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【2026年最新】富士山登山ガイド|入山料4,000円・装備チェック・山小屋予約まで完全対応

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プロフィール
この記事を書いた人
ぽれとり

登山歴10年。海外20か国。東京でサラリーマンとして働きながら、休暇を使って海外の山を歩いてきました。キリマンジャロ、ネパール、パタゴニア、ニュージーランドなど、これまで訪れた海外トレッキング先での経験をベースに、装備選びから現地手配、費用感まで、実用的な情報を発信しています。モットーは「世界を歩く。現役の、今この瞬間に」。仕事を続けながら、それでも世界の山に行きたい人へ。

はじめに

富士山登頂中の私


富士山に登ろうと思って情報を集め始めると、2026年は驚くほど準備事項が増えていることに気づきます。

入山料4,000円、装備チェック、午後2時のゲート閉鎖、静岡県側のFUJI NAVI事前登録など大きく変わりました。

この記事では、2026年の最新ルールに対応した富士登山の全体像を、公式情報をもとに整理しました。詳細はそれぞれの専門記事に分けているので、関心のあるテーマは個別記事を参照してください。

2026年の富士山、何が変わったか

2026年の富士山登山についての特徴を先に押さえておきます。

全ルート一律で入山料4,000円

これが最大の変更点です。2024年は山梨県側のみ通行料2,000円+任意の保全協力金1,000円でしたが、2025年から山梨・静岡の全4ルートで一律4,000円に統一されました。任意の協力金は廃止され、4,000円に統合されています。

14時〜翌3時のゲート閉鎖

吉田ルートでは午後2時から翌午前3時まで五合目ゲートが閉まります。この時間帯に通れるのは山小屋宿泊予約者のみ。静岡県側3ルートも同時間帯に入山する場合は山小屋宿泊予約が必須です。

事実上、夜通し一気に登る「弾丸登山」は山小屋を予約しない限り物理的にできなくなりました。

装備チェックの実施(吉田ルート)

五合目で防寒具・上下セパレート式の雨具・登山に適した靴の3点が確認されます。揃っていないとゲートを通過できません。

静岡県側はFUJI NAVI事前登録が必須

富士宮・須走・御殿場の3ルートから登る場合、専用アプリ「静岡県FUJI NAVI」で事前登録、eラーニング受講、入山料納付、入山証(QRコード)取得が必要です。

2026年は5月8日午前10時から登録開始しています。

[関連記事:2026年富士山の登山規制まとめ|入山料・ゲート時間・装備チェックを完全整理]

富士山登山の4つのルートと選び方

富士山には4本の登山ルートがあります。それぞれの特徴を整理します。

ルート標高差歩行距離(往復)山小屋数特徴
吉田ルート山梨約1,450m約14km約18軒山小屋・救護所が最も多く、登山道と下山道が別
富士宮ルート静岡約1,350m約8.5km中規模最短距離だが急登。岩場が多い
須走ルート静岡約1,800m約13km中規模緑が多く、下りに砂走り
御殿場ルート静岡約2,300m約19km少ない最も過酷で人が少ない、健脚向け

初めての富士登山なら、吉田ルートが選ばれることが多いです。理由は3つあります。

①山小屋の数が最多で休憩場所が確保しやすいこと
②七合目と八合目に救護所が期間限定で開設されること
③登山道と下山道が分かれていてすれ違いのストレスがないこと。

唯一の難点は混雑です。全体の登山者の6割以上が吉田ルートを使うため、ピーク時には渋滞が発生します。

ただし2026年は人数規制(1日4,000人上限)があるため、過去のような押し合いへし合いは緩和されつつあります。

富士山の登山シーズンと必須手続き

開山期間は2026年7月1日〜9月10日です

気象や残雪により開始が遅れる場合があります。9月中旬以降は山小屋・救護所・トイレがすべて閉鎖されるので、初心者は必ず開山期間内に計画する必要があります。

ルート別の手続きを整理すると次の通りです。

吉田ルート(山梨県)の場合

入山料4,000円を現地払いまたは事前予約システムで決済します。事前予約は任意ですが、予約者には木札(数量限定)が配布されます。山小屋に宿泊予約がある人は、14時以降もゲート通行が可能です。

