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【2026年最新】富士山の登山規制まとめ|入山料4,000円・ゲート時間・装備チェック・FUJI NAVIを完全整理

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ぽれとり

登山歴10年。海外20か国。東京でサラリーマンとして働きながら、休暇を使って海外の山を歩いてきました。キリマンジャロ、ネパール、パタゴニア、ニュージーランドなど、これまで訪れた海外トレッキング先での経験をベースに、装備選びから現地手配、費用感まで、実用的な情報を発信しています。モットーは「世界を歩く。現役の、今この瞬間に」。仕事を続けながら、それでも世界の山に行きたい人へ。

はじめに

富士山オフィシャルサイトより引用

2026年の富士山は、過去のガイドブックがほとんど通用しないほどルールが変わりました。

  • 入山料は全ルート一律4,000円
  • 吉田ルートのゲートは午後2時に閉まる
  • 静岡県側はアプリでの事前登録が必須
  • 装備が揃っていないと入山できない

「いつも通り」の感覚で計画を立てると、五合目まで行ったのに入山できない、ということが起こり得ます。

この記事では、2026年の富士登山規制を、公式情報をもとに整理しました。山梨県側(吉田ルート)と静岡県側3ルート(富士宮・須走・御殿場)でルールが違うので、それぞれを分けて解説します。

2026年規制の全体像

最初に、ルート別のルールを1表にまとめます。

項目吉田ルート(山梨)静岡県側3ルート
開山期間2026年7月1日〜9月10日2026年シーズン中(正式日程は静岡県HPで発表予定。例年7月初旬〜9月10日頃)
入山料1人1回 4,000円1人1回 4,000円
時間規制午後2時〜翌午前3時 ゲート閉鎖午後2時〜翌午前3時の入山は山小屋宿泊予約必須
人数規制1日4,000人上限なし
事前手続き通行予約(任意)FUJI NAVIアプリで事前登録(推奨)
装備チェックあり(防寒具・上下セパレート雨具・登山靴)eラーニング受講が必須
山小屋予約者の扱い14時以降もゲート通行可14時以降の入山は山小屋予約必須
支払い現地(現金)または通行予約システムアプリ内決済または現地

両ルートに共通するのは、全ルート一律4,000円の入山料、14時〜翌3時の時間規制、山小屋予約者は規制対象外という点です。違いは、人数規制(山梨のみ)、事前登録システム(静岡のみFUJI NAVI)、装備チェック(山梨のみ実施)です。

入山料4,000円について

金額は、全4ルート(吉田・富士宮・須走・御殿場)一律で1人1回4,000円です。

過去との違いは、2024年までは山梨県側のみ通行料2,000円+任意の保全協力金1,000円という構成でした。2025年から全ルート4,000円に統一され、任意の保全協力金は廃止・統合されています。

何に使われるかは、登山道整備、山小屋支援、環境保全活動などに充てられます。

支払い方法

吉田ルート(山梨)の場合は、現地払い(富士スバルライン五合目登山口で現金支払い)または事前予約システム「山梨県富士山吉田ルート通行予約システム」でクレジットカード決済(任意)。

静岡県側の場合は、アプリ内決済(「静岡県FUJI NAVI」アプリでクレジットカード・電子マネー等)または現地払い(各登山口五合目で現金または各種キャッシュレス決済)。

免除対象

吉田ルートでは、次の場合に通行料が免除されます。

第一に、麓(馬返し)から五合目までの区間のみを利用する場合(2026年から)。山頂方向に進まず、五合目までしか登らない人は通行料が不要です。免除申請は当日のみ、指定場所で実施します。

第二に、障害者とその介護者。当日窓口で障害者手帳等を提示すれば免除されます。あらかじめ通行予約を希望する場合のみ事前通行申込書が必要です。

第三に、学校等の教育活動。小中高校等が教育課程に基づく活動として登る場合、利用日の2週間前を目安に概要書を提出します。

第四に、幼稚園・保育園等の行事。2週間前を目安に申請が必要です。

第五に、地方公共団体の業務。2週間前を目安に申請が必要です。

第六に、報道機関等(富士登山条例で登山者に該当しないとされる者)。届出により規制対象外となります。

注意点として、自己都合のキャンセル・変更による返金はできません(県の都合により通行できなかった場合は返金可)。

時間規制(14時〜翌3時のゲート閉鎖)

