はじめに
海外トレッキングを検討中の皆さん、こんにちは!
「いつかはヒマラヤを歩きたい」「キリマンジャロの頂上に立ちたい」……そんな夢を抱きつつも、一番の懸念点はやはり「一体、全部でいくらかかるのか?」というリアルなお金の話ではないでしょうか。
2026年現在、円安や現地物価の上昇もあり、海外登山のハードルは決して低くはありません。しかし、手配のコツを掴めば、日本のツアー会社を利用する半額近い費用で一生モノの景色に出会うことも可能です。
この記事では、私が実際に歩いたネパール、ニュージーランド、キリマンジャロ、キナバル、パタゴニアの体験談をもとに、海外トレッキング費用を徹底解説します。
この記事を読むことで、以下の内容が分かります。
- 主要エリア別の総額相場
- 費用の内訳と絶対に削れないカテゴリー
- 10万円単位で安く済ませるための具体的な裏技
- 現地での金銭トラブルを防ぐための注意点
「定年後に……」なんて言っているうちに、体力も予算も足りなくなってしまうかもしれません。
体力のある「今」こそ、具体的な数字を把握して一歩踏み出しましょう
【エリア別】海外トレッキングの総額相場
まず海外トレッキングでかかる費用の「総額」から見ていきましょう。
フライト代、宿泊費、ツアー代をすべて含んだ2026年時点のリアルな目安です。
| エリア | 総期間 | 総額目安(個人・現地手配) | 特徴 |
| ニュージーランド | 1週間 | 約37万円 | レンタカー移動が主。フライトが支出の6割 |
| キリマンジャロ | 1週間〜10日 | 約40万〜50万円 | ガイド・ポーター同伴が義務。チップが必須 |
| ネパール(ランタン等) | 1週間〜10日 | 約25万〜40万円 | 2023年からガイド雇用が原則必須化 |
| キナバル山 | 3泊4日程度 | 約15万〜18万円 | 山小屋予約が最難関。個人手配が最安 |
| パタゴニア | 1週間〜10日 | 約40万〜60万円 | 日本からのフライトが極めて高いが、現地費は安い |
日本の旅行会社経由で参加する場合、上記の金額にプラス30万〜50万円ほど上乗せされるのが一般的です 。安心を買うか、安さを取るかの選択になります。
費用の4大カテゴリー:何にいくら消えるのか?
海外トレッキングの支出は、大きく分けて以下の4つのカテゴリーに集約されます。
① フライト費用(全体の40〜60%)
最も大きな支出です。ニュージーランドの場合、総額37.3万円のうち、約23.2万円(61%)がフライト代でした 。
- 成田↔タンザニア(キリマンジャロ): $1,400〜2,000
- 成田↔オークランド(NZ): 約19.1万円
- 成田↔カトマンズ(ネパール): 週3便の直行便が便利だが、早めの確保が必須
② 現地ツアー・ガイド・入山料
エリアによっては、ガイドの雇用が法律で義務付けられています。
- キリマンジャロ: ツアー料金に約8.5万円の入山料が含まれますが、2026年1月時点でツアー単価は$1,720程度まで値上がりしています。
- キナバル: 山小屋宿泊とガイド確保が必須で、個人手配でもRM2,265〜(約6.8万円)かかります 。
- ネパール: TIMSカード(約2,000ルピー)や地域ごとの登山許可証が必要です 。
③ 宿泊・移動費
- ニュージーランド: 都市部の宿は1泊1.3万円、テント場なら約6,700円と差が激しいです 。
- パタゴニア: カラファテ↔チャルテンのバス移動(約4,900円)など、中距離移動が頻繁に発生します 。
- ネパール: カトマンズ↔ポカラなどの移動は、時間が読めないバスよりプライベートジープ(3人で約$350)が推奨されます 。
④ チップ・雑費
登山後のチップは、アフリカやヒマラヤでは「文化」として確立されています。
- キリマンジャロのチップ相場: ガイド1日20、ポーター6〜10など、1回の遠征で計$200〜400ほど必要になります 。
手配方法でこれだけ変わる!「日本のツアー」vs「現地手配」
