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モンベル・ステラリッジテント2型を5年使ってわかったこと|ペア用途と海外2か国持参の実体験レビュー

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プロフィール
この記事を書いた人
ぽれとり

登山歴10年。海外20か国。東京でサラリーマンとして働きながら、休暇を使って海外の山を歩いてきました。キリマンジャロ、ネパール、パタゴニア、ニュージーランドなど、これまで訪れた海外トレッキング先での経験をベースに、装備選びから現地手配、費用感まで、実用的な情報を発信しています。モットーは「世界を歩く。現役の、今この瞬間に」。仕事を続けながら、それでも世界の山に行きたい人へ。

はじめに

「ステラリッジテント2型ってぶっちゃけどう?」

モンベルのステラリッジテントは、日本の山岳テント場で最も多く見かけるテントの1つです。フライシートの色とりどりの2人用テントが山小屋脇のテント場に並んでいる光景を、見たことがある人も多いと思います。

私が現在使っているのは、ステラリッジテントの2型(2人用)です。学生時代のワンダーフォーゲル部に入った時に購入し、それから5年使ってきました。

私のステラリッジ2の使用履歴:

  • 国内:北アルプス(赤牛岳の縦走を含む)・北海道で複数回
  • 海外:ニュージーランドのルートバーントレック、パタゴニアのフィッツロイ周辺(エルチャルテン側)
  • 累計のテント泊:30〜50回ほど
  • 用途:ペア・グループ中心、ソロでも使用

この記事では、ステラリッジテント2を使ってきた経験から、良かった点と気になった点の両方を書いていきます。購入を検討している人の参考になればと思います。

ステラリッジテントの基本スペック(2026年現行モデル)

本体とレインフライは別売り

ステラリッジテントは、本体とレインフライ(フライシート)が別売りになっています。これは他の山岳テントブランド(アライ・カミナドーム・タニなど)とは異なる仕様です。

特徴:

  • 本体は1色(ホワイト)
  • レインフライは4色から選べる
  • フライシートだけを買い替えることもできる

2026年5月時点のレインフライ4色:

  • サンライトイエロー
  • ピーコック(青系)
  • オフホワイト
  • タイム(緑系)

テント場で自分のテントを見分けやすくするために、好みの色を選ぶ人が多いです。

スペック数値(ステラリッジテント2型)

項目仕様
本体重量1.28kg(本体のみ)
本体+別売レインフライ1.49kg
総重量(ペグ・張り綱・スタッフバッグ含む)約1.49kg〜1.69kg
設営時サイズ奥行210cm×幅130cm×高さ105cm
本体素材10デニール高強力ポリエステル(通気撥水加工)
フロア素材30デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ(耐水圧1,500mm、ウレタンコーティング)
レインフライ素材20デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ(耐水圧1,000mm、ポルカテックス®加工)
ポールアルミニウム合金、Φ8.5mm
価格(2026年5月時点、税込)本体36,300円程度+レインフライ13,200〜14,300円=合計約5万円

参考までに、1型(1人用)は本体+フライで約4.3万円、3型(3人用)・4型(4人用)などもラインナップされています。

設営方式は吊り下げ式

ステラリッジは、独自の吊り下げ式設営方式を採用しています。

設営方式の比較:

設営方式仕組み主なモデル
吊り下げ式インナーテントのフックをポールに引っかけるステラリッジ、タニ オズモ
スリーブ式ポールを管に通すエアライズ
グロメット式ポール先端を金属穴に差し込むカミナドーム

吊り下げ式のメリット:

  • 強風時にも素早く設営できる
  • テント本体をペグダウンしてからポール装着可能
  • 強風で本体が飛ばされるリスクを減らせる

ステラリッジ2を選んだ理由

私がステラリッジ2を選んだのは、学生時代のワンダーフォーゲル部に入った時です。主な選定理由は次の3つです。

1. 部の先輩・同期で使っている人が複数いた

何かトラブルがあった時に相談しやすく、設営のコツも教えてもらえる環境でした。とはいえ、部内でステラリッジが多数派というわけでもなく、せいぜい複数人程度の使用率でした。ワンゲル部内ではブランドが分散していた印象です。

2. ペアでも使いたかった

ワンゲル部の山行ではペアやグループでの使用が中心になることが多く、2型(2人用)を選ぶのが自然でした。ソロで使うときも、荷物を中に置いて広く使えるので、結果として汎用性の高い選択になりました。

3. モンベルの店舗網と修理対応の安心感

モンベルは全国に直営店があり、修理対応もしやすいブランドです。学生時代から長く使うことを考えると、サポート体制は重要な判断軸でした。

国内での使用経験

私が国内でステラリッジ2を使ってきた主な山域:

  • 北アルプス(縦走)
  • 北海道(縦走)

