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ファミリー登山テントの選び方|3〜4人用山岳テントの主要モデルと現実的な選び方

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プロフィール
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ぽれとり

登山歴10年。海外20か国。東京でサラリーマンとして働きながら、休暇を使って海外の山を歩いてきました。キリマンジャロ、ネパール、パタゴニア、ニュージーランドなど、これまで訪れた海外トレッキング先での経験をベースに、装備選びから現地手配、費用感まで、実用的な情報を発信しています。モットーは「世界を歩く。現役の、今この瞬間に」。仕事を続けながら、それでも世界の山に行きたい人へ。

はじめに

家族や仲間と一緒に山でテント泊をしたいと考えたとき、まず迷うのが「何人用のテントを選ぶか」だと思います。

「家族4人だから4人用」「3人だから3人用」と単純に決めてしまうと、いざ稜線のテント場に着いてから「区画に入らない」「想定より荷物の置き場が狭い」といった事態に直面することがあります。登山用テントは、オートキャンプ用テントとは前提が違うため、人数表示の見方も少し違います。

私自身はこれまで、モンベルのステラリッジテント2型(2人用)を中心に使ってきました。ペアでのテント泊が主で、3人以上の家族用・グループ用テントは所有していません。ただ、学生時代のワンゲル部では複数人で山に入る機会があり、グループ用の共同テントを使った経験はあります。

この記事では、3〜4人用の山岳テントについて、各メーカーの主要モデルのスペックを整理した上で、子連れ家族・グループ登山でテントを選ぶときに押さえておきたい判断軸をまとめます。

私自身がファミリーテントを使い込んでいるわけではないので、各モデルの細部の使用感は、メーカー公式情報と各モデルのレビュー記事を整理する形で書きます。最終的にどれを選ぶかは、ご自身の使い方・人数構成・予算で判断してもらえればと思います。

この記事の想定読者

3〜4人用の山岳テントを検討する人には、いくつかの層があります。

想定読者状況重視する判断軸
子連れファミリー登山者親+子ども1〜2人で山に登りたい居住性・設営の簡単さ・価格
大学サークル・山岳会共同テントとして3〜4人で使いたい重量配分・耐久性・コスパ
グループ縦走者友人3〜4人で縦走したい重量・収納サイズ・前室の広さ
カップル+α普段は2人だが、たまに3人で使いたい流用性・無駄のないサイズ

層が違えば、選ぶべきテントの方向性も少しずつ違います。記事の後半で、シチュエーション別の選び方も整理します。

ファミリー登山テントを選ぶ前に知っておきたいこと

主要モデルを見ていく前に、3人以上の山岳テントを選ぶときに前提となる事実をいくつか整理しておきます。これを知らずに選ぶと、買ってから後悔することがあります。

1. 「山岳用4人テント」と「キャンプ用4人テント」は別物

家電量販店やアウトドアショップで売られている「4人用テント」の多くは、オートキャンプ用です。車で運ぶ前提で作られているため、重量が5〜10kg以上ある一方で、立ったまま中で着替えられるほど居住空間が広いのが特徴です。

一方、登山用の「4人用テント」は、自分たちで稜線まで背負って運ぶことが前提です。代表的なモデルでも、重量は2kg前後に抑えられています。当然、室内空間はキャンプ用より狭く、座って過ごすことが基本になります。

観点山岳用4人テントキャンプ用4人テント
重量2kg前後5〜15kg
室内高約120cm前後(座って過ごす)180cm前後(立てる)
耐風性稜線の強風を想定平地のそよ風を想定
価格帯5〜10万円台1〜5万円台
設営場所区画制テント場フリーサイトのオートキャンプ場

家族でテント泊登山をする場合は、必ず山岳用のモデルを選ぶ必要があります。

2. 北アルプスなどの区画制テント場では、4人用が張れないことがある

これは見落とされやすい重要な点です。

北アルプスなど人気のテント場の多くは、地面に石や杭で区画が決められていて、その中にテントを張ります。一区画のサイズはテント場によって違いますが、おおむね2〜3人用テントを想定した広さに作られていることが多いです。

実際、ある程度経験のあるテント泊愛好者の中でも、「4人用以上は、北アルプスなどの区画サイトではまず張れない。最大でも3人用が限度」という見方は珍しくありません。涸沢のテント場のように、岩だらけの斜面に番号付きの区画が割り振られている場所では、1〜2人用テントしか張れないスペースも多くあります。