過去には「16時閉鎖」だった時期もありますが、2026年は午後2時(14時)からゲートが閉鎖されます。

吉田ルートの場合、午後2時〜翌午前3時の間、五合目の登山道入口ゲートが閉まります。この時間帯は山小屋宿泊予約者しか通行できません。ただし、山小屋宿泊予約者であっても、安全登山のため14時前に五合目ゲートを通過することが推奨されています。

静岡県側の場合、時間規制は吉田ルートと同じく午後2時〜翌午前3時。この時間帯に入山する場合は山小屋宿泊予約が必須。現地で山小屋予約の有無が確認されます。

この規制が生まれた背景

「弾丸登山」と呼ばれる、夜通し一気に登る登山スタイルで事故が多発したことが背景です。睡眠不足、高山病、低体温症のリスクが高く、過去には死亡事故も発生しました。

2024年に山梨県が吉田ルートで時間規制を試行し、夜間登山者が約9割減ったと県の発表で報告されています。この実績を踏まえて、2025年から静岡県側にも同様の規制が導入されました。

実質的な意味として、夕方以降にふらっと五合目に行って、夜通し登る、という登り方が物理的に不可能になりました。ご来光を山頂で見たい場合は、山小屋を予約して、深夜に山小屋から出発する、というルートしかありません。

人数規制(吉田ルートのみ)

ルールは、吉田ルートは1日4,000人を上限とし、超えた場合は登山道入口ゲートを閉鎖します。

カウントの仕組みは、山小屋宿泊予約者を除いた登山者数でカウントされます。つまり、山小屋を予約していれば人数上限の対象外です。日帰り登山者やツアー参加者(山小屋なし)が4,000人に達した時点でゲートが閉鎖されます。

カウンターのリセットは、午前0時。

実際の混雑状況として、2024年・2025年の運用実績では、平日は4,000人に達することはほぼなく、お盆・週末の一部の日に到達しています。心配な場合は事前予約(任意)をしておけば、規制が始まっても通行可能です。

なお、静岡県側は人数上限なしです。1日あたりの登山者数上限は設定されていません。

装備チェック(吉田ルートで実施)

2026年から吉田ルートで本格実施されている装備チェックです。装備が揃っていないとゲートを通過できません。

必須装備の3点

第一に、防寒具
山頂は真夏でも気温0℃近くまで下がるため、フリースや薄手のダウンが必要です。

第二に、上下セパレート式の雨具
ポンチョや使い捨てのカッパでは認められません。透湿防水素材(ゴアテックスなど)の、上下別タイプが求められます。

第三に、登山に適した靴
スニーカーは不可。足首を固定するミッドカット以上の登山靴が必要です。

チェックされる場所は、五合目の登山道入口ゲート前。富士登山適正化指導員が確認します。

揃っていない場合、通行が認められず、五合目で引き返すことになります。レンタルの選択肢もあるので、自信がない場合は事前にレンタルを手配しておくのが安全です。

装備チェックの対象者は、山頂方向に進む人全員です。観光客やトレイルランナーも対象に含まれます(県が実施する自然解説ツアー参加者を除く)。

装備以外の遵守事項にも注意が必要です。装備の有無に加えて、現地の富士山レンジャーが遵守事項違反と判断した場合も登下山道の利用が拒否される可能性があります。事前予約システムまたは現地受付で12項目の誓約事項に同意する必要があります。

静岡県側の装備対応は、吉田ルートのような厳密な装備チェックではありませんが、FUJI NAVIのeラーニング受講で装備の必要性を学ぶことになっており、現地での口頭確認はある可能性があります。

