はじめに
みなさん、海外トレッキングの準備でこんな悩みはありませんか?
- 「日本の山小屋と同じ感覚で行って大丈夫?」
- 「テント泊って、どれくらい過酷なの?」
- 「寝袋は絶対持って行くべき?それともレンタル?」
海外のトレイルは、エリアによって「ハット」「ロッジ」「テント」と宿泊形態が大きく異なり、それぞれに独自のルールやマナーがあります 。
そもそも「ハット」「テント泊」とは?
海外トレッキングにおける宿泊は、大きく分けて以下の2パターンがあります。
ハット(山小屋)泊とは?
トレイル上に点在する宿泊施設を利用するスタイルです。
ネパールでは「ティーハウス(ロッジ)」、ニュージーランドでは「ハット」と呼ばれます 。
基本的には屋根の下でベッドや布団が提供されますが、エリアによっては寝袋の持参が必須となる場合もあります 。
テント泊とは?
自分でテントを担いで歩く、あるいはキャンプ指定地に設営されたテントを利用するスタイルです 。
大自然との一体感が最も強く、自由度が高いのが特徴ですが、すべての生活道具を自分で管理する技術が求められます。
ハット vs テント泊:メリット・デメリット比較
それぞれのスタイルには、一長一短があります。自分の体力や目的に合わせて選ぶのがコツです。
| スタイル | メリット | デメリット |
| ハット泊 | ・荷物が軽く、体力の消耗を抑えられる ・悪天候でも安心して眠れる ・他国のトレッカーと交流しやすい | ・数ヶ月前からの予約が必要な場合が多い ・相部屋が多く、周囲の音が気になる ・テント泊に比べて費用が高い |
| テント泊 | ・予約の縛りが緩く、柔軟な行程を組める ・絶景のど真ん中で一夜を過ごせる ・宿泊費を安く抑えられる | ・荷物が重くなり、身体への負担が大きい ・夜間の冷え込みや強風の影響を直接受ける ・設営や撤収の手間がかかる |
スタイル別の必須装備リスト
ハット泊で必要なもの
- サンダル: 重い登山靴を脱いで足を休めることは、翌日の疲労回復に直結します 。
- 耳栓・アイマスク: 相部屋での安眠を確保するための必須アイテムです。
- ヘッドライト: キャンプ地での夜間活動や、暗いうちからの出発に欠かせません 。
- モバイルバッテリー: ロッジの充電は有料で混み合うことが多いため、自前の確保が推奨されます 。
テント泊で必要なもの
- テント一式: パタゴニアなどの強風地帯では、耐風性の高いモデルが必須です 。
- 銀マット&エアマット: 地面からの伝導熱を遮断しないと、体温が奪われ続けて眠れません
- シュラフカバー: 結露による寝袋の濡れを防ぎ、保温層を一枚増やせます 。
- ヘッドライト: キャンプ地での夜間活動や、暗いうちからの出発に欠かせません 。
私の体験談:エリア別のリアルな宿泊事情
これまでに私が経験した、各エリアの宿泊エピソードをご紹介します。
テント泊
- ニュージーランド: 人気ルートの「グレート・ウォーク」にあるテントサイトを利用しました 。NZは検疫が非常に厳しく、持ち込むテントに土や種子が付着していないか空港で厳重にチェックされたのが印象的です 。また、小さな吸血昆虫「サンドフライ」対策が欠かせません
- フィッツロイ(パタゴニア): フィッツロイBC(ベースキャンプ)に宿泊 。とにかく「パタゴニアの風」が強力で、ハードシェルで完全に風を遮断しないと体温が奪われます 。トイレは「ぼっとん方式」ですが、管理が行き届いていました 。
山小屋泊
- キナバル山(マレーシア): 山小屋に到着後、サンダルに履き替えてリラックスできたことで、翌朝の山頂アタックへ体力を温存できました 。
- キリマンジャロ(タンザニア): 最もポピュラーな「マラングルート」は、唯一ハットに宿泊できるルートでした。最終地のキボハット(4,700m)は非常に冷え込み、フリースやダウンを着込んでようやく眠れる環境でした 。
- ネパール: アンナプルナ山塊などのティーハウスを利用 。室内でも非常に乾燥しているため、マスクやのど飴が欠かせない「神アイテム」だと痛感しました 。
登山歴10年の私が選ぶ「神アイテム」
どのスタイルでも必ず持参する、コスパ最強の厳選ギアを紹介します。
| カテゴリ | 推奨アイテム | 理由 |
| 照明 | Black Diamond Spot 400 | コスパに優れ、1時発などのナイトハイクやキャンプ地での生活に不可欠です 。 |
| 肌着 | ミレー ドライナミックメッシュ | 通称「あみあみ」。汗冷えを防ぎ、体温維持と清潔感を両立します 。 |
| 電源 | Anker PowerCore 10000 | スマホの登山アプリや写真撮影で消費する電力をカバーする、軽量大容量の最適解です 。 |
| 衛生 | 厚手のウェットティッシュ | 数日間シャワーが浴びられない環境で、体を拭くだけで精神的な清潔感が保てます 。+1 |
まとめ
海外トレッキングにおいて、「どこで寝るか」を知ることは装備選びの核となります。
エリアごとの特性を理解し、ミニマルかつ高品質な装備で、世界の絶景を楽しみ尽くしましょう!