つまり、家族4人で登山テント泊をする場合、現実的な選択肢は次のいずれかになります。

  • 3人用テント1張に、4人で詰めて寝る(子どもが小さい場合に現実的)
  • 2人用テント2張に分けて、荷物と人を分散する
  • 区画にゆとりのあるテント場(北八ヶ岳の双子池、上高地小梨平など)を選ぶ
  • フリーサイトのキャンプ場併設の登山口を選ぶ(立山雷鳥沢など)

「家族4人だから4人用テントを買えばいい」と単純に決めるのではなく、行きたい山域のテント場事情を先に確認する習慣をつけておくと、無駄な買い物を避けられます。

3. 「N人用」表示は荷物を含めると一段窮屈になる

これは2人用や1人用テントにも共通しますが、3〜4人用でも同じです。

各メーカーが表示する「3人用」「4人用」は、人だけを並べたときに寝られる広さを示しています。テント泊登山では、各自のザック・登山靴・濡れた雨具などをテント内・前室に置く必要があるため、人数ぴったりで使うとかなり窮屈になります。

たとえばファイントラックのカミナドームは、公式サイトで「使用人数は、荷物をテント内に入れることを想定した上で快適に使える人数を表示しています」と明記しています。一方、アライテントのエアライズ3は「3人用(最大4人)」という表記で、3人なら快適、4人だと詰めて寝る前提という設計思想です。

メーカーによって「N人用」の意味合いが少しずつ違うので、購入前に各社の表記方針を確認することをおすすめします。

4. 重量配分が3人以上テントの最大のテーマ

ソロ用なら自分だけで運びますし、2人用ならカップルや友人と分担しても1人あたりの追加重量は知れています。しかし、3人以上テントは話が変わってきます。

3〜4人用の山岳テントは、重量2kg前後・収納サイズも大きめです。これに加えて、ペグ・ガイライン・グラウンドシート・テントマットなどを合わせると、テント関連だけで3kg近くになります。

3人で分けるなら1人約1kg、4人で分けるなら1人750g程度ですが、子連れの場合は実質的に親が大半を担うことになります。「子どもがどこまで担げるか」「親同士の荷物配分はどうするか」を事前に話し合っておくと、当日のテンションが落ちずに済みます。

3〜4人用山岳テントの主要モデル

ここからは、ファミリーやグループで使える3〜4人用の山岳テントを、国産メーカーを中心に整理します。

スペックは2026年5月時点の各メーカー公式情報を参照していますが、価格や仕様は変わる可能性があるため、購入前には必ず最新情報をご確認ください。

なお、山岳用の3人以上テントは、主要メーカーのラインナップが限られます。今回取り上げる3モデル(ステラリッジ3型・4型、エアライズ3、カミナドーム4)が、国産山岳テントの3〜4人用としての主要選択肢になります。

主要モデル一覧

モデル定員総重量構成設営方式入口
モンベル ステラリッジテント3型3人1.75kg(本体+別売フライ+ペグ等)本体・フライ別売吊り下げ式短辺1
モンベル ステラリッジテント4型4人約2.2kg(本体+別売フライ+ペグ等)本体・フライ別売吊り下げ式短辺1
アライテント エアライズ33人(最大4人)2,070g(本体+フレーム+フライ、付属品約220g別)本体・フライセットスリーブ式短辺1
ファイントラック カミナドーム44人1,990g(本体+フレーム+フライ+ガイライン・収納袋・ペグ8本)本体・フライセットスリーブ+グロメット式長辺2

価格は販売チャネル・時期により変動するため、各メーカー公式サイトおよび正規販売店でご確認ください。参考までに2026年5月時点の市場価格帯の目安を後述します。

モンベル ステラリッジテント3型・4型

国産山岳テントの定番、モンベル・ステラリッジテントの3人用・4人用モデルです。

ステラリッジテントは、本体・レインフライ・スノーフライがそれぞれ別売りになっています。これは「夏は本体+レインフライ」「冬は本体+スノーフライ」というように、シーズンによって組み合わせを変えられるシステム設計の思想です。3シーズンで使う場合は、本体とレインフライを揃える必要があります。