北アルプスの縦走(4泊5日)

北アルプスの中でも、赤牛岳は人があまり入らない山域です。読売新道経由のロングルートで、テントを背負って4泊5日の縦走をしたことがあります。

このときの感想:

  • 装備一式(テント・シュラフ・マット・食料・水・バーナーなど)を背負っての縦走
  • テントの重量1.49kgは荷物全体の中で大きな比重を占めた
  • ペアで使うことを前提にしていたため、2人で重量を分担できたのが大きかった
  • 4泊5日の連続テント泊で、設営・撤収を毎日繰り返す中で、吊り下げ式設営の早さがメリット
  • 疲れた状態でテント場に着いても、10〜15分で設営が終わる

北海道での縦走

北海道の山岳エリアでも、ステラリッジ2を使ってきました。

特徴:

  • 本州とは違う気候(夏でも夜間の気温が低い、霧が出やすい、ヒグマへの注意が必要など)
  • 3シーズン用山岳テントとして必要な性能は十分備わっている
  • 北海道の山岳エリアは天候が急変しやすく、雨天時の設営・撤収の早さが効く
  • フライシートの撥水性能(ポルカテックス®加工)で、雨の中でも内部までは浸透しにくい

ペア・グループでの使用が中心

国内での使用は、ペアまたはグループでの使用が中心で、ソロでの使用は少数派でした。累計30〜50回のうち、ペア・グループ使用が大半です。

  • 2型は2人で寝るとぴったりサイズ
  • ソロで使うときは荷物をテント内に入れて広く使える
  • 結果として汎用性の高いサイズ選択になった

海外での使用経験

ステラリッジ2は、海外トレッキングにも持参しました。

ニュージーランド・ルートバーントレック

ニュージーランドのグレートウォークの1つ、ルートバーントレックでステラリッジ2を持参しました。

グレートウォークの基本情報:

  • ニュージーランドのDOC(自然保護局)が認定する10コースの長距離トレッキング
  • 基本的にはハット(山小屋)予約制
  • ハット予約が取れなかったときの保険、またはキャンプサイト利用で、テント持参

ルートバーンでの体験:

  • 夜に蚊のような小さな虫がテント内に入ってきた経験
  • ニュージーランドのキャンプサイトには、サンドフライなどの小さな虫がいる場所もある
  • ダブルウォール構造のテントが有利だと実感
  • ステラリッジはダブルウォール設計で、フライ側のメッシュベンチレーションで換気しつつ、インナーで虫の侵入をある程度抑える構造
  • それでも侵入された経験から、虫の多いエリアでは追加のメッシュ対策が必要かもしれない

パタゴニア・フィッツロイ周辺(エルチャルテン側)

パタゴニアのアルゼンチン側、エルチャルテンの街を拠点としたフィッツロイ周辺のトレッキングでも、ステラリッジ2を持参しました。

エルチャルテン側のテント場の特徴:

  • 予約不要・無料(ポインセノット等)
  • 自前のテント持参 or エルチャルテンの街でレンタルから選択
  • 私は持参を選択

パタゴニアの環境:

  • 「風の大地」と呼ばれるとおり、突風が強い日がある
  • 植物が風向きに傾いて生えているような場所もある

ステラリッジ2での体験:

  • 3シーズン用の山岳テントとして必要な耐風性を備えていた
  • 現地で困ることはなかった
  • ポール2本のクロス構造で、必要な剛性は確保されている

注意点:

  • 本格的な厳冬期や、人が立っていられないほどの強風が常時続くエリアでは、ポール3本以上の4シーズン専用モデル(ヒルバーグ・ソウロなど)の方が安心かもしれない

海外持参の総括

ステラリッジ2を海外2か国に持参して感じたこと:

  • 3シーズン用の国産山岳テントとして、海外でも実用十分
  • 国内で買ったテントを海外でも使い回せた
  • 結果として高い投資効率になった

ただし、海外トレッキングのテント事情はエリアごとに大きく異なります。

エリアテント事情
キリマンジャロ・マラング不要(山小屋)
キリマンジャロ・他ルート不要(現地ツアー会社手配)
パタゴニア・チリ側(パイネ)予約必須、持参 or レンタル
パタゴニア・アルゼンチン側(エルチャルテン)無料・予約不要、持参 or レンタル
ニュージーランドGreat Walksハット予約優先、キャンプサイトもあり
ネパール(ティーハウス)不要
キナバル不要(山小屋)

海外トレッキングでのテント運用は別記事で詳しく整理する予定です。

ステラリッジ2の良かった点

ステラリッジ2を使ってきて、良かったと感じる点を整理します。

1. 設営・撤収が早い

吊り下げ式設営の最大のメリットは、設営・撤収が早いことです。

設営手順:

