出とともに、マチャプチュレを拝むことができる。朝食は、Indian Breakfast。ホットティーと揚げパン、カレー風味のジャガイモ炒め、卵を食べることができる。鶏をレストハウスで放し飼いにしているため、新鮮な卵を味わうことができた。

出発前、宿の主人の青年(20歳ぐらい?)とインスタを交換し、トレッキングを開始。

最初は、引き続き樹林帯のような場所を進む。全体的に整備されていて、歩きやすい。

荷運びをするロバと道中、何度もすれ違ったが、ヤクを見ることはできなかった(ヤクは標高4000m前後にしかいないらしい)

昼休憩は、昨日に引き続き1時間ゆっくりとる。昼ごはんの時間が長い事も、ネパールトレックの特徴になるかもしれない。(ちなみに、現地ガイドはほぼ100%ダルバートを食べているため、ダルバートを注文すると提供が速くなるかも)

やがてMiddle Campのロッジにつく。地球の歩き方でも「眺めがよくランチをとると良い。」と紹介されているように本当に眺めが良い。そして現地の犬とよさげな写真を1枚。

High Campまではここから1時間半程度。ハイキャンプ手前ではパノラマが左に広がる稜線歩きができるはずだったが、午後になり雲がかかり見ることが出いなかった。

High Camp(3550m)

本日の宿はHIGH CAMP(3550m)。13:45には着き、ゆっくりする。宿の人が鶏を処すところを目撃する。この日の夕飯のチキンスープに。

寒かったので、ジンジャーレモンティーで温まってから寝る。

 

Day5:High Camp(3550m)➝View Point(4200m)

4:00に起床し、4:30に出発する。朝は耳が擦り切れるような寒さだった。装備に関しては、貴重品や水・防寒具以外はほぼHigh Campに預けていった。ガイドからは、ヘッドライト・サングラス・手袋は持っていくようにアドバイスをもらう。ちなみに、ガイドは手ぶらだった。歩き始めて、服をポンポンしていたので何かと思ったら、サングラスを忘れたらしい。まあ大丈夫やということで、そのまま進んだ。((最終日に身に着けてよかった装備や持っていって良かったものは、こちらでまとめています。)

他登山者も同様の時間帯に出発するため、途中一部列ができる。

日の出前6時過ぎでも、アンナプルナ・サウス(7219m)がくっきり見える。人生で見た山の中で一番高い山だった。ただただそこにある、そんな感じのただずまいだった。

マチャプチュレはまだうっすら暗いままだ。

View Pointは2か所あるが、絶対に4200mのView Pointまで行った方が良い。多くの人は1つ目のFirst View Point で満足し、一緒にいた現地ガイドもここが最終地点だと言っていたが、4200m地点まで向かった方がよい。理由は、チベット仏教前の土着宗教ボン教の呪文が書かれたカラフルなフラッグと写真をとることができるからだ。

ご来光を眺め、写真大会が始まる。十分に満足した後、再びHigh Campに戻っていく。

 

High Camp(3550m)➝Siding(1700m)に下山

9:30ごろ朝食をとる。この日もIndian Breakfastを注文。山頂ではしゃぎすぎて、やや高山病っぽなる。(頭が痛い)

食後すぐに下山を開始した。ずっと天気が良いままだった。途中にはブランコもあり遊ぶことができる。

ヤク+牛の雑種も見ることができた。次は純粋なヤクを見てみたい。

標高差1400mの下山路はずっと階段で、ふくらはぎが超筋肉痛。ガイドが草笛で現地の曲を披露してくれたが、何の曲だったのだろうか。

下山後、たらふく食事をしている間にガイドがJeepを用意してくれた。

Siding(1700m)➝ポカラ

帰りのJeepは道が悪すぎて、画像がブレブレになってしまった。

ポカラまでは片道2時間程度だった。ポカラのレイクサイド付近のホテルまで送迎してもらい、別れ際にガイドにチップを渡す。1日NPR1200が相場と聞いていたので、NPR1500×3日間でNPR4500を渡した。

ポカラではひたすらにゆっくりした。トレッキング中ずっと同じようなご飯だったので、無性に日本食が食べたくなり、「青空 Japanese Restaurant」を訪れる。ラーメンにカツどんに、皆思い思いの一品を頼む。個人的には個々の揚げ出し豆腐激うまなので、ぜひ食べてみてください。

 

まとめ

今回は、マルディ・ヒマ―ルトレッキングについて紹介しました。

ネパールトレッキングの全体像についてはこちらで解説しているのでぜひ見て行ってください。

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