主な特徴を整理します。

  • 本体は通気はっ水加工の高強力ポリエステル(10デニール)素材
  • フライ別売(レインフライ430g、スタッフバッグ込み440g、テント3用)
  • 吊り下げ式のオートセットアップ・スリーブエンドで、強風下でも素早く設営可能
  • 別売のスノーフライで冬季にも対応(積雪期使用には別途冬用フライが必要)
  • ポール径Φ9.6mm

ステラリッジ3型の重量は、本体+ポール+ペグ等で1.32kg、本体に別売レインフライを加えた総重量が1.75kg(ペグ・張り綱・スタッフバッグ含む)です。4型はそれよりやや重く、本体+別売フライの総重量で約2.2kgになります。

項目ステラリッジ3型ステラリッジ4型
定員3人4人
本体重量(ポール含む)1.12kg(1.32kg)1.28kg(1.48kg)
別売フライ込み総重量1.55kg(1.75kg)約2.0kg(約2.2kg)
ポール径Φ9.6mmΦ9.6mm
構成本体・レインフライ別売本体・レインフライ別売
出入口短辺1か所短辺1か所
対応シーズン3シーズン(冬は別売スノーフライ)同左

ステラリッジ3型・4型は、出入口が短辺(幅の狭い側)にあります。これは強風下で設営しやすい・狭いスペースでも張れるというメリットがある一方、前室が狭めで、人数が多いと靴の置き場や調理スペースに気を使うことになります。

なお、モンベルからは2026年春に「ステラリッジ テント トレール」シリーズが新登場しました。長辺入口・広い前室を採用したモデルですが、現在1型・2型のみのラインナップで、3人以上の大型モデルは展開されていません。ファミリー用途では従来のステラリッジ3型・4型を選ぶことになります。

アライテント エアライズ3

アライテント(ブランド名RIPEN)のエアライズシリーズの3人用モデルです。エアライズは1987年に初代が発売されて以来、日本の山岳テントの代表格として長く支持されてきました。

「3人用(最大4人)」という定員表記で、3人なら快適、4人だと詰めて寝る設計です。

主な特徴を整理します。

  • ダブルウォール・スリーブ式・自立式の3シーズンテント
  • 豊富なオプション(冬用外張、カヤライズ、DXフライシート)で4シーズン対応
  • フライシート色は2色(オレンジ、フォレストグリーン)
  • 重量約2,070g、本体メーカー希望小売価格49,800円(税込価格は販売店により変動)

エアライズの設計思想は「人力移動のためのコンパクトなテント」です。不必要な要素を削ぎ落としたシンプルな構造ですが、厳選された素材で強度を維持しています。

スリーブ式のため、設営時にポールを布の筒に通す手間がある反面、強風時の安定性は吊り下げ式より優れるとされます。

項目スペック
定員3人用(最大4人)
重量(本体+フレーム+フライ)約2,070g
付属品(ペグ・張り綱)重量約200〜220g
サイズ間口185×奥行220×高さ115cm
本体素材28デニールリップストップナイロン
フライ素材30デニールリップストップナイロンPUコーティング
フレームNSL9.6フェザーライト(DAC社製)
出入口短辺1か所
メーカー希望小売価格49,800円
市場価格目安(2026年5月時点)7万円台

エアライズには「ライズシリーズ」と呼ばれる兄弟モデルがあり、その中でトレックライズは長辺側に出入口がある別系統のテントです。3人用クラスでは現在のラインナップはエアライズ3が中心になります。

ファイントラック カミナドーム4

国産アウトドアブランド・ファイントラックの軽量山岳テントシリーズの4人用モデルです。

カミナドームは「あきらめない軽量テント」というキャッチフレーズで、軽量性・耐久性・居住性をすべて高いレベルで両立させることを目指したテントです。

主な特徴を整理します。

  • 自立式・ダブルウォールで4シーズン対応
  • 異なる径のポール(クロスポール)を用いた独自構造で、頭上空間が広い
  • 長辺側に出入口を2か所配置、前室も2つで荷物の置き場に余裕あり
  • 張力のかかる各辺に超高強力イザナス®(旧ダイニーマ®)テープを縫い込み、軽量でも剛性を確保
  • 本体重量1,840g、ガイライン・収納袋・ペグ8本を含む総重量1,990g