関連記事:2026年・富士山の装備チェック対応リスト|ゲートで弾かれないための必須装備

FUJI NAVI(静岡県側の事前登録システム)

yahoooニュースより引用

概要は、静岡県側3ルート(富士宮・須走・御殿場)から登る人が使う事前登録アプリ。2025年に本格運用が始まり、2026年も継続です。

2026年の登録開始日は、5月8日(金)午前10時から。

必要な手順

所要時間は、アプリ操作とeラーニングを含めて30分前後。

  • 第一に、App StoreまたはGoogle Playで「静岡県FUJI NAVI」アプリをインストール(無料)。
  • 第二に、ユーザー登録。
  • 第三に、ルール・マナーのeラーニング(動画またはテキスト)を視聴。
  • 第四に、富士山テストを受け、全問正解で次へ進む。
  • 第五に、入山ルート・登山日・氏名などを入力。
  • 第六に、入山料4,000円をクレジットカード・電子マネー等で決済。
  • 第七に、入山証(QRコード)を取得。
  • 第八に、当日、現地で係員にQRコードを提示。

対応言語は、日本語、英語、中国語(簡・繁)、韓国語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語の7言語8表記。

キャンセルは、入山日当日まで全額キャンセル可能(現地受付で認証後はキャンセル不可)。

スマホがない人は、現地(五合目)で書類記入・eラーニング受講・入山料納付。所要時間30分程度、繁忙期は順番待ち発生。

関連記事:FUJI NAVIとは?静岡県側ルートの事前登録と安全eラーニング解説

弾丸登山の扱い

「弾丸登山」の公式定義は、山頂での御来光を目的に、夜間宿泊せず、夜通し登山することです。

過去には自由に行われていましたが、2025年からの規制により山小屋を予約しない限り物理的に不可能になりました。

理由

第一に、吉田ルートでは14時〜翌3時のゲート閉鎖により、夜の登山開始が不可能。

第二に、静岡県側でも14時以降の入山は山小屋予約が必須。

第三に、両ルートとも装備チェックや事前登録があるため、無計画な飛び込み登山が難しくなった。

安全面の意義

弾丸登山では睡眠不足による判断力低下、高山病、低体温症、登山渋滞時の事故などのリスクが集中します。山梨県の発表によると、規制が本格導入された2024年シーズンの吉田ルートでは、夜間登山者数が前年比約9割減少し、救急搬送件数も2023年の46件から2024年は27件と約4割減少しました。

「ご来光を見たいから夜通し登る」という発想自体を見直す時期に来ています。山小屋に1泊して高度順応する、または日中登山に切り替えて山頂滞在時の景色を楽しむ、というスタイルが現実的です。

登山者がすべきことのチェックリスト

ここまでの情報をもとに、登山者が事前にやるべきことを整理しました。

吉田ルートで登る場合

吉田ルートの場合下記が必要です。

  • 第一に、登山日と山小屋予約を確定(5月中に予約必須)。
  • 第二に、入山料4,000円の支払い方法を決定(現地払いまたは通行予約システム)。
  • 第三に、装備チェック対象の3点を準備(防寒具・上下セパレート雨具・登山靴)。
  • 第四に、その他装備(ザック・ヘッドライト・行動食・水など)を準備。
  • 第五に、当日は14時前にゲート通過を目標に行動。

静岡県側で登る場合

静岡県側の場合下記が必要です。

  • 第一に、登山日と山小屋予約を確定(14時以降入山なら必須)。
  • 第二に、FUJI NAVIアプリをインストール。
  • 第三に、eラーニング受講と富士山テスト全問正解。
  • 第四に、ルート・日付・氏名を入力し入山料4,000円を決済。
  • 第五に、入山証(QRコード)を取得・保存。
  • 第六に、装備を準備(吉田ルート同様の3点+その他装備)。
  • 第七に、当日、現地でQRコードを提示して入山。

まとめ

2026年の富士山は、自由に登れる山ではなくなりました。事前予約、入山料、装備チェック、時間規制、人数規制。一つひとつは難しくないですが、知らずに行くと足元をすくわれます。

逆に言えば、ルールを理解して事前に動けば、安全に登れる仕組みが整ってきた山でもあります。混雑緩和、事故減少、環境保全という意味では、規制の方向性は登山者にとっても悪い話ではありません。

この記事では規制の全体像を整理しましたが、それぞれのテーマの深掘りは関連記事を参照してください。

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