  1. ポールを組み立てて立ち上げる
  2. 本体のフックをポールに引っかける
  3. フライをかける
  4. ペグダウンとガイラインを張る

慣れれば10〜15分で設営が完了します。疲れた状態でテント場に着いたとき、暗くなる前に設営を終わらせたいとき、雨が降ってきそうなとき、設営の早さは効きます。

2. フライシートの色を選べる

ステラリッジは、本体とレインフライが別売りなので、フライの色を4色から選べます。

メリット:

  • テント場で似たような色のテントが並んでいると自分のテントが見つけにくくなる
  • 好みの色を選んでおくと利便性が高まる
  • フライが傷んできたら、別の色に買い替えるという楽しみ方もできる

3. 修理・パーツ交換がしやすい

モンベルは全国に直営店があり、ポールの破損やフライの劣化など、パーツ単位での修理・交換に対応してくれます。

対応してくれること:

  • ポールの破損・交換
  • フライシートの劣化・買い替え
  • 別売パーツの追加購入(エクステンドレインフライ2型、スノーフライ、グラウンドシートなど)

学生時代に購入してから3〜5年使ってきて、ポールが折れたなどの大きなトラブルはありませんが、もし何かあってもサポート体制が整っているという安心感があります。

4. 価格と性能のバランス

本体+フライで合計約5万円(税込)というのは、自立式・ダブルウォール・3-4シーズン対応(スノーフライ別売)の山岳テントとしては、価格を抑えた部類に入ります。

同等性能のモデルとの価格比較:

モデル価格(税込)
モンベル・ステラリッジ テント2約5万円(本体+フライ)
ファイントラック・カミナドーム2約7.9万円
ニーモ・タニ オズモ 2P約9.9万円

国産で修理対応もしやすく、5万円台で買えるという条件で、初めての山岳テントとして選ばれることが多いのは納得できます。

5. 海外でも実用十分

ステラリッジ2をニュージーランドとパタゴニアに持参して、3シーズン用の山岳テントとしての性能は海外でも十分発揮されました。国内で使い慣れたテントをそのまま海外でも使えるのは、装備統合の観点で大きなメリットです。

ステラリッジ2の気になった点

良いことばかりではないので、気になった点も率直に書いておきます。

1. テント場での被り率

「ステラリッジ被り率が高い」というのはよく言われる話で、確かに北アルプスの主要テント場(雷鳥沢、涸沢など)では、複数のステラリッジが並んでいる光景は珍しくありません。

ただし、私の周りのワンゲル部の同期や後輩では、ステラリッジ以外のテント(アライ、カミナドーム、タニなど)を使う人も多く、「ワンゲル部内でステラリッジ一強」というほどではありませんでした。テント場での被り率は、登山者全体の傾向であって、特定のコミュニティ内では分散していることもあります。

被り率が気になる場合:

  • フライシートの色を他の人と違うものにすると見分けやすくなる

2. ソロ用には少し重い

ステラリッジ2をソロで使う場合、1人用テントの最軽量モデルと比べると重さがネックです。

ソロ用との重量比較:

モデル最小重量
ステラリッジ テント21.49kg(本体+フライ)
ニーモ・ホーネット ストーム 1P765g
ファイントラック・カミナドーム11.13kg

軽量化を最優先する人にとっては、1型(本体+フライで1.14kg)や、他社の1人用軽量モデルが向いているかもしれません。

3. 本体とフライが別売り

本体とフライが別売りという仕様には、メリットとデメリットの両方があります。

メリットデメリット
フライの色を選べる購入時に2つの商品を別々に揃える手間
フライだけ買い替えられる初めて買う人がフライを買い忘れるリスク
別売スノーフライで4シーズン対応本体価格(約3万円)と総額(約5万円)に差がある

4. 短辺入口の前室は狭め

ステラリッジの従来モデル(2026年現在も併売中)は、短辺側(テントの足元側)に入口があるタイプです。

短辺入口のメリット・デメリット:

メリットデメリット
強風時の設営に有利前室が狭い
幅の狭いスペースでも設営可能調理スペースや置ける荷物が限られる
軽量入口が狭く荷物の出し入れがしにくい

2026年春から発売された新モデル「ステラリッジ テント トレール」は長辺入口で前室が広い設計ですが、その分、設営時に風の抵抗を受けやすい・狭い場所では設営しにくい・やや重くなる、というトレードオフがあります。

どちらが良いかは、使う場所と用途次第です。

5. 厳冬期はスノーフライが別売

ステラリッジは3シーズン用として設計されており、冬山テント泊にはスノーフライ(別売)を追加する必要があります。

スノーフライの特徴:

  • 耐候性の高い生地
  • 天井や四隅に補強
  • 出入口は筒状の吹き流しタイプ(降雪時にも対応)
  • 価格は本体+フライとは別途必要

最初から4シーズン専用モデル(ヒルバーグ・ソウロなど)を選ぶ方が、結果的にコストが収まる場合もあります。私の場合、現状は3シーズン中心の使い方なので、スノーフライは購入していません。

2026年新型「ステラリッジ テント トレール」との比較

2026年春、ステラリッジテントに新しいラインアップ「ステラリッジ テント トレール」が登場しました。従来モデルは併売継続で、長辺入口のトレールが新たに追加された形です。

違いは「入口の向き」

項目従来モデル(短辺入口)トレール(長辺入口)
入口の位置テントの足元側テントの長い側
メリット強風下で設営しやすい、狭いスペースでも設営可能、軽量入口が広く荷物の出し入れがしやすい、前室が広い、入口メッシュ部分が広い
デメリット前室が狭い、出入りしにくい強風時に設営しにくい、狭い場所で設営しにくい、やや重い(従来比+約90g)

サイズ感は同じ

トレール2の床面積は奥行210cm×幅130cm×高さ105cmで、従来のステラリッジテント2と同じです。長辺入口でも床面積は変わらないので、居住空間そのものは同等です。

どちらを選ぶか

選択向く用途
従来モデル(短辺入口)北アルプス・南アルプスの稜線テント場、狭いスペースが多く強風が懸念されるエリア、重量を最小限に抑えたい縦走志向
トレール(長辺入口)樹林帯テント場、低山・キャンプ場、前室を広く使って調理スペースを確保、入口の広さで居住性を重視

私は従来モデルを使い続けています。学生時代から使い慣れているのと、北アルプスや北海道のテント場で問題なく使えているので、買い替えの動機は今のところありません。

オプションとアクセサリー

ステラリッジテントには、いくつかのオプションがあります。

オプション用途
スノーフライ防寒防風性を高め、積雪期の使用に対応
グラウンドシートテントのフロアを保護(岩や枝による穴あき防止)
エクステンドレインフライ2型補助ポールを使用して食事スペースや荷物置き場を拡張(2型専用)
レインフライ単体傷んだフライの交換、または色変更

誰におすすめか、誰には合わないか

おすすめの人

タイプ理由
最初の1張を探している登山初心者価格・耐久性・サポート体制のバランスが良い
ペア・グループでの登山が中心の人2型を2人で使うとぴったり、ソロでもゆったり
国内の3シーズン稜線テント泊が主な用途北アルプス・南アルプス・八ヶ岳で実用十分
海外トレッキングでの持参も視野に入れる人NZ・パタゴニアで実用十分
修理対応や長期使用を重視する人モンベル全国直営店でパーツ単位の修理対応

合わないかもしれない人

タイプ理由
軽量化を最優先する人本体+フライ1.49kgはUL層には重い
厳冬期・本格的な冬山テント泊が中心の人スノーフライ別売、最初から4シーズン専用モデルの方が経済的な場合あり
居住性を最重視する人短辺入口は前室狭い、トレールや他モデル(タニ、カミナドーム)の方が向く
人と被るのを嫌う人テント場で多く見かけるモデル、被り率が気になる場合は他モデル候補

軽量化を最優先する人向けの代替案:

  • ニーモ・ホーネット系(本体800g前後)
  • ULテント(Lunar Solo、Plex Solo)

厳冬期向けの代替案:

  • ヒルバーグ・ソウロ(最初から4シーズン専用)

居住性重視向けの代替案:

  • ステラリッジ テント トレール(長辺入口)
  • ニーモ・タニ オズモ 2P(室内高104cm)
  • ファイントラック・カミナドーム 2(頭上空間が1.4倍)

まとめ

モンベル・ステラリッジテント2型を3〜5年使ってきた感想を整理してきました。

良かった点

  • 設営・撤収が早い
  • フライ色を選べる
  • 修理対応がしやすい
  • 価格と性能のバランスが取れている
  • 海外でも実用十分

気になった点

  • テント場での被り率
  • ソロ用には少し重い
  • 本体とフライが別売り
  • 短辺入口の前室は狭め
  • 厳冬期はスノーフライが別売

学生時代のワンダーフォーゲル部時代に購入してから、国内30〜50回・海外2か国(NZ・パタゴニア)で使ってきましたが、まだ買い替えの必要を感じていません。3シーズン用の山岳テントとして、長く使える1張だと思います。

最初の1張に迷っている人にとって、ステラリッジテントは選択肢の1つになります。一方で、他のモデル(エアライズ、カミナドーム、タニ、ハバNX、ヒルバーグなど)それぞれに固有の良さがあるので、ピラー記事の比較も合わせて確認してもらえると、判断材料が増えると思います。

最終的にどれを選ぶかは、自分の使い方・予算・好みで判断してもらえればと思います。