静岡県側3ルートの場合

登山前に「静岡県FUJI NAVI」アプリで事前登録、eラーニング受講と富士山テスト全問正解、入山料4,000円納付、入山証(QRコード)取得が必要です。当日は現地でQRコードを提示して入山します。スマホがない人は現地で書類記入・eラーニング受講になりますが、所要時間30分程度かかります。

[関連記事:FUJI NAVIとは?静岡県側ルートの事前登録と安全eラーニング解説]

そもそも山小屋は必要か

2026年の富士登山では、山小屋の役割が過去とは違ってきています。「予約すれば便利」というレベルではなく、登り方そのものを左右する位置づけになっています。

山小屋に泊まる主なメリットは3つ。

第一に、14時以降にゲートを通過できること。山頂でのご来光を見るには深夜出発が必要ですが、山小屋予約者しか14時以降にゲートを通れません。日帰りやお昼前出発を考えていない人にとっては、山小屋予約は事実上必須です。

第二に、高山病リスクが下がること。標高2,700〜3,400mで一泊して体を高度に慣らすことで、高山病の発症率が大きく変わります。富士登山の登頂失敗の最大の理由は高山病なので、これは安全面で重要です。

第三に、疲労を分散できること。10時間以上の登山を一気にやるか、半分ずつに分けるかで、足腰への負担も精神的な余裕もまったく違います。

逆に、山小屋を使わない選択肢もあります。日中に登って日中に下る日帰り登山であれば、14時前に下山すれば山小屋なしでも成立します。ただしご来光は見られず、体力的にもハードなので、夏山経験のある人向けです。

「予約は取れなかったが、どうしてもご来光を見たい」という層は、ツアーで山小屋付きパッケージを取るか、キャンセル待ちを狙うことになります。詳しくは別記事で解説しています。

[関連記事:富士山の山小屋が予約取れない時の選択肢|キャンセル待ち・代替策・予約なし登山の現実]

主要な山小屋一覧(吉田ルート)

吉田ルートには登山道沿いに約18軒の山小屋があります。標高別・予約開始日別に主要なものを整理しました。

山小屋位置(標高)1泊2食料金目安2026年予約開始日予約方法
鎌岩館七合目12,000〜15,000円前後ゴールデンウィーク明け公式サイト
東洋館七合目(約3,000m)プラン別(早割あり)5月(要確認)公式サイト
太子館八合目14,000〜16,000円前後5月11〜14日(日程別)公式サイト
白雲荘八合目平日15,400円・金16,500円・土曜割増5月1日 9:30公式サイト
御来光館八合五勺(標高3,450m)17,000円前後5月11日 正午公式サイト
富士一館七合目14,000円前後5月17日 10:00公式サイト
トモエ館八合目部屋タイプ別90日前から公式サイト

料金は2026年シーズンの参考値で、平日/週末/お盆で2,000〜3,000円程度の差があります。詳細・最新情報は各山小屋公式サイトで必ず確認してください。

予約時の注意点

第一に、多くの山小屋が予約時点から5%のキャンセル料を導入しています。業者の重複予約・無断キャンセル対策として2024年以降に広がりました。気軽に「とりあえず予約」はできなくなっています。

第二に、ほぼ全ての山小屋がオンライン予約のみ・クレジットカード事前決済。電話予約や当日支払いは原則できません。

第三に、人気山小屋・週末・お盆は受付開始日の午前中に埋まることが多いです。日程が決まったらすぐ予約が原則。

山小屋の選び方

山小屋を選ぶ判断軸は主に4つあります。

標高(高山病リスクとのバランス)

七合目(標高2,700m前後)に泊まる場合、高山病リスクは比較的低く、安全マージンが大きい選択になります。八合目(標高3,100〜3,400m)に泊まる場合、山頂まで近いので翌朝が楽ですが、寝ている間に高山病を発症するリスクが上がります。

