【2025年】ネパールトレッキングの全ルートまとめ!ABCやEBCとは?

ネパールトレック
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ポレポレ

高校から登山をはじめ、8年間。
山&旅好きな彼女と、国内外へ。
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ネパールトレッキングの悩みどころはルート決定にあると感じます。10以上のトレッキングルートがあり、かかる日数も人それぞれ、加えて移動手段の選択肢もジープ・バス・飛行機と多様です。結果として、必要な日数を適切に把握できず、ルート決定が遅れるというのはあるあるではないでしょうか。この記事で、全体像を整理して、ネパールトレッキングの参考になればと思います。

 

はじめに

ネパールトレッキングでかかる日数は、下記の2つです。

  • カトマンズ⇔トレッキング拠点の移動時間
  • トレッキング自体にかかる日程

インドや中国から陸路で入国する場合を除いて、ネパールに入出国するためには首都カトマンズのトリブバン国際空港を利用します。そのため、どのトレッキングルートを選択するにしてもカトマンズからのアクセスは考慮する必要があります。

2025年1月にアンナプルナ山塊のマルディヒマールをトレッキングした私の場合、

  • カトマンズ⇔ポカラ:片道8時間(private jeep)
  • トレッキング自体にかかる日程:3日間

となりました。トレッキング自体は3日間ですが、前後移動でそれぞれ1日かかるため実際には丸5日かけてマルディヒマールトレッキングをしたことになります。ガイドブックやツアー会社が提示する日程には前後移動時間が考慮されていない場合があるため要注意です。

つまりは、

トレッキングの前後移動+トレッキング自体の工程=ネパールトレッキングの全日程

です。

 

トレッキング前後移動

3つのトレッキングエリアと拠点

ネパールトレッキングのルートを決める時まず理解するべきなのは、ほぼすべてのルートが下記3つのエリアに大別されるということです。EBC(エベレストベースキャンプトレッキング)はエベレストエリアに、ABC(アンナプルナサーキット)はアンナプルナエリアにあるといった具合です。

 

各エリアには出入り口となる拠点の町があるので、ネパールトレッキングを計画する時には、カトマンズ⇔登山拠点の町までの移動を考えればOKです。

  • アンナプルナエリア:ポカラ
  • ランタンエリア:シャブルベシ
  • エベレストエリア:ルクラ

3つの拠点までの移動

各拠点にはそれぞれ複数のアクセス手段があります。

カトマンズ⇔ポカラの移動

カトマンズ⇔ポカラの移動手段は

  • バス
  • プライベートジープ
  • 飛行機

上記3つがあります。陸路で移動する場合、距離にして140kmですが、道が整備されていないため8時間程度はかかります。(実際に、プライベートジープで移動した際には揺れがひどく寝ることも難しい感じでした)飛行機では30分ですが、気候条件に左右されるため午前中が推奨となります。

カトマンズ⇔シャブルベシの移動

カトマンズ⇔シャブルベシの移動手段は

  • バス
  • プライベートジープ
  • 飛行機
  • ヘリコプター

上記4つがあります。下山でヘリコプターが選択肢に入ってくるのが特徴的です。(イメージほどは高くありません)

カトマンズ⇔ルクラの移動

カトマンズ⇔ルクラの移動手段は

  • バス
  • プライベートジープ
  • 飛行機

上記3つがありますが、一般的には飛行機を使うみたいです。陸路で移動する場合、ルクラまでは未舗装道路が多く、時間がかかります。飛行機では30分ですが、気候条件に左右されるため午前中が推奨となります。

 

※下記トレッキングルートの日数は追って検証します。(参考までに)

トレッキングルート&行程

アンナプルナエリア

アンナプルナエリアは、世界10位の標高(8091m)を誇るアンナプルナIに加え、7000mを超える13座、6000mを超える16座があります。標高を少しずつ上げることができるため高山病の心配も比較的少なく、1泊2日~3週間の工程まで柔軟に計画することができ、道路や宿泊施設も整備されています。特に、アンナプルナサーキットは年々人気が上がっていて、ネパールのトレッカーの6割が訪れると言われています。
ACAP(アンナプルナ保護区入域許可証)の準備が必要。➝カトマンズ/ポカラの役所で自己手配or現地旅行代理店に入手してもらう。
アンナプルナエリアには、ざっと下記のルートがあります。
  • アンナプルナ・サーキット
  • アンナプルナ・ベースキャンプ
  • マルディヒマル・トレック
  • ジョムソン~ムクティナート
  • プーンヒル