カミナドーム4の最大の特徴は、4人用テントとしては最軽量クラスでありながら、長辺側に2つの出入口・2つの前室があることです。グループでの出入りや荷物の置き場に余裕があり、居住性は4人用としては最も高い部類に入ります。

なお、カミナドームシリーズのラインナップは1人用・2人用・4人用の3モデルで、3人用は展開されていません。3人で使いたい場合は、カミナドーム4を選ぶか、別メーカーの3人用を選ぶかの判断になります。

項目スペック
定員4人
本体重量1,840g
総重量(ペグ等含む)1,990g
サイズ間口210×奥行220×高さ120cm
出入口長辺2か所
前室長辺2か所
アウター素材15デニール66ナイロンリップストップ
インナーボトム素材30デニール66ナイロンリップストップ
市場価格目安(2026年5月時点)10万円台

価格は高めですが、4人用山岳テントでこの軽さと居住性を両立しているモデルは少なく、長く使うことを考えれば検討に値するモデルです。一方で、グロメット式のポール装着方式は、エアライズのスリーブ式に比べて強風下での設営が難しいという指摘もあります。

ムーンライトテントについての補足

モンベルの「ムーンライトテント」は、設営が簡単で歴史のあるロングセラーモデルです。以前は1, 2, 3, 5, 7, 9型のラインナップで登山者向けに展開されていましたが、2020年のリニューアルで、現行ラインナップは1型・2型・4型の3モデルとなりました。

このリニューアルで、ムーンライトテントは登山向けからファミリーキャンプ向けへとコンセプトが大きく変わっています。新型ムーンライトテント4の総重量は5.56kg、価格は84,700円(税込)で、4人用としては「ファミリーキャンプのベースキャンプ」「カヌーツーリング」などを想定した設計になっています。

つまり、現行のムーンライトテント4を、稜線まで担いで上がるファミリー登山に使うのは、重量面で現実的ではありません。「家族で本格的な登山テント泊をする」場合は、上で紹介した3つ(ステラリッジ3型・4型、エアライズ3、カミナドーム4)が主要選択肢になります。

ムーンライトテントは、低標高のキャンプ場や、車で乗り入れできるベースキャンプ地で家族と過ごす用途には向いていますが、「登山用テント」のカテゴリで考えるなら別物として扱うのが分かりやすいです。

用途別の選び方

ここまでの主要モデルを踏まえて、シチュエーション別にどう選ぶかを整理します。

子連れ家族(親+子ども1〜2人)の場合

子どもが小学校低学年以下なら、3人用テント1張で家族3人が寝るのが現実的です。ステラリッジ3型・エアライズ3あたりが候補になります。

子どもが2人いて家族4人になる場合、4人用テントを買うより、2人用テント2張に分ける選択肢のほうが、テント場での区画事情や荷物配分の面で扱いやすい場面が多いです。「親+子ども1人」のペアを2組作る形で、テントを2張使うイメージです。

子どもがある程度大きく(中学生以上)、自分の荷物を全部担げるなら、軽量4人用テント(ステラリッジ4型・カミナドーム4)を1張という選択もあります。ただし、北アルプスなどの区画制テント場では張れる場所が限られるため、行きたい山域を先に確認しておく必要があります。

大学サークル・山岳会の共同テント

3〜4人でローテーションしながら使う想定なら、耐久性と汎用性を優先する選び方になります。

オーソドックスな選択は、ステラリッジ3型かエアライズ3です。どちらも国産メーカーの定番で、修理やオプションの調達がしやすく、長期間使い込む前提に向いています。

予算に余裕があれば、カミナドーム4のような居住性重視のモデルも候補になります。サークル内で複数のテントを並べて使う場面で、1張だけ広めのテントがあると、調理や打ち合わせのスペースとして活用できます。

友人グループでの縦走

3〜4人で縦走する場合、重量配分が最大の検討事項になります。

各自が個別にソロ用テントを持つほうがトータル重量は重くなりますが、稜線上のテント場での区画問題を回避できるメリットがあります。一方、共同テントを1張にまとめると、グループ内でテント設営担当・調理担当を分けることで効率化できます。

「全員がテント泊初心者」なら、各自ソロ用テントのほうが失敗のリスクが低いです。「経験者が1人以上いる」なら、共同テント1張で運用するほうがコストも軽量化も有利になります。

