【山小屋泊10泊超】不要なモノは全部捨てた。快適に眠るための「真の必需品」リスト8選

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ポレ鳥(ぽれとり)

「高尾山からキリマンジャロへ」

登山歴8年・元登山ショップ店員。 近所の里山歩きから、憧れの海外登山まで。初心者が一歩ずつステップアップするためのノウハウを丁寧に解説します。

10泊して分かった「快適さ」の正体

 

「初めての山小屋泊、何を持っていけばいい?」

ネットで検索すると出てくる「持ち物リスト」は、もちろん間違ってはいません。

しかし、山小屋で通算10泊以上を過ごしてきた私からすると、「それだと、寝られない夜を過ごすことになるよ…」と思うことが多々あります。

山小屋という特殊な環境で、翌日も元気に歩くために本当に必要なのは、おしゃれな便利グッズではなく、「睡眠の質を高める道具」と「快適な時間を過ごすための道具」です。

今回は、数え切れないほどの失敗を経てたどり着いた、「これさえあれば、どんな山小屋でも快適に過ごせる」という私の最終結論(ファイナルアンサー)を紹介します。


山小屋泊ならではの注意点とは?

テント泊と違って、山小屋泊は「屋根のある場所」で寝泊まりできるため、

・暴風雨や寒さのリスクが減る
・テントやマットなど大型装備を持たなくてよい
・体力消耗が少なく、行動範囲が広がる

といったメリットがあります。

一方で、「設備は最低限」と思っておくことが重要です。
寝具や食事は基本的に提供されますが、

・トイレや洗面設備は簡素
・暖房がないことも多い
・他人と相部屋が基本(プライバシーなし)

といった特徴があります。

装備の観点で注意するべきは、「他人と相部屋が基本(プライバシーなし)」です。

相部屋が基本になるため、
・貴重品管理→サコッシュ
・風邪対策→マスク
・睡眠対策→耳栓/アイマスク
が、大切になります。

【山小屋泊】必要な持ち物リスト8選

装備名 必要な理由・ポイント
モバイルバッテリー 山小屋は基本的に充電できない。寒いとスマホの減りもはやい。
現金 山小屋では現金払いが基本。小銭も含めて準備しておくと安心。
サンダル 小屋内移動用。登山靴を脱いで足を休めるために必須。
マスク 密室環境での感染対策・乾燥対策。呼吸しやすいタイプがおすすめ。
アイマスク 常夜灯や他人のライト対策に。光を遮って安眠を確保できる。
耳栓 いびき・話し声・足音対策。低反発素材の耳栓が快適でおすすめ。
防寒具(ダウン・フリース) 夜間・早朝の冷え込み対策に必須。軽量コンパクトなものを選ぶ。
シュラフカバー 布団の衛生面対策や寒さ対策に有効。防水透湿素材だとなお安心。

 

必要な持ち物リスト8選解説

モバイルバッテリー

まずは、モバイルバッテリーが必須です。

山小屋でも充電できないケースが多く、意外とここが落とし穴です。
山の中で寒く、スマホの充電もみるみる減っていくので必ず持って行きましょう。

 

 

現金(小銭も含む)

山小屋では、ほぼ現金のみ対応です。
食事代、飲み物代、追加布団代など、予想以上に現地で現金が必要になることもあります。
事前に小銭も含めて準備しておきましょう(例:100円玉、500円玉など)

また、山小屋ではビールやおでんなどを販売していることも多く、十二分に楽しむためにも現金必須です。

サンダル

山小屋到着後、登山靴を脱いでリラックスするために必須です。
小屋によっては内履き用サンダルを貸し出していない場合もあるので、軽量コンパクトなマイサンダルを持参すると安心です。

個人的には、一番大事。

サンダルが無いと、ちょっとした移動をする際にもイチイチ登山靴を履きなおさないといけなくなり非常に手間です。

 

マスク

山小屋は密になりやすい環境です。
感染症予防、埃対策、乾燥対策としてもマスクの持参は必須です。
登山中に使用する場合は、呼吸しやすい登山用マスクを選びましょう。

特に、乾燥し喉を傷めることが多いため、マスク必須です。

アイマスク

山小屋内は、夜間も非常灯がついていたり、早朝から人の出入りが多かったりします。
光を遮断して安眠を確保するために、アイマスクは必須アイテムです。
選び方は、フィット感がよく、バンド調整できるものが快適です。

 

耳栓

山小屋泊最大の敵とも言える「いびき・話し声・足音」。
これをシャットアウトして熟睡するために、耳栓は絶対に持っておきたいアイテムです。
おすすめは、低反発素材で耳にフィットするソフトタイプ。予備も数セット持っておくと安心です。

私は、イヤホンして音楽聞きながら眠るケースも多いです。

 

防寒具(ダウンジャケット・フリース)

山小屋の中でも、夜間・早朝は驚くほど冷え込むことがあります。
室内でも寒さ対策は必須。
軽量で収納性に優れたダウンジャケットや、重ね着できるフリースを持参して、快適な夜を過ごしましょう。

サコッシュが無くてもフリースのポケットに、小銭・スマホ・貴重品・ヘッドライトを入れて持ち運ぶと便利です。

シュラフカバー

山小屋では布団が提供されますが、布団の衛生面が気になる場合や寒い時期にはシュラフカバーが役立ちます
結露・湿気防止にもなるため、寝具を清潔に保ちつつ快適に休むために持参しておくと安心です。
選ぶなら、防水透湿素材の軽量モデルがおすすめです。

シュラフカバーは安くても問題ないと考えている派なので、こちらをずっと使っています。

 

まとめ

山小屋泊は、軽くでき、初心者でも挑戦しやすい宿泊スタイルです。
しかし、快適に過ごすためには「小屋任せ」になりすぎず、自分で快適さを確保するための準備が欠かせません。

今回紹介したモバイルバッテリー、現金、サンダル、マスク、アイマスク、耳栓、防寒具、シュラフカバーは、どれも「山小屋ならではの環境」で快適に過ごすために必要なアイテムばかりです。

とくに、耳栓・アイマスク・防寒具は、睡眠の質を左右する重要アイテム。
「持ってきてよかった!」と実感できるので、忘れずに準備しておきましょう。

しっかりと装備を整えれば、山小屋泊は登山の疲れを癒し、
翌朝には最高のコンディションで山を楽しむことができます。

ぜひ万全の準備をして、快適な山小屋泊デビューを迎えてください!