 

アンナプルナ・サーキット

  • 日数:10日~21日
  • 難易度:中級~上級
  • 最高到達点:5416m
  • その他特徴:

世界的に有名なルートで、高度順応が必要ですが、トロンパス(5,416m)の絶景、カリガンダキ渓谷など多様な地形と文化と触れることができる。

アンナプルナ・ベースキャンプ

  • 日数:8日~10日
  • 難易度:中級
  • 最高到達点:4130m
  • その他特徴:

アンナプルナの山々にぐるっと囲まれるベースキャンプまで行くことができるのが最大の魅力。日本の、唐沢ヒュッテのようなイメージだろうか。

マルディ・ヒマ―ル

  • 日数:3日~7日
  • 難易度:初級~中級
  • 最高到達点:4517m
  • その他特徴:

2012年にオープンした新しいトレイルで、近年人気が上昇中。比較的短い日程で、抜群の絶景を楽しめる。

➝こちらの記事で2025年1月の経験談を解説しています(coming soon ・・)

ジョムソン~ムクティナート

  • 日数:4日
  • 難易度:初級
  • 最高到達点:3798m
  • その他特徴:

チベットとインドを結ぶ交易路だったジョムソン街道を通ることができるルート。

プーンヒル

  • 日数:4日~5日
  • 難易度:中級~上級
  • 最高到達点:5416m
  • その他特徴:

世界的に有名なルートで、高度順応が必要ですが、多様な文化と自然に触れることができる。

 

ランタンエリア

「世界で最も美しい谷のひとつ」と評されるランタントレッキング。
ランタン国立公園の入園料Rs3000が必要。➝ランタン国立公園内のチェックポストで支払う必要があります。
ランタンエリアには、ざっと下記のルートがあります。
  • ランタントレッキング
  • ゴサインクンド&ヘランブー
  • タマンヘリテイジ・トレイル

ランタントレッキング

  • 日数:7日~10日
  • 難易度:中級
  • 最高到達点:3800m
  • その他特徴:

「世界で最も美しい谷のひとつ」と評されるランタンを経由すると、氷河に接する村(キャンジン・ゴンパ)にたどり着く。キャンジン・ゴンパに荷物を置き、日帰りトレックをすることで標高4985mのツェルゴ・リを踏むことができる。

➝こちらの記事で2025年1月の経験談を解説しています(coming soon ・・)

ゴサインクンド&ヘランブー

  • 日数:8日~11日
  • 難易度:初級~中級
  • 最高到達点:4610m
  • その他特徴:

シャブルベシから南へ8km移動(徒歩で3時間、車で30分)したドゥンチェ起点でトレッキングが開始されます。

タマンヘリテイジ・トレイル

  • 日数:6日
  • 難易度:初級
  • 最高到達点:3165m
  • その他特徴:

タマン族の村々を訪ねあるくことができるトレッキングです。

 

エベレストエリア

標高8848mのエベレストが座する山域をトレッキングするルートになります。シーズンが合えば、エベレストベースキャンプで各国の屈強な登山家がエベレストに登る準備をしている光景を見れるかもしれません。
エベレストエリアでトレッキングをする際には下記2つが必要になります。①サガルマータ国立公園の入場許可証の購入(NPR3000)と②観光サービス手数料(NPR2000)。どちらもルカラ空港から徒歩15分地点で支払うのが一般的です。
エベレストエリアには、ざっと下記のルートがあります。
  • エベレスト・ベースキャンプ
  • ゴーキョ・ピーク

 

エベレスト・ベースキャンプ

  • 日数:12日
  • 難易度:中級
  • 最高到達点:5545m
  • その他特徴:

世界最高峰エベレストのベースキャンプに行くことができる大人気ルート。いつか行ってみたい。

ゴーキョ・ピーク

  • 日数:10日
  • 難易度:中級
  • 最高到達点:5360m
  • その他特徴:

美しい氷河湖を見ることができるルート。EBCに比べて混雑しておらずゆっくりと景色を楽しむことができる。

 

まとめ

今回はネパールのトレッキングルートについて解説しました。

2025年1月の情報をもとにしているので、よろしければ下記2つの記事もご参照くださいませ。

ネパールのトレッキング全体像はこちらの記事。
ネパールのトレッキング装備はこちらの記事。