手配スタイルによって、費用と安心感のトレードオフが発生します。
| 比較項目 | 日本のツアー会社 | 現地ツアー会社手配 | 完全個人手配 |
| 費用目安 | 70万〜100万円 | 40万〜50万円 | 30万〜40万円 |
| 言語 | 日本語で完結 | 基本は英語 | 英語+高い調査力 |
| メリット | 圧倒的な安心感 | コスパ最強。調整可能 | 自由度が無限大 |
| 適した国 | 初めての海外登山 | キリマンジャロ、ネパール | ニュージーランド |
10万円浮かせる!安く済ませるための5つの鉄則
「海外登山は富裕層の遊び」ではありません。以下の工夫で、費用は劇的に抑えられます。
① フライトは「半年以上前」に確保
ニュージーランド遠征では、半年前に予約することでコストを抑えられました 。キリマンジャロでも、3ヶ月前と2ヶ月前では数万円の差が出ます 。
② 現地ツアー会社と直接交渉(WhatsAppの活用)
日本の仲介を通さず、現地のツアー会社とWhatsApp(海外版LINE)で直接連絡を取りましょう 。
- ネパールのEastern Light Trekは返信が15分以内と速く、良心的な価格設定でした 。
- 交渉のコツ: 「チップ、空港送迎、前後泊」をすべて込みにした金額で交渉し、必ず書面(チャット履歴や領収書)に残すことが重要です 。
③ クレジットカード付帯の保険を活用
「エポスカード」などの海外旅行傷害保険(最大3,000万円)が付帯するカードを賢く使えば、数万円かかる掛け捨ての保険代を浮かせられます 。ただし、高度な登攀(ピッケル・アイゼン使用)が含まれる場合は対象外になることもあるため注意が必要です 。
④ 「4人グループ」で固定費を割る
移動費(レンタカー、ジープ、ヘリ)は人数で割るのが最も効果的です。
- ニュージーランド: レンタカーやガソリン代を4人で分割し、1人あたりの移動費を最小化しました
- ネパール: ヘリ下山は1機$2,080。5人で乗れば1人約6.2万円まで下がります 。
⑤ 装備は「国内」で揃えて使い回す
現地でのレンタルも可能ですが、サイズが合わなかったり防寒性能が低かったりするリスクがあります 。国内登山で使い慣れた道具を揃えておくことが、長期的に見て「安物買いの銭失い」を防ぐコツです 。
知らないと損する!現地での支払い・両替の注意点
お金を準備する際、以下のポイントを押さえておかないと現地で詰みます。
- キャッシュ(米ドル)が最強: ネパールの現地ツアーでは、クレカ払いにすると4%の手数料を上乗せされることがあります 。キリマンジャロでも、米ドル現金が最も有利です 。
- パタゴニアの両替マジック: エル・チャルテンでは、銀行よりもアイスクリーム屋やスーパーの方が両替レートが良いという不思議な現象があります 。
- チップのトラブル回避: キリマンジャロでは、事前にチップ代を合意していても、現場で「もっと欲しい」と要求されるトラブルが絶えません 。ストレスを避けるなら「チップ代も含めたツアー代金」として会社に一括で支払う設定にするのが無難です 。
- ネパールルピーの持ち出し禁止: 外務省の規定により、余ったルピーは国外へ持ち出せません。空港での再両替は外貨不足でできないこともあるため、市内で使い切るか両替しておくのが鉄則です 。
まとめ
2026年の海外トレッキング費用は、「手配の自動化を捨てる代わりに、数十万円の節約と深い旅の経験を得る」というスタイルが主流になっていると感じます。
最後におさらいです。
- NZ・パタゴニア:完全個人手配で航空券と宿を最優先で確保する。
- キリマンジャロ・ネパール:信頼できる現地ツアー会社とWhatsAppで直接繋がる。
- 共通:フライトは半年前に。保険はクレカ付帯を活用。
私の経験上、最も後悔するのは「お金がかかるから」と諦めることではなく、「あの時、無理してでも行っておけばよかった」という体力の衰えを感じた瞬間です。
まずは、Skyscannerで半年後のフライトを検索することから始めてみませんか?