カップル+たまに3人で使いたい場合

普段は夫婦・カップルで2人テントを使い、たまに友人や子どもを連れて3人で使いたい、というニーズもあります。

この場合は、3人用テント1張で常に使うより、2人用テントを基本に、3人で使う回数が増えてきたら3人用に買い換える、または2人用を2張持つという選択のほうが現実的だと思います。私自身もステラリッジ2型を使い続けていますが、ペア中心の使用で困った場面はほとんどありません。

一般的なキャンプ用テントを登山に持ち込むのは避ける

最後に、繰り返しになりますが重要なポイントです。

ホームセンターやアウトドア量販店で2〜3万円台で売られている「4人用ドームテント」を、ファミリー登山に持っていく選択は避けたほうが安全です。

理由は以下です。

  • 重量が5kg以上あり、自分たちで稜線まで運ぶのが現実的でない
  • 耐風性が稜線の強風(風速15m/s以上)を想定していない
  • 自立式でないモデルや、ペグが効きにくい構造のモデルが混じっている
  • ポール素材によっては衝撃で割れやすく、稜線で破損するとリカバリーが難しい

家族で山に登るなら、登山用品店で山岳用テントを選ぶことを強くおすすめします。価格は高くなりますが、安全面の差は大きいです。

買う前にチェックしたい4つのこと

最後に、購入前に確認しておきたいことを整理します。

1. 行きたい山域のテント場事情

買う前に、まず行きたいテント場の区画事情を確認します。北アルプスの主要テント場は区画制で、3人用以上が張りにくい場所が多いです。一方、北八ヶ岳の双子池、上高地小梨平、立山雷鳥沢などは、比較的ゆとりのあるテント場です。

「家族4人で行きたい山がある」のなら、その山のテント場の写真や口コミを事前に調べておくと、必要なテントのサイズが見えてきます。

2. 重量配分(誰が何を持つか)

3人以上用テントは、テント本体だけで2kg前後、ペグ・グラウンドシートを含めると3kg近くになります。誰が運ぶかを事前に決めておくこと、子連れなら親が担う前提で、他の装備(寝袋・マット・食料)とのバランスを取ることが必要です。

3. 試し張りの機会

実店舗で試し張りができれば、購入前に必ず確認することをおすすめします。モンベル直営店・好日山荘・石井スポーツなど、山岳テントの実物を展示している店舗で、サイズ感・出入口の使い勝手・前室の広さを実際に見ることができます。

レンタル(やまどうぐレンタル屋・そらのしたなど)で1〜2回使ってから購入する、というステップを挟むのも、後悔しない買い物の方法です。

4. メンテナンス・修理体制

ファミリー用テントは、子どもの出入りで生地に負荷がかかったり、ペグを失くしたりと、トラブルが起きやすいギアです。

国産メーカー(モンベル・アライテント・ファイントラック)は、フレームの修理やパーツの取り寄せがしやすく、長期的な所有を前提とすると安心感があります。海外メーカーのテントは、輸入代理店経由の修理対応になるため、時間とコストがかかる場合があります。

まとめ

3〜4人用の山岳テントを選ぶときの考え方を整理します。

  • ファミリー登山では、「家族の人数=テントの定員」と単純に決めず、行きたい山域のテント場事情を先に確認する
  • 北アルプスの区画制テント場では、3人用が現実的な上限になることが多い
  • 家族4人なら、2人用テント2張に分けるという選択肢も実用的
  • 山岳用テントとキャンプ用テントは別物。ファミリー登山には必ず山岳用を選ぶ
  • 国産山岳テントの3〜4人用は、ステラリッジ3型・4型、エアライズ3、カミナドーム4が主要選択肢
  • モンベルのムーンライトテントは2020年リニューアル以降、ファミリーキャンプ向けに再定義されたため、稜線へ担ぎ上げる用途には向かない
  • 試し張り・レンタルで実物を確認してから購入すると失敗が少ない

私自身は2人用テントしか使ってきていませんが、ワンゲル部時代の経験から、グループでの共同テント運用は「テントを誰が持ち、誰が立てるか」のチームワークがそのまま快適さに直結すると感じています。ファミリーやグループでの最初のテント泊は、無理のない山域・テント場から始めるのが、楽しい思い出を残す近道だと思います。

次の山行で、家族や仲間と過ごすテント泊が、いい時間になることを願っています。


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