初めて富士山に登る人は、七合目〜八合目下部のあたりが無難な選択肢です。

位置(翌朝のご来光アタックとの距離)

ご来光を山頂で見るには、深夜2時頃には山小屋を出発する必要があります。八合目に泊まれば山頂まで2〜3時間、七合目だと4〜5時間。睡眠時間との兼ね合いで決めます。

部屋タイプ(雑魚寝か個室か)

伝統的な山小屋は雑魚寝(カイコ棚式)が多く、隣の人と肩が触れる距離で寝ます。最近はトモエ館のように全室個室の山小屋も増えていて、料金は高くなりますがプライバシーが確保されます。耳栓・アイマスクがあると雑魚寝でも眠りやすいです。

料金とサービスのバランス

素泊まり、1泊1食付、1泊2食付の3パターンがあります。多くの山小屋は1泊2食付を基本としており、夕食はカレーライスやけんちん汁定食が定番です。

富士山の登山装備の準備

2026年は吉田ルートで装備チェックが実施されるため、装備不足だと文字通り入山できません。最低限必要なのは次の3点です。

防寒具
山頂は真夏でも気温0℃近くまで下がります。フリースや薄手のダウンが必要です。

②セパレート式の雨具
ポンチョや使い捨てカッパでは認められません。透湿防水素材(ゴアテックスなど)の上下別タイプが必須です。

③登山に適した靴
スニーカーは不可。足首を固定するミッドカット以上の登山靴が求められます。

これら以外にも、ザック、ヘッドライト、トレッキングポール、行動食、水、小銭(トイレチップ用)など、揃えるべき装備は多くあります。全部購入すると10万円近くかかるので、初めての場合はレンタルも検討する価値があります。

[関連記事:2026年・富士山の装備チェック対応リスト|ゲートで弾かれないための必須装備]

[関連記事:富士山の服装|8月でも防寒必須・レイヤリングと気温データで解説]

[関連記事:富士山に持っていくヘッドライトの選び方]

費用の目安

2026年の富士登山(東京発着・1泊2日・装備一部レンタル)の費用目安は次の通りです。

項目金額目安
入山料4,000円
交通費(新宿〜五合目高速バス往復)7,000〜10,000円
山小屋宿泊費(1泊2食付)12,000〜17,000円
装備レンタル(フルセット)15,000〜20,000円
現地雑費(トイレ・水・食事・焼印など)4,000〜6,000円
合計約42,000〜57,000円

装備をすべて自前で揃える場合は、初期投資として10万円前後が加算されます。逆に、装備をすでに持っていてレンタル不要であれば、合計は3万円前後まで下がります。

なお、富士山では現金払いが主流です。山小屋の事前決済はクレジットカードですが、現地でのトイレ(200〜300円/回)、売店、焼印などはほぼ100円玉での支払いになります。100円玉を10〜20枚用意しておくと安心です。

[関連記事:2026年・富士山登山の総費用|入山料・山小屋・装備・交通費を全部入れた現実的な予算]

富士山登山の当日の流れ

吉田ルート・1泊2日・ご来光プランの流れを簡潔に整理します。

1日目
10時頃に五合目到着、1〜2時間ほど高度順応してから12時頃に登山開始。16時頃に七〜八合目の山小屋に到着して仮眠。

2日目
深夜2時頃に起床、ヘッドライトを点けて山頂アタック。4時半頃に山頂到着、ご来光。余裕があればお鉢巡り(火口一周、約90分)。8時頃から下山開始、12時頃に五合目到着でゴール。

下山は精神的にも体力的にも一番きついパートです。吉田ルートの下山道は延々と続く砂利のジグザグ道なので、トレッキングポールの使用が推奨されます。

まとめ

2026年の富士山は、過去とは別物です。入山料、装備チェック、ゲート閉鎖、山小屋予約必須化。一つひとつのハードルは高くないですが、「いままで通り」の感覚で挑むと足元をすくわれます。

事前に押さえるべきことは多いですが、逆に言えば事前に押さえておけば登れる山です。

ぜひ富士山登山頑張ってください!